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その断捨離、意味ありますか?【勘違いの断捨離は効果ありません】

けいゆうです。

 昨今では“断捨離”または“ミニマリスト”という言葉とともに、勘違いしてものを捨てる行動が流行ってます。
 もし、これから断捨離をしようと心に決めている方で、“ものを捨てる”事だけで断捨離しようとしている方、本当に捨てる意味があるのかを考えてみてください。

 断捨離したから良いものが入ってくるのか?
 断捨離したから成功できるか?
 断捨離って、本当に効果があるのか?

 結論、“ものを捨てたから断捨離できてます”では効果ありません

 今回の記事は、急性前骨髄球性白血病の再発で抗がん剤治療により脱毛し、さらに、“もの”を多く持ちこめない入院生活を数か月(のべ1年以上)。願わずとも断捨離、ミニマリストの生活を強いられている私が解説します。
 内容はこちらです。

 ・発信者をよく見よう
 ・ものを大事にしよう
 ・捨てるべきは執着

 “ムダな断捨離”を理解することで不必要な時間や執着を無くし、ムダのない生活を送れるよう解説していきます。
 捨てるというのは本来、“損失”です。別段、損切りというのは大切ですが、断捨離を間違って認識し、早まって行動して“損”をしては後悔します
 断捨離の本質を理解したうえで、納得していただけた方は、ぜひ、行動に変えてください。

 それではいきましょう。

その断捨離、意味ありますか?【勘違いの断捨離は効果ありません】

 発信者をよく見よう

 そもそも、断捨離をするきっかけは何ですか?
 SNSでもテレビでも、よく見る、よく聞く言葉なので、「流行っているから」でしょうか。
 もし、「開運のため」、「成功のため」などと考えている人は、あなたに発信した人がどんな人か見極めるべきです。

 元をたどっていけば、提唱者や著書などは同じところにたどり着くかもしれませんが、多くの人に発信されている情報というのは、また別の発信者により、さらにわかりやすく自分らしく表現されている情報です。
 もちろん、そのおかげでわかりやすく実践しやすいものになっていたりしますが、中には、完全オリジナルのものに変わっていたり、言葉や理解が足らず、重要な事が抜けている発信もあるわけです。経験が無い発信などまさにそうです。

 つまり、断捨離をしていない(できていない)人の発信は鵜呑みにするべきではないということです。断捨離をしていない(できていない)人の発信のマネをして断捨離しても、効果があるわけがないです。
 もし、効果があると思うのなら、それは『確証バイアス』であり、勘違いです。確証バイアスというのは、自分にとって都合の悪い情報は遮断し、都合の良い情報だけを探す事で、自分の行動を正当化することです。
 まるで断捨離のコンセプトそのものですが、決定的なことは、これはポジティブではなく“勘違い"なのです。引き寄せ術なども、そういった観点から考えなければうまくいきません。
 一度陥ってしまうと、ますます自分に都合の良い事だけに“執着”してしまい、断捨離から大きくかけ離れていきます。

 話を戻しますが、どんな発信者が良いか。

 ・“断”っている→酒やタバコ、無駄な食事(過食、高カロリー)を摂らない。やたらに服を買わない、ブランド品にこだわらない。固定費が高すぎる家に住んでいない。

 ・“捨”てた理由を説明できている→なぜ捨てたか、捨ててどうなったかを説明できていて、根拠のあるアクションプランがある。

 ・“離”れている(執着をなくしている)→断つ、捨てるを的確に(執着しないで)実行できている。

 補足していくと、ギャンブルをやるなどもってのほかのようですが、これについて、例えば“不定期に数か月に1回、勝ち負けにこだわらずやる”のであれば“執着”しているとはならないです。
 お酒も、たまに家で飲む事が執着ではありませんし、服だってある程度の数は必要です。立地条件の良い家なら少しぐらい高くても、むしろ住むべきです。

 問題なのは、例えば、お酒を一定量以上飲まなければ気が済まないとか、SNSのためだけに服を買い漁るなど、それだけが目的となる行動が執着です。
 また、見極めのポイントは、その発信者が他にどんな発信をしているかを調べる事です。本当に断捨離を発信できる行動・生活をしているかはすぐにわかるものです。

 ちなみに、外見的な事を言うと、頭は丸坊主か最低でも毎日同じ髪型、髪を染めていない、服装はいつも同じ、高級なアクセサリー、高級腕時計をつけていないといったところでしょう。
 究極の断捨離、ミニマリストの思考なら、髪を染める時間とお金はムダと考えるはずですし、服装、アクセサリーについては言うまでもありません。

 断捨離に限らず、発信者を見極めて、信頼できる発信者の情報を自分の人生に取り入れましょう。

 

 ものを大事にしよう

 “ゴミを捨てる”というのは日常の事ですね。日常生活で発生するゴミや、直しようのない壊れてしまったものなどは捨てましょう。
 ただ、買ったはいいがほとんど使っていない(使わない)家電や服など、“ゴミとして捨てるか”迷うぐらいなら捨てる必要ありません
 メルカリで高く売れるかもしれないし、親族や友人でほしい人がいたらタダであげてしまえば喜ばれます。

 “もの”というのは、どれだけ価値が残っていようと持ち主がゴミと認定したらゴミになってしまいます。“もの”は自分から持ち主を変えられません。
 いろんな、多くの人間が研究・開発、設計し、地球の資源を使って出来上がった“もの"は、何かの縁や巡り合わせで自分のもとにやってきます。
 そういった“もの”を、断捨離という目的だけに執着してポイポイ捨てて、「もっと良いものが手に入った」とか「社会的に大成功をおさめた」とか、私は見た事も聞いた事もありません。
 もし、上手くいったという人がいるのなら、それは断捨離の本質をきちんと理解して実行していたか、確証バイアスかのどちらかです。

 私も、白血病の再発の少し前に、家で服の整理をしました。ブランド品はありませんが、ほとんど着ていないものが多く、定価の総額で15万円程度を捨てるつもりでした。
 妻が、「親戚の中高生が使うかもしれないから」と言ったので、そのまま何人かにあげました。とても喜ばれて、わざわざちょっとしたお返しまでくれました。

 ただ捨てるだけの独りよがりの断捨離より、“もの”を大事にした断捨離こそ、本来やるべきです。
 「もったいない」という執着心ではなく、誰かの役に立つ心です。
 ゴミ認定する前に、欲しい、使いたい人のもとに渡すことで、“もの”は本来の役目を果たせますし、手にした人の役にも立ちます。

 ただ捨てる断捨離はやめましょう。

 捨てるべきは執着

 断捨離という行動そのものに執着するのは、断捨離の本質から外れています。
 冒頭の、“捨てたから断捨離”では効果ありませんというのも、ものを捨てる事だけが目的(捨てる事に執着する)では、断捨離の本質から外れてしまっているという意味で記述しました。

 まわりのみんなが断捨離でテレビを捨てたから私も捨てよう、と言った場合もそうです。まわりの目、行動に執着しているだけです。思考停止とも言えます。

 断捨離で人生が好転する根拠はありません。
 特段、捨てるものが無いと思うのなら、日常生活においてすでに断捨離の“捨”はできているわけですから、やるべき事は根拠の無い情報を“断”つ事でしょうか。
 余計な情報を手に入れない(執着しない)事も、断捨離です。

 根拠の無い情報への執着はやめましょう。

 いかがでしたか?

 ・断捨離に限らず、発信者を見極めて、信頼できる発信者の情報を自分の人生に取り入れましょう。
 ・ただ捨てる断捨離はやめましょう。
 ・根拠の無い情報への執着はやめましょう。

 これこそが断捨離の本質ではないかと考えています。

 余談ですが、冒頭にある通り、私は入院生活を送っています。病院に持っていけるものは少ないですし(ある意味断捨離とミニマリスト)、その中でさらに限られた食事(病院食)、テレビは見ない、服装は病衣で選ぶのはTシャツとパンツぐらいの状態で生活しています。一時退院すれば、普通の生活(普通に近い生活)を送ります。
 確かに、入院中は楽な点もありますが、断捨離という観点で考えたとき、断捨離せざるを得ない入院生活で人生が好転するかと言えば、それは違います。
 入院生活に限らず、人生が好転するのは、本人のやる気の問題です。断捨離やミニマリストが良いという事はありません。実際、入院中でも一時退院中でも、読書などの勉強、筋トレ、欠かさず変わらずできています。

 断捨離をする、ミニマリストになるために、時間や金銭的な損失を出しては本末転倒です。
 “もの”を大事に、正しく断捨離するきっかけにしていただけたら幸いです。

 ちなみに次の流行としては、物をしっかり備蓄する「プレッパー」が注目されているようです。

 入院中の患者さんに、“必要な”アイテムを紹介しています。
入院生活を快適にする 必需品 ベスト5 入院グッズ全般も紹介|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n09f92487915b

 入院中の病院食での生活こそ断捨離。
白血病・長期入院〜病院食に対する思い込み|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n6e5bcc38f2f0

 断捨離に注力するより、頑張った分の効果が目に見えるのは筋トレです。
入院中に筋力低下させない思考【入院中に筋トレをやるメリット3つ】|けいゆう https://note.com/onemaster/n/nf8ec7b3d4d34

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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