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俳句・句集

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句集や季刊誌の紹介など。
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2023年5月の記事一覧

本紹介『現代俳句女流百人』

本紹介『現代俳句女流百人』

以前
『現代俳句女流百人』
の本を手に入れた。

読後に本棚の飾りにしていたのだが、
簡単に紹介したい。

本の思い出と雑談。

神田神保町の古本市で300円で買った。

この本はずっと紹介したかったが、
後回しにしていた。

なぜなら、「女流」という言い回しが
ジェンダー問題に抵触して
下手したら炎上するんじゃないかと
心配だったからだ。

Amazonで販売しているものは
文庫本だが、
手元に

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季語って面白い!ー天使魚ー

季語って面白い!ー天使魚ー

Twitterを何気なく眺めていたら
見つけました!
面白い季語!

当該のツイート↓

表示に入りきらなかったのですが
わたしが気になったのは

天使魚!

えっ、てんしうお!?
どういうこと!?

「エンゼルフィッシュ」のことで
夏の季語でした。

エンゼルフィッシュかあ。
漢字で書くと字面が萌えるなあ。
とほのぼのしました。

二句作りましたが、
掲載したいアテがあるので
ここには書かないで

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句集『眠れる木』を読む。

句集『眠れる木』を読む。

『眠れる木』浦川聡子氏の句集を読んだ。

あとがきによると、第三句集だそうだ。

五句選で紹介。

この句集の最初の一句。

「手鏡」、「夜桜」など非日常感のあるものから、
鏡の不思議さに内容が移る。

鏡に映った世界の不思議さ、
手鏡を閉じれば風景や時間を閉じ込められるのではないかという写真撮影のような発想など、
見どころが多い。

「鳥の恋」と森や山や庭などの自然ではなく、都会の取り合わせが面

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句集『無音の火』を読む。

句集『無音の火』を読む。

句集『無音の火』大河原真青氏著を読んだ。

怜悧な句が多い句集で、気軽に紹介して良いのか迷ったが、勉強になったので紹介したい。

好きな句に付箋を付けて読んだのだが、好きだが紹介と説明が難しい句も多く、どの句を紹介しようかも迷った。

ともあれ、五句選で紹介。

月から見ると日の出ならぬ地球の出になるという想像の面白さ。

将来人が月に住むようになったら日常になる光景かもしれない。

この句では月

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「現代俳句」を読む。の今後の発表スケジュール

「現代俳句」を読む。の今後の発表スケジュール

今まで溜まっていた「現代俳句」を
毎週月曜日の20:30に投稿していました。

しかし遂に月が追いついたため
(5月と5月号)
今後は月一度、
なるべく当月号を当月に発表したいと思います。

なるべくね!

他の前号評など他の用事もあるので
なるべくと言って保険をかけておく。

そういう事で宜しくお願い致します。

↓関係ない写真

「現代俳句」2023年5月号を読む。

「現代俳句」2023年5月号を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけている。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のために紹介したい。

※()内はページ数。

今回、第40回金子兜太現代俳句新人賞の結果と作品紹介のページがあったが、それは別記事にするかもしれないとして、通常のコーナーから紹介する。

列島春秋・5月より(6~8)

桜咲くのかこの道にこの修羅に 五十嵐秀彦 

花冷えです食器を洗う指先です 佐々木宏

憲法

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オンライン句会の参加日記・2023年5月7日

オンライン句会の参加日記・2023年5月7日

夏雲システムを利用したオンライン句会に参加している。

私は俳句に関しては鑑賞や読む方が得意だと思っていて、他の参加者の俳句の
・季語の上手な使い方

・取り合わせ

・マニアックな季語の使いこなし
などにすごいなと思うばかり。

季語の奥深さや
短い中にいかに収めるかなど
俳句は俳句なりの独特の難しさがあると思う。

その難しさを楽しめる人はすごいとも思った。

終わり。

【まとめ】俳句誌「年刊花林花」鑑賞

【まとめ】俳句誌「年刊花林花」鑑賞

先日、
「年刊花林花2023」を読むのという記事を
各会員分、計12名分書きました。

しかし、
「記事が散逸していて見づらい」
「まとめて通しで読みたい」
という要望を頂きました。

そこで!
12名分のお名前と記事のリンクを
本誌掲載順に以下にまとめます!
(敬称略)

【各同人・計12名の俳句作品鑑賞文】

①  

髙澤晶子

(本誌4・5ページ)

②  

廣澤田を

(本誌6・7

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「現代俳句」2023年4月号を読む。

「現代俳句」2023年4月号を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印を付けている。
そのうち、特に面白かった感銘句(◎をつけたもの)を
勉強のために紹介。

2023年4月号より。
※()内はページ数。

カフェラテのウサギはやがて春の雲 河原珠美(7)

少しずつトマトになった陽の光 麻生明(12)

人間を知る晩秋の動物園 飯土井志乃(12)

春かなし赤べこ首を振りつづけ 杉山あけみ(48)

カテキンも逃がさぬように新茶摘

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