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地球上の生き物と共存していくために私たちは、思いやりのある世界を目指します

シェルグループのミッションは、「人と自然が共存できる、都市衛生の未来を創造する」ことです。ここでいう自然とは、地球上にいる生き物や、水、土壌、大気を含めた地球環境に存在する生態系をかたちづくるすべてのもの。そしてもちろん、この生態系の中には人間も含まれています。私たちの日々の暮らしには、多様な生物とも共存していくことが欠かせません。そのためには、人間以外の生物に対しても思いやりの心をもつことが必要であると考えています。


いのちをゴミにしたくない
入社前から願っていた都市衛生サービスの考え方

私たちが手がけている害虫駆除をはじめとする都市衛生サービスは、社会にとって必要な事業です。しかし同時に、私たちは環境に負荷を与えるような手段を伴い、現在の事業を行っていることも認識しています。薬剤を使って害獣・害虫を駆除しているけれど、今のやり方のままでよいのだろうか。「都市環境を守っている」と言いながらも、実は環境を破壊しているのではないかという”問い”を常にもっていました。

その根幹には、幼少から感じていた「いのちをゴミにする行為は、美しくないのではないだろうか」という葛藤があります。もちろん、人間の生活空間に害獣・害虫がいたり、汚染された空気や水があったら、衛生的かつ安全で気持ちのいい生活は送れません。都市衛生と生き物の命。このふたつをどのように折り合いをつけるのかが、大きな課題です。

会社経営を父から受け継いで12年。今後の自社の経営方針を自分の言葉で表現しようとしたときにも、大切にしたいと思ったのは「いのち」というキーワードでした。

自然への配慮や思いやり。動物、植物、微生物までを「地球上にともに生きる、地球の資源を分け合っている仲間」として認識して、誠意をもって向き合うことが必要だと考えたのです。だから、仲間のいのちは決してゴミにしない。薬剤の使い方、清掃のあり方、サービスの伝え方を考える、いのちをゴミにしないための新しい方法を生み出す。私たちには、やれること・やるべきことがまだまだあると信じています。

害獣・害虫とも共存していくためには?
「棲み分け」というアプローチを強化したい

どうすれば、自然に対して思いやりのある世界をつくり出していけるでしょうか。事業を続けながらも、長期的な目線で、本質的な課題にアプローチする。短期的目線と長期的目線の両方の活動をひとつの事業体だけで完結することは難しいと考えていました。
そこで設立したのが、8thCAL(エシカル)です。これまでにない新しいアプローチを模索・構築し、軌道に乗ったら少しずつシェルグループの事業に組み込んでいく。長いスパンで複数の軸から同時に取り組み、シェルグループの事業を新しい形に変容していくことを目指しています。8thCALではまず「飲食店に向けたHACCP導入支援」「IPMの社会実装の実現(環境衛生対策コンサルテーション)」からスタートさせています。

将来的には、エリアをゾーニングすることにより衛生環境を管理する「エリアマネジメント」のアプローチにつなげたいと考えています。エリアマネジメントには自治体や他企業との協働や、法令の変更などのアプローチも必要になります。将来的なビジョンも視野に入れ、私たちは地球上にいるすべての生物に対して「思いやりのある世界」を創造していきたいと考えています。


人間も自然の一部であることを見つめ直す
新しく策定したクレド(行動指針)に込めた想い

今回策定したクレド(行動指針)には、ミッション・ビジョンを実現するためのチャレンジのひとつを「生態系の一部としての自分の声を聞き続ける」としました。


この言葉には、社員一人ひとりが「自分たちも人間も自然の一部であることをあらためて認識してほしい」という想いを込めています。
「情報収集の守備範囲と視野を広げていく」というチャレンジ、「他社の施策はどうなのか」と情報収集するだけではなく、「地球環境にも目を向け、その知識を率先して吸収する姿勢をもってほしい」という気持ちも込めています。

それらの行動を積み重ねて、「“あたりまえ”を進化させていく」。一人ひとりの行動の変化から、地球上の生き物と共存できる世界に存在する企業を目指します。

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