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エッセイ𓆸こういう事を考えている

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何も考えず生きていくのは楽で怖いので、時々考えるようにしている。 思いつくまま。エッセイ。
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#日々の暮らし

ある日々。散文として。

ある日々。散文として。

ある日曜日。夫が買ってきてくれたモスバーガーの袋を開けたら、ジンジャーエールとオレンジジュースが、ものすごい緑の液体となんか溶けた泡に変容していてめちゃくちゃ笑った。
 飲んでみたらメロンソーダとたぶんコーヒーシェーク。
 コーヒーシェークは溶けまくっていてなんだか飲んじゃいけないものみたいだったし、メロンソーダは家で見ると緑すぎた。



ある月曜日。父と母を大きな病院に検査に連れて行った。病

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プリン編[料理エッセイ・食べる記憶#2]

プリン編[料理エッセイ・食べる記憶#2]

 プリンが食べたい。

 夜中に浮かぶこの手の衝動はいっそ暴力的に頭の中を支配していく。

 プリンが食べたい。

 なめらかなプリンも良いけれど、今食べたいのは昔ながらの硬いプリン。作れるだろうか。と考える。
 プリンって結局、出汁を牛乳に変えた茶碗蒸しでしょ?

 プリンは硬めがいい。カスタード部分はさっぱりと、カラメルはほろ苦く、さらりと流れるものが良い。

 頭の中にあるプリンは、どこで出

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コロッケ・白玉編[料理エッセイ・食べる記憶#1]

コロッケ・白玉編[料理エッセイ・食べる記憶#1]

 料理エッセイが好きでよく読む。読むだけで幸せになれるから。

 料理も好きだ。
 料理中、過去の記憶がこぼれ落ち私の心はとても饒舌。

2月 祝日

 夜。なんの材料も無いなぁと思いながら冷蔵庫を漁っていたら、先日買ったまだ芽が出ていない元気なじゃがいもと、少し前に冷凍してあったひき肉が出てきた。(ちなみに野菜室の奥には芽が出ているじゃがいもがあって、そっと見守っている)
夕食にコロッケを作る。

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軽やかでいたい

軽やかでいたい

 マンション入口の御影石に一粒、節分の豆が転がっていた。黒に白が映えるなぁと思いながらぼうっと見つめる。
 節分からひーふーみー…え?すごい日にちが経っているのに、鳥は食べきれなかったのだろうか?
 撒かれすぎて飽きたのかもしれない、し、もしかしたら節分の豆なんて本当は食べたく無いのかもしれない。撒いた後の事は鳥に任せようなんて人間のエゴなのか。

 キョロキョロと私が撒いたピスタチオを探してしま

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