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バカボンの兄
2024年7月5日 18:49
対立上限は神で、下限も神で神だけが現前していた沈黙とは常に神の沈黙だったこの意識が、神そのものだったこの世界が神だったのだ世界は色づいておらず白黒かどうか明暗があるのかどうかさえ分からないそもそも色彩の概念がない目を持つものを通して初めてそこに着色されたクオリアが浮かび上がるだからと言って、僕らはむき出しの世界には触れられぬのだと嘆くなこの肉感こそが僕らにと
2024年6月20日 04:24
生きているということそばにいる者のために少しだけ私を残してじわり私ではないものの温もりに包まれる水溜まりに波が届く蔑まれてももう微笑み返すことぐらいか誰の視線を気にとめるでもなくただ名はそばにいる者のために。低ければ低いほど海が近い私は誰かこの肉体を借りて世界の片隅を覗いている引き潮からはぐれた水溜まりを見守っている人は困難によって海までの距離を測る無私
2024年6月19日 09:37
荷このまま狂ってしまうのではないか。途中下車してうずくまりその強い恐れが去るのを待った脳をわしづかみにしてくる、鈍重な違和感の塊とともに。まだ中学生だったがその苦しみを担ったもうすぐアラ還世代だが人生は棒に振ってしまった抑うつも相まっていまだに時折あの恐れが来るじっとして、それが去るのを待った園児の頃も毎朝吐いていたからそのように生まれついていたのだたいがいは絶
2024年6月15日 22:54
無力ということあなたが仏教徒ならそれを仏性と呼ぶのでしょうかあなたがクリスチャンならそれをみ心と呼ぶのでしょうか私はそれを命と呼んでいますあなたが泣いているなら命が泣いているのですあなたが苦しんでいるなら命が苦しんでいるのですあなたが驕って(おごって)いるなら命が驕っているのです暗い道であなたが誰かを刺したなら命がその人を刺したのですあなたが悔いているなら