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学校の勉強は役にたつ?

 数学とか勉強して、将来何の役に立つの?という疑問を聞いたことが何度もある。学生の頃は、大学まで行くのに勉強をして試験に合格しないといけないから、とか、大人は皆知っている知識なのだと思っていた。
 先生になったり、学者、研究者になるのなら、学校での勉強が活かせる場面があるのかもしれない。ただ、私が今働いている場所では何の活用もされていない。働いてから身につけたものばかりだ。
 「大人」になるまでの長い期間、色んな分野を学んで、さまざまな考え方をできる人を育てるのが目的なのだろうか。一人で生きていく時、新しい技術を習得しなければならなくなった時、学び方と言うか、自分の勉強方法を見つけて成長していくことができるように、の訓練なのかと、今は思う。
 この疑問を、子どもが聞いてくるようになった。どのように返答するのがよいのだろうか。
 この問題が分からなければ、生活していくことが出来ないわけでもないし、すぐに何かの役にたつことがわかるものでもない。今、勉強していることは役に立たないと思うと、自分は何をしているのだろうと悩む子もいるだろう。
 嫌なことがたくさんある社会に出るための訓練とか、数学的な考えが身につくと人生の困難も乗り越えられる、とか言うと納得するだろうか。次の定期テストで、あなたが今勉強している内容、社会では役に立たないよとは、言いたくないと思っている。
 家庭によって、変わってくるだろう。
 この問題は、ずっと考えてしまう内容だと思う。

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