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『ライフハック大全』を読んで、実践してよかった8個の習慣

僕は「習慣化」が大好きです。毎月のように、新しく習慣にできることはないかなーと考えたりしています。

そのなかには長く継続できるものもあれば、短命に終わってしまうものもあります。

習慣化の楽しいところは、人生が前に進んでいる感覚を味わえることだと思っています。1つ1つ武器を手にしていくような感覚に近いかもしれません。

そんな習慣化大好き人間の僕が大好物そうな本『ライフハック大全』を読んでみました。

大全と言うだけあって、本書には250個ものライフハックが書かれていますが、とてもじゃないけど全部消化しきれそうにない…。なので、面白そう!と心の琴線に触れたものだけピックアップして実行していくことに。

その中で実践してみてよかった習慣8個を紹介したいと思います。

自分の黄金時間にドラゴンを倒す

いきなりドラゴンって何やねん…となりそうですが、ドラゴンとは最難関タスクの比喩です。

一日の一番集中できる時間帯に、一番やりたくない難しいタスク(ドラゴン)を倒しましょう、ということですね。僕の場合は、仕事のやり始めの数時間がゴールデンタイムなので、その時間をドラゴンを倒すことに決めています。

最難関タスクは課題が複雑でやっかいなので、手をつけるのが億劫。ついつい後回しにしてしまいます。だから、そういうタスクをやっつける時間を事前に決めておくことで迷いを軽減するのです。実際やってみたら、ドラゴンを倒せる確率がかなり高くなっている実感があります。

1日の序盤にドラゴンを倒しておくと、かなり気持ちがいいです。達成感があるし、心の余裕が生まれます。精神衛生的にもかなりいいのでオススメです。

作業の「下り坂」でパーキングする

1日で終わらない難関なタスクがあったとしましょう。ついつい、キリのよいところまで仕上げようとしてしまいます。

たとえば、長文の記事を書く仕事であれば、各章や各段落を書き終えられればキリがよいですよね。なので、ついついそこを1日の目標にしてしまいがちです。

しかし、次の日に続きを書こうとすると、あれっ何書こうかな…と手が止まってしまうことがあります。

キリがいいところまで仕上げてしまうと、次の日は新しい段落から書き出さないといけません。新しい段落には何を書くのか、構成はどうするのかを考えるところから作業がはじまります。んん…書き始めにしては、カロリーが高くないか…。といきなり手が止まったり、そもそも着手するのが億劫になります。

そこで、使えるのが、作業の「下り坂」でパーキングすること。どういうことかと言うと、毎回あえてキリが悪い中途半端なところで作業を切り上げるということです。

記事書く場合なら、あえて文の途中で書き終える。すると、次回書き出すときに文が中途半端なまま残っています。この状態なら、続きに何を書けばいいのか考えなくてすむから、驚くほどスムーズに書き始めることができます。

ポイントはどこで作業を終えれば、次の日にスムーズに始められそうかを見極めること。

人間は怠け者で、面倒くさがりな生き物なので、ちょっとでも行動にハードルがあると、やりたくなくなってしまいます。だから、作業にとりかかるハードルを極力下げる工夫をすることが大事だなと感じます。

会話のなかで相手の名前を使う

会話の中で相手の名前を呼ぶことには、いろいろな効果があります。

まず、初対面の相手の名前を記憶しやすくなります。会話の中で、なるべく◯◯さんはどう思いますか?とあえて相手の名前を入れて話すことを意識する。自己紹介から時間を空けずに、これをやれば、少なくともその場では相手の名前を忘れにくくなります。

また、心理学的に人は自分の名前を呼んでくれる人に親近感や好感を持ちやすいそうです。たしかに、自分を名前を呼ばれるとなぜか嬉しい。

ちょっとしたことですけど、こういう手軽にできる習慣で人間関係がよくなるなら安いもの。どんな人が相手でも使えるのが、いいところです。

可能な限りマニアックな専門分野を持つ

『価値』とはどこから生まれるのか。

基本的に、他の人との違いによって生まれると考えています。希少性と言い換えてもいい。

みんなと同じ時間の使い方をしてれば、そこから違いは生まれません。情報収集に関しても同じことが言えます。みんなが知っていることを知っていても価値を生みません。

人が知らないことを知っていて、それを共有するからこそ価値が生まれるのです。

学んでいて楽しい領域のマニアになる。好きなことにとことんこだわる。知れば知るほど興味が湧く。そんな領域を見つけることができれば、優勝です。大事なことは、ハマれる専門領域を探し続けるなのことかなーと思います。

勉強!という感じで情報収集をしてしまうと、しんどくて長続きできないので、自分に素直に、楽しくやるのがポイントかもしれません。

行動目標を低く設定する

新しいことをはじめたときに、継続できない原因の1つが、最初から行動のハードルを高く設定しすぎてしまうことです。

たとえば、ブログを1日1記事書こうというような目標設定だと、今日は辞めておこうかな…とできない日が必ずでてきます。仕事がめちゃくちゃ忙しい時期に1日1記事書くのは、かなりの苦行のはず。

だから、どんなに調子が悪かろうが、気分が乗らなかろうが達成できる行動目標を設定します。そしたら辞めずに継続できます。

毎日、ブログを1文字以上書く。
毎日、外で100メートル歩く。
1日英単語を1つ覚える。

みたいな感じです。これなら、なんか達成できそうですよね。パソコンを開いて、ブログの記事を1文字書けばいいだけです。5秒で終わります。

やってみるとわかるのですが、始めてみたら不思議なことに、もうちょっとだけ書こうかな…て気になってきます。日によってはブログを1記事書けてしまった…ということもあります。

継続ということについて本書から、引用します。

コメディアンのジェリー・サインフェルド氏は、駆け出しの人に向けてこのようなアドバイスをしたことがあります。 毎日ネタを書きなさい。1枚で1年分の日付の入ったカレンダーとマーカーを用意して、ネタを書いた日に印をつけるといい。毎日書いているうちに、その印はつながって鎖になっていくだろう。鎖を断ち切ってはいけない。 重要なのは、「毎日面白いネタを書け」とは言っていない点ですただ自分の仕事に向き合う時間を毎日確保していれば、いずれクオリティやオリジナリティはあとからついてくることを言外に含めているのです。

細く長くとにかく続けること。質が低くてもいいから。その積み重ねが、長い年月を経て、クオリティーに変わっていきます。

なりたい自分の言葉を真似る

これはシンプル。

自分のロールモデルになる人を見つけて、その人の言葉や行動を真似るようにします。有名人でも、身の回りの人でも、本当に尊敬できる!思える人なら誰でも大丈夫です。

ずっとやっていると、少しずつですが自分の思考や性格が変わっていくことが感じられます。

差を生み出すポイントに絞って練習する(DP手法)

練習をすることはとてもいいことですが、やみくもに練習をしても上達スピードはあがりません。常に理想形を思い描き、現状との差分を埋めるように努力することがとても大事です。

本文を引用します。

DP的な練習にはいくつかの特徴があります。プログラミングにたとえるならば、1.ただ達成するだけではなく、最も洗練されたコードを書く練習をする、2.何度も同じレベルのプログラムを繰り返し作る、3.他人にコードを公開してよりよい方法を指摘してもらう、といったようにです。

理想形の設定方法は、自分の頭で考えてもいいですが、最初は理想形に最も近い模倣の対象を見つける方法でもいいかなあと思います。

継続していると、上達スピードがあがるだけでなく、実践での学びが理想形をアップデートしてくれます。

小さなライフゴールを立てる

小さなやりたいことリストを定期的に作る習慣。いつかやってみたいと思っていることを書き出すだけです。本当に簡単なものでいい。

高級お寿司を食べる、◯◯に旅行に行く、新しくジムに通うとか、そんなレベル。実際やってみるとわかるのですが、20、30個書くと手が止まります。意外とやりたいことってそんなにないんです。

これらを少しづつ達成していきます。すると、なんとなく人生がちゃんと前に進んでいる感覚が得られます。目標設定と言うと、ついつい高い目標を設定してしまいがち。ですが、より具体的で小さなゴールの方が進捗を感じることができて幸福度が高まる気がしています。

ちなみに、リストは全部達成できなくても大丈夫です。人生に進捗感を得ることが目的ですので、楽しくやってみるのがいいと思います。

個人的には、やりたいことリストってリストを作っているときが一番楽しい!数年後にリストを見返すと結構達成できていたり、すごくやりたかったことがどうでもよくなっていたりします。その変化を眺めるだけでも楽しいので、おすすめです。


新しい習慣を身につけていく作業は楽しいです。でも本当に大事のことは、いかに長く継続できるか、ということだと思います。

野球のイチロー選手は引退会見でこのように述べました。

いま小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道-イチロー-

彼ほど、毎日のルーティンにこだわっていた選手もいない。そんな彼の言葉だからこそ胸に突き刺さります。

1つ1つの習慣のインパクトは大きくないかもしれない。でも、それを何年何十年も継続すれば、やがて大きな蓄積となって僕たちを助けてくれるはず。

やってみてしっくりこなかったら辞めてしまってもいいと思います。別に行動に正解も何もありゃしない。

トライアンドエラーを続けるなかで自分にあった習慣を見つけられることの方が大事なのだと思います。本当にしっくりくる習慣は、なぜか自然と継続できます。それが個性だと思うし、そういう習慣を長い時間をかけて温めていくことが人生を充実するためのコツなのではないかと思っている次第です。


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