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三浦と妻とトマトソースの話

こんにちは、三浦の妻です。
今日は、三浦本人じゃなくて、三浦の妻がこの場を借りて、少しだけお話します。
三浦のこと、私たち夫婦のこと。
それから少しだけ、「はじまりのトマトソース」のこと。
それでもしその味が気になったら、ぜひ召し上がってくださいね。

出会ったときから特別な気がしました

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三浦と出会ったのは農協で働いていたときのことです。
私と彼は仕事の同僚としてお互いを知りました。

ずっと田舎育ちだった私の目で見た三浦は、まるで別世界の人みたいでした。
「何が」とは具体的に言えないのですが、とても面白い気がして。
この人は何か出会ったことがない、特別な人だと思った。

もっとこの人を知りたい
そんな好奇心から、いつのまにか私は彼に惹かれていました。

だからね、いつかはこの人、何かやるとは思っていたの。
ずっと農協で働いているわけもないだろう、と。

だから「調理学校に行きたい」って彼が言い出したとき、「ついに来た!」って思いました。
だって、ちょうど3人の子どもが幼い時期で……年少、年長、2年生だったかな。
そんなときに、夢を追い始めるんだもの。

でも、絶対この人は何かやる人だろうなって出会ったときから感じていたから。
反対しようとは思わなかったんです。

いつだって「やるしかないだろう」が合言葉

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三浦は単身大阪に旅立ち、調理学校で修行を始めました。
彼が不在の間、私は農協に戻って働きながら子育てをしていました。
それまで10年間専業主婦だったから、やっぱり当時は大変だったな。

周囲の友だちは「離婚するんじゃないか」って私たち夫婦のことを話していましたよ。
でも、私はちっとも離婚する気はなかった

それで修行が終わったあと、三浦は北見でレストランを開くと言って帰ってきました。
商売をやったことがないけれど、彼に他の選択肢はなかったんです。
やるしかないだろう」って。
「そうなの?」って思いながらも、彼の熱意を信じて開店の準備を進めました。

そこからは夫婦二人で、レストラン「たまごのじかん」を育ててきました。
正直なところ、楽しむ余裕なんてこれっぽっちもありません。
お店のことと子育てのこと、その二つだけで私たちの頭はいっぱいでした。

でも、そのどちらも私たちは二人で話し合って決めてきました
子育てのことはだいたい意見が一致して、母である私に任せてくれました。
でも、お店のことはなかなか意見が合わなくて、譲れないことも。

三浦はいつだって新しいことに挑戦するとき、「やるしかないだろう」って言うんです。
一方、私は「このままでいいんじゃないか」って思ってしまう。
新しいことを始めるのって、それだけで勇気と体力のいることだから。

でもね、三浦はやるって言いだしたら聞かないんです。
私もそれがよくわかっているから、最後には応援するんです。

意志が強いけれどそばで支えたいひと

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三浦は自分の意志を強く持っているひとです。
仕事へのスタンスは厳しいし、ときどき彼の言葉に悔しい思いをすることも。

けれど、どんなときだって彼が勝手に突っ走ることはありません。
必ず「おまえはどう思う?」って意見を聞くんです。
二人で挑んでいることは、私も楽しめるように配慮してくれています。
そう、なんていうか、根が優しいの。

20年間、朝から晩までずっと一緒。
夫婦でもあり、仕事のパートナーでもある。
「そんなに一緒にいてよく大丈夫ね」って友だちからは言われます。
そうね、本当に。
でも不思議なもので、爆笑し合える仲はずっと続いています

三浦のそばにいて、たった一度だけ自信のない横顔を見たことがあるんです。
切ない顔。本当にこれからどうなるのかわからない表情。
初めての経営だから不安はつきものだったし、うまくいかないこともたくさんありました。
でも、そんなふうに弱った彼の顔を見るのは初めてだったんです。

あのとき、私は支えたいと思いました。
この人のそばにいようって。

意見がぶつかることがあってもここまで来られたのは、そういう気持ちがあったから。
彼が自信や熱意をもって歩み続けられるように、これからも私はそばにいたいんです。

未来へつながる挑戦「はじまりのトマトソース」

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今度はトマトソースをインターネットで売るぞって聞いて、私はやっぱり不安でした。
「また新しいことを始めるの?本当に大丈夫なのかしら?」って。

でも今回はたくさんの方が「はじまりのトマトソース」に関わっています。
協力を得ながら三浦の夢が形になっていく様子を、私も見守っていました。
オンラインショップをオープンし、noteを公開して、たくさんの方が読んでくださって。
全国の方がいま、「はじまりのトマトソース」を買って、召し上がってくれています。

インターネットで起こる一つひとつの出来事を間近で見て、正直おどろいています。
だって、想像できなかったことが現実になっているから。

「頑張ろう」って、気持ちを新たに引き締めました。
ようやく最近、未来に向けて挑戦し、行動していくことが楽しくなってきたんです。

これからも、三浦と、三浦が送り出す「はじまりのトマトソース」をよろしくお願いします。
この味からは、きっと私たち二人が挑戦してきた時間と想いが感じられるはずだから。

―INFORMATION―
「はじまりのトマトソース」オンラインショップ
オホーツクトマト食堂公式サイト
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取材・文 宿木雪樹
デジタルマーケティングプロデュース ふぉろかる合同会社

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