岡部 美楠子 / シェル商事, 8thCAL Inc. 代表・Biomimicry Japan 理事

東京都出身。武蔵野美術大学卒。事業構想大学院大学・修士課程修了。1960年創業の害虫駆…

岡部 美楠子 / シェル商事, 8thCAL Inc. 代表・Biomimicry Japan 理事

東京都出身。武蔵野美術大学卒。事業構想大学院大学・修士課程修了。1960年創業の害虫駆除を柱とするシェル商事を2010年に事業承継。「環境コンサルテーション・啓蒙・研修・予防商品開発」を目的とした8thCAL㈱を2018年に設立。 啓蒙活動としての害蟲展を主催。

最近の記事

64回目の創立記念日と東京商工会議所60年会員

1960年3月17日・シェルグループ創業  2024年3月17日、シェルグループは64年目の創立記念日を迎えました。 一重に、社員とそのご家族・お客様・そして関わって下さっている全ての皆さまのおかげであり、感謝の念にたえません。 本当にありがとうございます。  私たちシェルグループは1960年に創業して以来、日本の都市に生活する人々の衛生環境を守ることにより、社会貢献を果たして参りました。創業期から成長期にかけては、製薬会社、不動産管理会社などのグループ会社を合計5社設

    • 【啓蒙】害虫という虫の存在とは

      2024年2月1日から、害蟲展season5の公募を開始しました。以前にも害蟲展について記しましたが、今回は5周年を迎える1つの区切りとして、個人的な背景を含めてお伝えしてみたいと思います。 害蟲展のはじまり害虫駆除という生業の違和感から生まれたアート展 2008年に入社し、2010年に事業承継をし、管理部門・現業部門を学んでいる時代に見てきた景色や現場での経験、そして社員との会話の中でずっと胸に残っている言葉から生まれた問いがあります。 「私たちの仕事は、害虫と言われる

      • 2つのCircular Economy カンファレンス《後編》

        2023年に参加した2つのCircular Economy カンファレンスに参加し、前回は 1つ目のCircular Design Praxis 2023 @京都芸術繊維大学について記しました。 今回は後編として、2つ目の新東通信主催のGREEN WORK HAKUBA vol.5 @長野県白馬村のポイントを綴ります。 GREEN WORK HAKUBAとは?自然の恵みと共に生きる白馬村の近年大きな変化の一つが、気候変動による雪不足問題です。この危機的状況をうけ、白馬村はサ

        • 2つのCircular Economy カンファレンス《前編》

          2023年は日本で開催された2つのCircular Economy カンファレンスにオフラインで参加することができました。 1つ目は、京都芸術繊維大学KYOTO Design Labと RE:PUBLIC Inc. 共催の Circular Design Praxis 2023 @京都芸術繊維大学。 もう1つは、新東通信主催のGreen Work Hakuba vol.5 @長野県白馬村。 今回は前編として、Circular Design Praxis 2023から得たポイン

          【予防】害虫・害獣を誘引しないために必要なこと「予防」を重視した専門サービス~HACCPとIPMの実装~

          前回は、人と自然が共存するために私たちが日常生活の中でできることをテーマにお話ししました。今回は身の回りの視点からから少し視野を広げて、シェルグループの専門サービスをクローブアップ。都市衛生を考えるうえで欠かせない「予防」に重点を置いた、飲食店向けの衛生計画:【HACCP(ハサップ)の導入支援】と、薬剤に依存し過ぎない衛生管理システム:【IPM(アイピーエム)の実装】を含む衛生管理サービスを軸にお伝えします。 日々の清掃の大切さ 衛生管理の手法「HACCP」実装への支援

          【予防】害虫・害獣を誘引しないために必要なこと「予防」を重視した専門サービス~HACCPとIPMの実装~

          【教育】人と自然が共存できる未来のために、いま、私たちができることを知る

          前回は地球上で人間以外のいきものと環境を“棲み分る”ために、シェルグループおよび8thCal(エシカル)が取り組んできた自然や環境、害虫・害獣へのいのちの存在に気付くための啓蒙活動・害蟲展についてお伝えしました。その延長にあるのが、「じゃあ、具体的に何をすればいいの?」という疑問にお答えするための次なるアクション、「教育」です。 社内外に向けた教育を通じて、社会全体で自然や環境に取り組む土壌をつくることも私たちの使命だと感じています。 生活空間に侵入してほしくないいきものの

          【教育】人と自然が共存できる未来のために、いま、私たちができることを知る

          【啓蒙】人と自然が共存する環境づくりの第一歩“棲み分け”を考えるきっかけとなる啓蒙活動・害蟲展

          シェルグループは、新しいミッション「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」を掲げ、今後は「持続可能な都市環境」を目指して事業を進めてまいります。特に意識しているのが、害虫・害獣を含めたすべての生き物のいのちの存在を考えること。そのために必要なのが、社会全体に“棲み分け”という考え方を知ってもらい、定着させること。そこで今回は、“棲み分け”をテーマに、その啓蒙活動として企画・運営している「害蟲展」を中心にお話します。 人間も地球上に存在する自然の一部 忘れがちな大事

          【啓蒙】人と自然が共存する環境づくりの第一歩“棲み分け”を考えるきっかけとなる啓蒙活動・害蟲展

          地球上の生き物と共存していくために私たちは、思いやりのある世界を目指します

          シェルグループのミッションは、「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」ことです。ここでいう自然とは、地球上にいる生き物や、水、土壌、大気を含めた地球環境に存在する生態系をかたちづくるすべてのもの。そしてもちろん、この生態系の中には人間も含まれています。私たちの日々の暮らしには、多様な生物とも共存していくことが欠かせません。そのためには、人間以外の生物に対しても思いやりの心をもつことが必要であると考えています。 いのちをゴミにしたくない 入社前から願っていた都市衛生

          地球上の生き物と共存していくために私たちは、思いやりのある世界を目指します

          私たち人間も自然の一部。地球環境への影響を考えて事業を行うために

          シェルグループの新しいミッションにも掲げた「人と自然との共存」。これは、私たち社員一人ひとりに欠かせない視点です。そこで今回は、「人と自然との共存」について、2つのポイントで少し深堀をしてみようと思います。 1.自然がもたらすさまざまな恩恵「生態系サービス」と、2.地球環境の限界のレベル値を表現した「プラネタリー・パウダリー」から、「自然」と「環境衛生サービス」との関わりを考えてみたいと思います。 害獣・害虫も自然界では欠かせない存在 自然から恩恵を受けていることを忘れずに

          私たち人間も自然の一部。地球環境への影響を考えて事業を行うために

          「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」 新たなミッションとビジョンができるまで

          シェルグループはこのたび、企業のミッション「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」と、ビジョン「Respect nature すべてのいのちの存在が尊重される、思いやりの世界へ」を策定しました。同時に、これらを達成するためのクレド(行動指針)を設定し、未来の都市衛生のあり方を見据えた活動を推進していきます。そこで今回は、新しいミッションとビジョンを中心にお話したいと思います。 父とともにつくった企業理念から 自分の言葉で使命=ミッションを表現  シェル商事は、

          「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」 新たなミッションとビジョンができるまで

          私たちは、「都市衛生のプロフェッショナル」を目指します。

          1960年に創業したシェル商事は、オフィスや店舗での害獣・害虫対策や水・空気の浄化、食品衛生をはじめとする、法令に則った環境衛生管理業務を行う会社です。清潔で害虫のいない空間、安全でおいしい水や空気……これらが当たり前にある日常を維持していくために。 そしてもうひとつ。忘れてはならないのが、未来へ残す地球環境を、今よりも少しでも美しくすることです。これらを同時に実現させるために、建物の中だけではなく「都市衛生のプロフェッショナル」企業をめざし、私たちは新しい挑戦を始めました。

          私たちは、「都市衛生のプロフェッショナル」を目指します。

          2010年のクリスマスイヴに父から受け取ったバトン

          こんばんは。初めまして。岡部 美楠子と申します。 今日は2021年のクリスマスイヴです。 これからnoteに、私の人生と命をかけて取り組んでいく事業について書いていこうと思っています。 これからのことをお伝えするに際して、少し背景のストーリーを記しておこうと思います。 父・秀夫私自身についてお話しする際、父のことをお話しなければ序章さえも始まらないと思っています。 父・秀夫は、大正15年=昭和元年(西暦1926年)の7月7日に、香川県高松市で三人兄弟の次男として誕生しました

          2010年のクリスマスイヴに父から受け取ったバトン