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育てる・恐れない・本質を探る―三浦流、これからの仕事術

こんにちは、三浦です。
先週は妻の話だったけれど、今週は僕が“仕事術”について話そうと思う。「はじまりのトマトソース」だけではなく、経営する店舗のことも含めて。
僕は繰り返し「農業×ビジネス」が主軸だと話してきた。このビジネスが何かといえば、働き方や商売の指針そのものだ。僕が仕事に向き合うときに特に楽しいと感じる部分、意識している部分について、話します。

世界一楽しいエンタメは「子育て」

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まず、僕が人生のキーワードとして意識しているのは「育てる」なのさ。

僕は育てるのがほんとうに大好きで、楽しい。もちろんトマトを育てるのも、事業を育てるのもそう。なんといっても、一番は子育てさ。子育てほど面白いエンターテインメントはないね。

どう仕掛けたら子どもの発見につながるか、どう伝えたら適切なメッセージが伝わるか。そうやって試行錯誤しながら、相手に育ちのエキスを与えていくのが一番のだいご味だ。

これはビジネスでも同じ。仕事仲間になる人とは、自分からも何かを与えられて、お互い成長する糧を分かち合えることが大切。だから、既存のビジネスに乗っかるだけじゃつまらないのさ。

大手企業や既存のサービスに頼る形でビジネスを進めてしまうと、結局それは自社の基礎力を蓄える成長にはつながらない。だから、僕は自分のビジネスはもちろん、周囲にいる人々や事業も成長するような関係を作り、相互に成長していくよう心がけているんだ。

それで、ある程度育ったら誰かに渡したくなる。またゼロから何かを育てたくなるからね。そういう考え方なんだ。「はじまりのトマトソース」は成長するまで長くかかりそうだから、あと20年くらいは手放せないかなぁ。

どうせ致死率100%、だったら冒険を恐れず楽しめ

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でも、そんな風に主流の方法に頼らないで進むことを恐れる人もいるね。先々の不安を感じて、挑戦できないという声もよく聞く。でもさ、ドラクエやってればわかるかな……楽しめると思うんだよ。

コロナ渦で商売が大変なことになっている人もたくさんいるけれど、新型コロナウイルスは僕からしてみれば、いわば中ボスなの。「はじまりのトマトソース」販売のビジネスをドラクエの冒険で例えるなら、僕は木の棒と布の服で始まったくらいのイメージ。ルイーダの酒場で、いま仲間を増やしてるのさ。そう思うと、楽しめてくるでしょ?

もちろん不安になることもあるよ。でも、僕がよく口にするのは「どうせいつかは死ぬ」ということ。つまり、誰もが致死率100%ということだ。未知が不安なのは誰だって一緒なんだから、どうせ死ぬなら失敗や困難も楽しんだほうがいいよね。

それに加えて、僕は実験が好きなのさ。まだやってないことを試してみたい。何か困難があったとき、「じゃぁどうしようかな?」って考えることが、その実験のスタートになる。

本質を探れば正しい戦略が見える

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新しいことに挑戦しがちなのは、疑いやすいからかもしれない。今ある既存のビジネスモデルを疑うから、本質的な価値はどこにあるのか考えるのさ。物事の本質を探れば、自然とどうするべきかが見えてくる。

例えば、僕が経営している飲食店。はじめはたくさんのお客さんに来てもらおうと努力していたんだけれど、そもそも大勢に来てもらわなきゃ成立しない飲食店のビジネスモデルを疑いはじめたんだ。ただ食べ物をたくさん提供して、商品をやりとりするだけのスペースとして店舗を使うのが本当に正しいのか、と。

それから顧客情報を集めて、ニュースレターを届け始めた。直接お客さんとの関係性を築くことにしたんだ。現在は、レストランはほぼ予約制の特別なスペースとして、うちの味を求めるお客さんにだけ提供している。
この転換のきっかけになったのは、実は飲食業界とはまったく異なる領域のビジネスなんだ。

一つは、ドモホルンリンクル。偶然CMで見つけて、ダイレクトマーケティングの戦略が見事だと思った。そして、もうひとつが“浜田省吾的ファンづくり”。僕は浜田省吾が好きなんだけれど、彼はテレビやマスメディアに一切出演せず、ライブに来てくれるお客さんを大切にすることを続けてきた。そして、今ファンクラブには約6万人のファンがいる。

ハードルを乗り越えてきたお客さんこそ、本当のお客さんになる。浜田省吾的ファンづくりは、そのことに気付くきっかけをくれたんだ。あえてフィルターを作ることで、お客さんの興味の深度を探ることができるんだね。

一見したらリスクの高い戦略かもしれないけれど、このフィルターをかける戦略に転換してから、店舗の経営での悩みが少なくなったよ。

一人じゃできないからみんなに声をかける

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今、「はじまりのトマトソース」を商品化して届けるために、たくさんの人に協力してもらってる。僕はもともとコミュニケーションが得意なほうではないから、一人ひとり目を見て話して、協力してくれそうな人を探しているよ。

実際に店舗経営をしてみてわかったことは、ひとりでできる仕事は限られているということ。商品を作ろうと思ったら、とてもじゃないけれどひとりじゃできない。だから、自分ができないところを助けてくれる人を、ピンポイントで探していくようにしている。

でも、ただお願いするだけじゃないんだ。僕はさっき話したように、「育てる」のが人生のキーワードだから。僕が関わる人たちの事業も育てたいし、どう育つのか楽しみな人と一緒に「はじまりのトマトソース」を作っていきたい

こんな風に、僕は仕事をしている。年商ウン億円の大社長が話していることではないから、何をえらそうに……という感じかもしれないけれどね(笑)。

でも僕は、事業や商品、人を全力で育てて、今をこころから楽しんでいるよ。そんな僕らが作った「はじまりのトマトソース」を、ぜひ食べてみてね。

―INFORMATION-
オホーツクトマト食堂公式サイト
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取材・文 宿木雪樹
デジタルマーケティングプロデュース ふぉろかる合同会社

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