見出し画像

「わたしなんて……」
「大した事ないですよ」
「いえいえそんなそんな……」

こういう“遠慮”は、古くから美徳とされてきました。


しかし、褒められたときに否定で返すのってかえって失礼じゃありませんか?

せっかくいいところを見つけて褒めてくれたのに、認めてくれているのに、わざわざ「いえいえ」って拒否するのはもったいないですよね。


「えーそうですか?!自分では気づいてなかったからうれしいですね。ありがとうございます!」

こんな風にありがたく受け取るってのもいい反応だと思うんですけどね♪




一方で本当に否定しているケース、素直に受け入れられないというケースが存在します。
それは“自己否定感”が強い場合です。

自己否定感とは、自己肯定感の逆で「自分自身を受け入れられない」「自分を過小評価しかできない」というものです。マイナス思考、ネガティブ思考とも言われます。

「自分はダメだ」
「わたしなんて……」
「どうせうまくいかない」

こんな言葉がつい出てきてしまう……「D」の連発です。


この自己否定感が強く出るのは、どこに原因があるからなのでしょうか?

それは『認知の歪み』にあります。

アルバート・エリスの『ABC理論』では、『A:出来事・体験』を、『B:認知』して、『C:行動・結果』につながるとしています。
この『B:認知』が歪むことで、行動はネガティブなものになるわけです。


TさんとSさんは、あるとき上司から「2人とも、もう少しがんばろう!」と言われました。

Tさんは「応援してくれている」と感じてやる気が湧き、自信に満ち溢れて働いています。
一方Sさんは「努力が足りないと言われた」と落ち込み、自信を無くしてしまいました。

このケースでは、A:出来事・体験として「2人とも、もう少しがんばろう!」と言われたという経験をしています。
ところが、B:認知に違いがあったため、C:行動・結果は正反対のものになってしまいました。
「もう少しがんばろう!」という言葉をポジティブに「応援」と捉えたか、ネガティブに「努力不足」と捉えたかかで、ここまで違いが出るわけです。

この『認知』は、過去の経験から学習して習得したものであると考えます。


よって自己否定感とは、過去の経験をネガティブに捉え続けてきたという誤学習によってつくり上げた自己イメージであり、認知の歪みが原因であると考えられます。

誤学習ですから、学習し直すことで認知の歪みを矯正できるはずです。

そこでオススメの方法があります。

『C:行動・結果を変える』ことです。


先ほどのSさんであれば、素直に「もう少しがんばってみる」ことから始めます。上司は成功を望んでいるはずです。だからがんばって、まずは成功という結果を出します。

すると、「がんばったら成功した」という新たな経験として上書きされます。この流れを矛盾なく受け入れるためには、『B:認知』を「上司は応援してくれた」と書き換えるしかありません。ここで初めて認知の歪みが矯正されるわけです。


意識や考え方を変えるという方法もありますが、わたしは行動を変える方が効果は高いと考えています。

冒頭の遠慮の話も同様です。

「そうですか?!ありがとうございます!」とうれしそうに受け取ったら、相手も褒めがいがあったと感じてくれます。きっと笑顔になってくれます。自分もうれしいし、相手も喜んでくれるなんで、どれだけ幸せなことでしょう♪

だから「自分を過小評価せず、素直にありがたく受け取る」という行動から始めてみてはいかがでしょうか?

わたしはこの10年、このやり方でずいぶん変化しました。自信を持ってオススメしますよ!




#明日も佳き日でありますように
#ABC理論
#認知の歪み
#過小評価
#遠慮
#行動変容


#毎日note
#おかちんnote
#キャリアカウンセラー
#キャリアコンサルタント
#キャリアカウンセリング
#キャリアコンサルティング
#キャリア
#キャリコン
#CDA
#コミュニケーション
#コミュニケーションファシリテーター
#コミュファシ
#アートマインドコーチ
#対話型アート鑑賞
#JEARA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?