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#シロクマ文芸部
おめえが主人公だ馬鹿
文芸部だよ馬鹿。悪者のアジトみてえだって? そりゃ地下だから薄暗えかもしれねえが、文芸好きに悪いやつはいねえ。おめえ仕事帰りか? しけた面してっからすぐ分かったよ。入り口、よく見つけたな。マンホールだぜ? ずいぶん下向いて歩いてたんだな。まあ、いい。どこでも座れ。席は決まっちゃいない。自由に座れ。なんか飲むか? 酒はねえよ。シラフで読み書きするのがここの流儀よ。
まあ麦茶でも飲め。馬鹿、なに泣
読んでよかった本3選
平和とはなにか?
そう問われたとき、簡単に答えられないじぶんに気づきました。戦争状態にないことを平和と呼ぶなら、私は平和な日常しか知らないからです。
未来のために、平和とはなにかを知るために、戦争を知りたいと思いました。体験しがたいことを知るには、読書が一番だと私は考えます。
そこで、この記事では平和と戦争について考えたいときに、私が心の底から読んでよかったなと感じた本を3冊ご紹介します。
書けない時間も楽しむ
書く時間が好きです。思うままに文字を書きつらね、言葉ができて、何もないところから文章ができあがる楽しみ。
はじめに考えていたものとは、まったくちがう文章になっても大丈夫です。誰も怒りはしません。書いているとき、私は自由なのです。
小学校や中学校で作文を書かされるのは嫌いでした。私は子どもながらに大人たちが求めていることを察して、書きたいことではなく、書いたほうがよさそうなことを、書いていたから
明けない夜だってあるから
食べる夜のためでした。彼女はキッチンバサミを持っていないほうの手で、エレベーターの十四階のボタンを押します。彼女が住む医師住宅の最上階でした。扉が開くと、七月下旬のなまぬるい夜風が肌にまとわりつきます。彼女は屋上へ続く非常階段の錠を開けました。屋上には低い柵しかなく、彼女は夜空に包まれます。細く鋭い月がハサミを青く照らしました。彼女は思います。明けない夜だってある。
明けない夜はないとか、止ま