見出し画像

64回目の創立記念日と東京商工会議所60年会員


1960年3月17日・シェルグループ創業

 2024年3月17日、シェルグループは64年目の創立記念日を迎えました。
一重に、社員とそのご家族・お客様・そして関わって下さっている全ての皆さまのおかげであり、感謝の念にたえません。
本当にありがとうございます。

 私たちシェルグループは1960年に創業して以来、日本の都市に生活する人々の衛生環境を守ることにより、社会貢献を果たして参りました。創業期から成長期にかけては、製薬会社、不動産管理会社などのグループ会社を合計5社設立し、都市衛生の向上を実現すべく、多角的な事業展開をして参りました。

1964年・東京商工会議所への入会

 商業の発達と社会一般の福祉の増進を目指す様々な企業と力を合わせ、経済活性化の一翼を担うべく、1964年に東京商工会議所の中央支部に入会。
 初代会頭の渋沢栄一の考えの中心には、「企業の目的が利潤の追求にあることは間違いではないが、その根底には道徳が必要であり、国ないしは人類全体の繁栄に対して責任を持つことを忘れてはならない」という思想があり、また、『新しき時代には新しき人物を養成して新しき事物を処理せねばならない』(出典:渋沢栄一訓言集/学問と教育)にあるように、社会は絶えず変化し続けているが、刻々と状況の変わる中で、いくら成功事例とは言え、過去の先例に固執していたのでは諸事象への対応がうまく出来ない、とあります。
新しい時代を迎えた時に、新しい方法で対応出来る新しい人を養成する必要があるとする考えのもと、「新しい人」づくりに尽力していたことに、現代も色褪せない深い共感を覚えます。
 ちょうど本年が入会60年目となり、先日行われた会合で、永年会員表彰を拝受致しました。同じく永年表彰を受けられた老舗企業の方々とお話をさせていただくと、いずれの企業でも「時代の先を見据えた新たな挑戦」に挑み、失敗や成功を繰り返し、成長し、長寿企業となっていることを改めて知ることができ、勇気を頂きました。

創業時から受け継ぐシェルグループのDNA

 シェルグループのDNAにも、時代の先駆者の血が流れています。
シェル商事の最初の社章には、7つの星がありました。これは、創業者が「7つの事業を起こし、日本の都市の衛生環境を守る」という強い意思を表したものでした。当時のこの理念に共感していただいた大手企業様と実証実験を重ね、その成果を収めることができました。そして創業から10年後の1970年に建築物における衛生環境の確保に関する法律において、ねずみこん虫等の防除が法令化されたのです。
 創業期から成長期には事業の多角化。成熟期以降にはそれを集約し、また次の成長にむけて事業創造に取り組む。このようなDNAをシェルグループは今後も承継して参ります。

時流を掴み、種を蒔き続ける

 環境・衛生事業に目を向けても、「時代の流れをつかむ」ことがとても重要です。創業当時の1960年代の日本には、「人」が溢れていました。このリソースを最大限活用し、害虫駆除をはじめとするビルメンテナンスビジネスは発展してきました。しかし2024年現在、その「人」というリソースの状況は当時とは真逆にあります。
 私たちは、このような課題をしっかり見つめ、固唾をのんで固まるのではなく、呼吸をするようにしなやかに変わり続けていきたいと思います。今、私たちが直面している課題の中にこそ、事業変革の種があることを認識し、種を蒔き続けていくことが必要です。蒔いた種すべてが発芽しなくてもいいのです。芽生えた事業の芽を、力強く大きく成長させることができる肥沃な土壌=魅力的な企業風土を醸成していくという方針を、創立記念のメッセージに込め、改めてシェルグループ社員とも共有致しました。
 2024年はここ数年来蒔き続けてきた種から、ようやく幾つかの芽が発芽しそうな嬉しい兆候があります。
グループ一丸となり、これらの芽を大きく豊かに育て、本質的な環境衛生の向上に貢献して参りたいと思います。

2024年3月17日 創業者の墓前にて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?