見出し画像

精神科病院で入院患者にひざ蹴りなどし肋骨を折る大けがをさせた傷害の疑い 元准看護師の男逮捕【徳島】


止まらない、精神科病院での患者虐待…。

徳島市のむつみホスピタルで看護師が患者に膝蹴りをして肋骨の骨折を負わせる事件が起きました。

精神科病院での患者虐待は今に始まったことではありませんが、本当にこの領域に於ける「人権擁護」の重要性は一層高まっています。

↑ NHKさんの、件のニュースページはあっという間に削除されていました。何か都合でも悪かったんでしょうか???(-ω-)
他のサイトでは関連ニュースが出ています。

***********************

近年発生した精神医療や心理職による虐待(性的虐待)事件
Citizens Commission on Human Rights Japan
(略称:CCHR Japan、和名:市民の人権擁護の会 日本支部)まとめ 

●暴力・虐待

2018年3月15日、加茂病院(兵庫県)で、入院している女性患者の胸を触るなどの行為を繰り返した男性准看護師と、男性患者に馬乗りになって平手打ちをした男性看護師が退職した。2人の行為について報告を受けた県加東健康福祉事務所は、病院に対して指導を行った。

2018年11月21日、石郷岡病院(千葉市)において、入院中の男性患者が職員の暴行によって首を骨折し、その後死亡した件について、傷害致死(後に暴行罪)に問われていた准看護師2名に対する控訴審判決が東京高裁で言い渡された。顔を踏みつける行為や、膝で首を押さえつける行為、それによって首が骨折したことが認められたが、一人は公訴時効による免訴、もう一人は検察側の控訴棄却で無罪となった。

2019年5月31日、大阪精神医療センター(大阪府)は、同センターの男性看護師が入院患者を平手でたたくなどして顔に全治1週間のけがを負わせたと発表した。

2020年7月1日、厚生労働省は、都道府県・指定都市に依頼した「精神科医療機関における虐待が疑われる事案の把握に関する調査」の結果を公表した。過去5年間(平成27年度~令和元年度)に全国で72件の虐待が自治体で把握され、7件は性的虐待であったことが判明した。

2020年10月27日、神出病院(神戸市)において入院患者に虐待を繰り返していたとして、6人の職員が準強制わいせつや暴行、監禁などの罪に問われた事件で、全員の有罪(3人が実刑、残り3人は執行猶予付き)が確定した。

2020年12月17日、京都府立洛南病院は、男性看護師が入院患者に対して足を複数回けり、襟首をつかんで揺さぶったりベッドに押さえつけたりする暴力を行っていたと発表した。同看護師が患者から殴られそうになったと主治医に報告したため、同患者は病室に鍵をかけられる閉鎖処遇にされたが、病室に設置されていたカメラの記録映像で看護師の虚偽報告が発覚した。

2021年5月28日、東北福祉大せんだんホスピタル(仙台市)において、男性看護師が入院患者に不適切な行動制限をする事案があったことが発覚し、仙台市が精神保健福祉法に基づき改善を求める文書を病院側に通知した。

2021年9月1日、神出病院(神戸市)において、同年5月20日に元男性看護師が患者を暴行し軽傷を負わせた件で、神戸西警察署は元男性看護師を書類送検した。

2022年12月21日、ふれあい沼津ホスピタル(静岡県沼津市)において、看護師ら2人が入院患者を殴ったり、車いすごと転倒させたりするなどの暴力をふるっていたことが発覚し、病院側が謝罪会見を開いた。県に報告しなかったことについて「法律に届け出の義務はなく、県に報告しなかった」と釈明した。その後看護師 2名が逮捕・起訴された。

2022年12月27日、ふれあい沼津ホスピタルと同じグループが運営するふれあい南伊豆ホスピタル(静岡県南伊豆市)においても、准看護師や介護福祉士など4人が患者の口に粘着テープを貼ったり足を踏んだりするなどの虐待行為を行ったとして、懲戒処分を受けていたことが発覚した。

2023年2月15日、東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」で患者に対する暴行・傷害の疑いで看護師が 逮捕された(その後の捜査で逮捕者は4名となった)。この事件についてはNHK・ETV特集「死亡退院~精神医療・闇の実態~」(2023年2月25日)によって、看護師らから入院患者に対して凄惨な 虐待が行われていることが映像を通じて報道された。同年4月25日、東京都は改善命令を発した。

2023年2月27日、患者に対する傷害と名誉毀損に問われた東京クリニック(新宿区歌舞伎町)院長に対し、東京地裁は2年4月の実刑判決を言い渡した(その後確定)。2022年3月以降、同院長は女性患者に対する強制性交等や別の女性患者に対する準強制わいせつの疑いでも逮捕されていたが、それらは処分保留とされた。判決では、同院長が金を払って女性患者と性行為していたことも指摘された。

2023年6月7日 北海道新ひだか市にある石井病院で5月中旬に患者への虐待を行いケガをさせたと 報道された。

2023年11月15日、徳島市内の「むつみホスピタル」で看護師が患者に対して膝蹴りをし、肋骨を折るなどの重傷を負わせ逮捕された。

●性的虐待

2018年11月30日、最高裁第3小法廷は、勤務していた栗田病院(長野市)で当時15歳の女性患者に対して「産婦人科の検査をしないと退院できない」などと嘘を言い、体を触るなどして準強制わいせつの罪に問われた精神科医の上告を棄却し、懲役2年が確定した。

2018年12月6日、診察中の女性患者にキスなどをした強制わいせつの疑いで、警視庁は都内の精神科クリニック院長を逮捕した。警察や保健所には複数の被害相談が寄せられていた。過去にも患者に対するわいせつ事件を起こして書類送検となっていたが示談が成立して不起訴処分となっていた。(※不起訴となり、1か月後には診療再開)

2020年5月23日、女性患者にわいせつな行為をしたとして、兵庫県警尼崎北署は、強制わいせつの疑いで 精神科クリニック院長を逮捕した。診療中の20代の女性患者の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。院長は「このような行為をしたことは間違いないが、以前に付き合おうと言ったらうなずいたので、交際中だと思っていた」と、容疑を否認。一方、被害女性はその事実を否定し付き合いはなかったと主張。(※後に不起訴)

2021年1月29日、厚生労働省は医師の行政処分を発表し、診療報酬を不正請求して詐欺罪が確定していた精神科医に対する医業停止3年の処分を決定した。主治医の立場を悪用し、複数の患者と性的関係を持った行為(※うち2人は自殺)について、遺族らが医師免許剥奪を求めていたが、その点は行政処分に考慮、反映されなかった。

2021年2月18日、診察中の20代女性患者に無理やりキスをしたとして強制わいせつに問われた精神科医に対する控訴審判決公判が高松高裁で開かれ、懲役1年6月、執行猶予4年の判決が言い渡された。

2021年9月22日、患者である女子中学生にわいせつ行為をした疑いで児童福祉法違反に問われていた、産業医科大学病院で思春期外来の医長を務めていた児童精神科医に対し、福岡地裁小倉支部は懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。

2022年3月29日、阪本病院(大阪府東大阪市)において、認知症患者に対する性的虐待等が発覚し、大阪府が前年に同病院に対する立ち入り調査や改善命令を出していたことが明らかになった。15人の 職員が関与していた。

2022年7月7日、警視庁は、20代女性患者に診療所内でわいせつな行為をしたとして、東京クリニック院長を強制性交等の疑いで再逮捕した。同年4月にも診察中に女性患者の胸を触ったとして準強制わいせつの疑いで逮捕されていた。

(※現在傷害および名誉棄損で起訴され公判中。強制性交等および準強制わいせつの件は処分保留)

2022年8月3日 札幌・北警察署は、カウンセリングと称し、20代女性の服を脱がせ、体を触るなどしたとして、元大学准教授で臨床心理士、公認心理師の男を準強制わいせつの疑いで逮捕した。

2022年10月26日、鹿児島県内の精神科クリニックの院長だった医師からパワハラなどを受けて自殺に追い込まれたとして、元従業員の女性の遺族が医師に慰謝料約2200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が鹿児島地裁で開かれた。男性医師は女性従業員を患者として治療しつつ、性的関係を 持ったことを認めたが、自殺の責任は否定した。

2022年12月22日、心理カウンセリングの際に性行為をされて精神的苦痛を受けたなどとして、三十代の女性が、元臨床心理士で公認心理師の元大学教授に慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決が名古屋高裁で開かれた。高裁は三百万円の支払いを元大学教授に命じた一審を支持し、二審でも慰謝料支払いを命じた。

2023年3月31日、患者に診察室でわいせつ行為をしたなどとして、熊本県は県立こころの医療センター(熊本市)に勤務する男性精神科医(課長級の県職員)を同日付で諭旨免職処分としたと発表した。県の調査に対し、同精神科医は担当していた女性患者にわいせつな発言などをしたほか、診察室でわいせつな行為を行った事実を認めた。県は、事案については処分としてもっとも重い懲戒免職相当と判断した上ですみやかに対応するため諭旨免職とした。

2023年5月15日、診療を装って女性患者の下半身を触るなどのわいせつ行為をしたとして、神奈川県警泉署は15日、横浜市泉区の「うしみメンタルクリニック」院長を準強制わいせつ容疑で逮捕した。院長は容疑を 認め、複数の女性患者が同様の被害を訴えているという(6月5日に再逮捕された)。