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アメリカでパイ教室に参加した話。 【旅行記】

数年前にアメリカのシアトル・ポートランド旅行に行った。はじめてのひとり旅。

メインの目的は、コーヒーとカフェ。シアトルにあるスタバ1号店に行ったり、カフェめぐりをした。

この旅で楽しみにしていたことはまだある。

それは、ローカルなパイ作り教室に参加すること。

申し込み

とある本で知った、オレゴン州ポートランドのパイ屋さん。調べたらパイ作り教室をしていて、ちょうど滞在中に開催される。メールを送り、申し込む。

リコ、申し込みありがとう!!事前にココに振り込んでね!楽しみにしてるわ!!

という感じの返事が来た。わあ、予約できちゃった。

そして当日

ドキドキしながらお店に着き、パイ教室に来たことを告げる。カフェスペースもあるパイ専門店で、広々としている。カウンターで待っていると、参加者たちが集まってきた。

参加者は6人。ビッグな母娘、ナイスバディ美女、ビッグなカップル、そして私。

みんなパイ好きです、という感じ。

ルバーブパイ作りスタート

キッチンの奥に小部屋があり、材料と道具が用意されていた。

まず自己紹介。私のつたない英語を、みんな熱心に聞いてくれた。日本から来て旅行中なこと、本でお店を知ったこと、アメリカ菓子が好きなことを話した。

オーナーの女性が「私の英語のわからないところがあったら、気軽に質問してね!」と。パイの材料や作り方、ポイントの説明があり、「じゃあやって〜」と即、実践。

最初にパイ生地作り。パイ生地は寝かせる必要があるから、お持ち帰り。

次に、あらかじめ作っていてくれた生地で、パイ作り。今日はルバーブパイを作る。太くて長い立派な赤ルバーブをザクザク切る。大好きなルバーブ。日本ではなかなか手に入らないから、大量に使えて贅沢。嬉しい。生地を伸ばして、底生地をガラス製の型に敷き、ルバーブをたくさん入れ、上にもパイ生地をのせる。ひとり1台作る。

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周りを見ながら、必死で手を動かす。格子状にパイ生地をのせると、「そうそう、リコ良いわよ〜!」とオーナーさん。周りの参加者も声をかけてくれる。

パイを焼く間、キッチン(というか工場のように広くてオーブンも巨大)の見学をし、美味しそうなパイをたくさん見た。

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パイ試食

もうすぐ焼けるわよー!パイ食べましょー!と、ブルーベリーのパイを出してくれた。アメリカのパイはフランスっぽいパイとは違い、サックリしつつ、たっぷり入ったフィリング(具)と仲良しな感じ。アメリカのパイ、好きです。

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大きい1カットだったのに、さらに別のパイも注文して食べてる人もいた。さすが、パイ好き!

食べ終わる頃に、「焼けたわよ〜!」と、さっき作ったパイ登場。

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こんがり焼けて良い香り!で、でかい…!

作っている時は追いつくのに必死で、持ち帰ることを考えていなかった。30cmくらいある深く大きいパイ皿に入ったルバーブパイ。ピザ用みたいな箱に入れてくれて、ハイ!と渡される。

みんな車で来ていて、「リコ、楽しかったわ!バーイ!」と爽やかに去っていく。ガラス製のパイ皿だし、重い。どうやって持って帰ろう…。

袋もらえますか?と聞くと、車以外で帰る人は想定していないようで(そうだよね)、大きな袋を探してくれた。お礼を言い、ハグをして別れた。「日本から来てくれて本当にありがとう!」とオーナーさん。

素敵なオーナーさん、素敵なお店だった。

巨大なパイを持ち帰る

宿までは、バスを乗り継ぎ40分ほど。袋に持ち手はないのでパイを表彰状のように水平に持ち、途中何度かベンチに下ろしてスマホで検索しつつ、なんとか1本目のバスに乗る。車内に甘い香りが漂う。膝の上に乗せたパイは温かい、というか熱いくらい。

バスを降りバス停を移動し、次のバスを待つ。 ふとパイを見ると…

漏れてる!

ルバーブの赤いジュースがパイ皿から漏れ、箱からも漏れ、ビニール袋の中が赤い。箱が少しずつふやけてきている。やばいやばい。帰るまでもつかな。

数分でバスは来て、目的のバス停で降りる。宿まではあと5分ほど。「まっすぐまっすぐ」と心の中で唱えながら、なんとか到着。

宿(Airbnb)到着

宿、というかAirbnbで3人家族の家に宿泊していたのだけど、帰ると誰もいない。とりあえず大きなダイニングテーブルにパイを安置。袋の中はルバーブジュースで真っ赤だし手もベタベタだし。箱もすっかり赤く染まっている。

はじめて作ったルバーブパイ

まだ温かいパイを、さっそく食べてみた。漏れていたけれど、中身は無事。

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ジューシーで甘酸っぱいルバーブと、パイ生地。自分で作ったなんて、すごい。

さっきベリーのパイを食べたばかりだけど、美味しいものは食べられる。

巨大なパイのゆくえ

お世話になった家族は夫婦と赤ちゃん。私と夫婦の3人でもこのパイは食べきれないかも。

と考えていたら、奥さんが帰ってきた。パイを作ってきたから食べませんか?と言うと、思ってもいなかった提案をされた。

「すごい!このパイ、ポットラックに持って行かない?」と。


続きます…

読んでいただき ありがとうございます。 頂いたサポートは、旅の資金に使わせていただきたいと思います。 また自由に旅行できる日を夢見て。