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2019年9月の記事一覧
初めまして、こんにちは。ところで、貴方の家族さん、死にそうなんですよ。
そんな会話から入ることが多かった救急医としてのキャリアの後に、度々IVRで関わった患者さんが急性増悪して目の前に現れる経験が増えた。
人生の重ね合せが多い程、増悪時の対応が辛くなる
精進あるのみ。
最善を尽くせているのか?
ベストを尽くしていると思っている。だけど、ベストであると証明できない。だから、本当にベストを尽くせているのか悩んでいる。
どれだけ全力を尽くしても、患者さんに正しく情報が伝わっているのかは分からない。アウトカムを正しく担保できる保証が無いが、せめてプロセスをなぞって少しでもフェアでありたいと思う。
その意味で大切にしているのは臨床倫理の四分割表に則ったロジックだ。医学的妥当性・適応があるのか、
それでも救急医を辞められない
ここ暫く放射線科医として働いている。当然、お師匠さんの庇護の下、やれる事をやらせてもらっているに過ぎないが、少なくとも救急と言う立ち位置を離れて客観的に見る機会を得たように思う。
かつて自分の青春がそうだったように、救急から離れてしまえば過去の事となり、特別な感慨を持たないのかも知れないと危惧していた。あれだけ大切だと強く信じた事を無価値に思えてしまったら、それは悲しい事だろうなと臆病になった。