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首相を訴える!イタリア国民の行動

イタリアの独裁政権、残念ながら続行中です。

50歳以上のイタリア在住者は、明日、2月1日より治験中の薬品の注射が義務づけられます。前回、記事を書いてから約2週間の間、数々のデモが繰り広げられ、首相のうえ、大統領の選挙が行われましたが、数々の独裁特別法案をすべて許可してきたマッタレッラ大統領が再選されました。

イタリアの国会議員の大多数は、国民のことよりも、各自の職業、国会議員という収入源の確保に必死だったということが明らかになりました。まあ、わかっていたことですけどね・・・

というわけで、国民が反対運動を繰り広げるほかない、という状況が続行中です。最近では、多くの国民が警察に首相を訴える、という行動に出ています。

2月2日には、大規模な集会がローマのカブール広場で予定されていて、そこで、みんなで訴えを提出しよう、という動きです。イギリスのようにイタリアがヨーロッパから出るということを目標としているイタレクシック党のジャンルイジ・パラゴーネ議員がリーダーとなって行われます。

大きな政党の議員に比べて、パラゴーネ議員の活躍は目覚ましく、自由を求める人々の希望の星です。

ところで、今回の独裁を推し進めているマリオ・ドラギ首相について。

もう最近では、「ゴールドマンサックスの銀行家」というのが、彼の別称となっています。そう、ゴールドマンサックスです。

マリオ・ドラギMario Draghi 74歳)は、2021年2月13日よりイタリアの首相に就任しました。選挙で選ばれたわけではなくて、前述のマッタレッラ大統領が任命した首相です。

ローマ生まれで、ローマのサピエンツァ大学を卒業後、1976年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。1981年から91年までフィレンツェ大学の教授を務める。そのかたわら、1984年から世界銀行のエグゼクティブディレクターも務めていた。よっぽど優秀だったんでしょうね。

1991年にローマにもどって、アンドレオッティ政権のイタリアの財務長官に就任してイタリアの半官半民企業の民営化に貢献。93年には民営化委員会の議長に就任し、約10兆円規模の民営化を行ったそう。日本も大規模な民営化を行いましたが、イタリアもしかり。

その後、2002年から2006年までゴールドマンサックスの副会長を務めた後、イタリア銀行の総裁。もう、書いてて嫌になるほど、エリート中のエリート、あちら側の人物です。

そして、さらにステップをあがって、2011年欧州中央銀行の総裁就任。ユーロ危機を防いだ人物として、2014年フォーブス誌によると世界で8番目にパワフルな人物、2015年にフォーチューン誌で世界で2番目に偉大なリーダーとして称されたそうです。「偉大なリーダー」っていろんな解釈のある言葉ですね。

覚えていらっしゃいますが?ギリシャの金融危機。当時、ギリシャの銀行封鎖とかを強引に押し切ったのが、マリオドラギ欧州中央銀行の総裁です。

すっかり忘れてたのですが、2015年にはドイツ人活動家の’女性がドラギ氏の会見中に押し入り、「独裁者」と叫んだこともありました。その時、フンって感じで鼻で笑ったのが忘れられません。そう、独裁は今に始まったことじゃなかったんですね。

この経歴は、ウィーキーペディアに書いてあることを抜粋しただけですが、わかる方にはわかっていただけると思います。まさに、ゴールドマンサックスの銀行家なんです。だから、今のイタリアはすっかり搾取されてしまったのです。

ものすごく厳しい規制の数々。弁護士だって、読むのが嫌になるほどの緊急法案を週にひとつづつ出してきて、そのせいで、イタリアへの観光客は激減。ローマのナボーナ広場でさえ、夜、レストランが休業。お客さんがいないから、営業しているだけ赤字が膨らむ、なんて、考えられない現状です。

すっかりさびれてしまいました。

ドラギ首相の現段階の使命は、全イタリア国民に薬品の接種を完了させること。それに尽きます。そのため、今、非接種者は地下鉄にも乗れないし、飲食店にも入れない、という規制をかけてきました。

明日からは、デパートや銀行、郵便局にも入れないんです。

でも、こうした規制の数々が、接種者にも恐怖を与え、結局、経済が完全にストップすると言う皮肉な現象。著名な銀行家でありながら、自国の経済崩壊を導いているという。もしかしたら、それがミッションなのかもしれませんが・・・

イタリアの憲法で認められている自由。それを完全に無視した政策の数々。国会議員は、ほぼ大半が首相に従う。

この接種義務の法案、賛成270票、反対50票。

絶対に忘れていけないことだと思います。首相だけでなく、賛成に票を投じた国会議員、そして、承認した大統領。まったく民主主義が機能していません。

今、イタリア国民にできることは、首相を訴えるということ。

2月15日からは接種していない50代以上の人は、給料が払われなくなるという恐ろしい事態が待っていますが、それでも、この法律を無視して自由を、健康を選ぶ人も多くいます。実際、医療従事者、警察、軍隊、学校の教員は昨年の9月から接種義務があるにもかかわらず、多くの人が歯を食いしばっています。

イタリアでドラギ首相の意見に従い接種した人たちから見ると、接種しない人は、「わがまま」というレッテルを貼られています。

でも、わがままじゃないんです。自由を守るための闘い、まさに戦争中です。

もし、ここで全国民が注射を受け入れたとしても、それで終わりじゃないんですよ。独裁政権がますます確立されるんです。

「まさか、おおげさな」という人もいますが、中国人だって、北朝鮮だって、まさか、こんなことになるなんて思ってなかったはず。

まあ、いいか、まあ、いいか、で、坂道を転がっていくように、自由は奪われていくんです。

今回、接種を拒否すれば、100ユーロの罰金です。たったの100ユーロ、変ですよね。この罰金、agenzia delle entrateという税務機関に支払うことになっています。

お分かりですか?

このワクチン接種証明書が税務局と結びつくんです。お金の管理と、身分証明と健康証明がすべて国の管理下に入れられます。

いつ、どこのレストランへ行って、いくら支払って、どこのブティックでいくらの買いものをして、給料がいくら入って、いつ、病院へ行って、とすべての動きが国の管理下です。

それでも、これくらいいいじゃないか?という方もいらっしゃいますが、本当にいいんでしょうか?こんな民主主義ってあるんでしょうか?まるで共産主義のようではないでしょうか?

あるお医者様がおっしゃってました。「まさか、自分の人生で広場に行って大勢の人の前で、講演することになろうとは。」そう、私もまさか、こんなに真剣に、自分や家族の命のために広場でデモに参加することになろうとは!首相を訴えることになろうとは!

でも、自由が庶民に与えられたのは、歴史的に見てもほんの最近の事。先の大戦で、苦しい目にあった私たちの祖先が、必死に残してくれたものなんです。だから、なんとしてもここで踏ん張りぬかないと、あっという間に失ってしまいます。

どうか、これを他人事と思わないで、油断しないでくださいね!

まだ、イタリアも頑張っています。イタリアだけではなく、ヨーロッパの国々、カナダ、オーストラリア、みんなな頑張っています。希望を失わずに進んでいくのみです。

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