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雑記77 複数のペンネームとチャンネルを持つことについて、スタンダール 折口信夫 遠藤周作 菅田将暉さん

雑記77 複数のペンネームとチャンネルを持つことについて、スタンダール 折口信夫 遠藤周作 菅田将暉さん

文字数1200ほど





■スタンダールのケース

スタンダールは、あるペンネームが評判を得ると、それによって作品が実体以上に評価されることがあり、それを危惧するゆえに200以上のペンネームを使用していた、と小林秀雄の文章の中で読んだ気がしている。





■折口信夫と釈迢空のケース

折口信夫は、文章は折口信夫名義で発表しているようだが、
おそらく和歌などは釈迢空という名前で発表していたようである。

(ネット検索すると、詩人としては釈迢空という名前で、と書いてある。
釈迢空→ シャクチョウキュウ)




■遠藤周作と狐狸庵先生のケース

遠藤周作は、小説を執筆する中で、遠藤周作という名前が認知される内に、息苦しさを感じたらしい。

遠藤周作の心の中には、シリアス serious なものと、ふざけた冗談みたいな心持ち との二者があったようだが、遠藤周作名義の作品群の中に ふざけた冗談みたいなもの を加えることは遠藤周作にはどうも出来ないことに感じられたらしい。

ある時に、遠藤周作は狐狸庵先生という別名義で書くことを考えて、
(こりあん せんせい、と読むらしい。)


遠藤周作 → seriousな作品の作者
狐狸庵先生 → ふざけた冗談みたいな作品の作者


という切り分けをしたらしい。

そうした工夫によって遠藤周作は、自分の心が窒息から救われたような思いがした、というような意味のことをどこかに書いていたように自分は思っている。




■俳優 菅田将暉さんのケース

ペンネームとはまた違う話になるが、

俳優の菅田将暉さんは、芝居・役者を本業としてキャリアをスタートしたが、役者として工夫を煮詰める内に、自分の内心が窮屈になっていき、窒息するような思いを感じたらしい。

そこから脱却するための道を得ようと模索する内に、音楽活動に活路を見出したらしい。

役者を務める内に自分の中に蓄積される何かが、音楽活動という別のチャンネルがあることによってうまく排出されていくという良いサイクルにどうにか入ることが出来た、とどこかのインタビューで語っていたように自分は認識している。





■複数のブランド、チャンネルを持つことについて

ファーストリテイリングは、ユニクロとGUなど、複数のブランドやチャンネルを持っている。

大創産業は、ダイソー、スリーピー、スタンダードプロダクツ、など複数のブランドやチャンネルを持っている。

(書いていることに間違いがないことを願いながら書いている。)




個人で創作を行い、発表していく活動をしている人も、場合によっては、


複数のペンネーム
複数の活動チャンネル
複数のブランド


を持つことによって、単一の場合なら行き詰まるリスクを回避できるのかもしれない、

などと最近考えている。

ここまで

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OndokuAikouka(音読研究×小林秀雄散策)
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