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美しき君の倫理観:ピーター・スワンソン「そしてミランダを殺す」を読む
8月の終わりに読みました。
貴方には「絶対に許せない人」が、何人いますか?
その人はなぜ「許せない」んでしょうか?
そして一生のうち、何人くらいまで「許せない人」がカウントされると思いますか?
ピーター・スワンソンの『そしてミランダを殺す』を夢中で読んだあとで、そんな疑問がふと頭に浮かびました。
私ですか?聞かない方が身のためだと思いますよ!
昨年末「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステ
「個人的な体験」 : 希望の先にあるものは
2019年になってしまったので、今から2018年に読んだ本を思い出します。
大江健三郎の「個人的な体験」です。読んだのは9月くらい。
障害ある我が子が生まれて混乱する青年「鳥(バード)」は、子供の死をひたすらに願い、女友達の火見子との愛欲の日々に明け暮れ、酒に溺れ続ける。
私小説、と言われることが多いですが、やっぱり「小説」と定義したい。
大江健三郎の長男・大江光が知的障害を持って生まれた