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頭痛の話

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皆さんが一度は経験している頭痛の話です。

頭痛外来が病院や個人クリニックではじまったのは知っていましたが、2年ぶりに日本へ帰国後、頭痛に悩んでいる人が本当に多い事に驚きました。

頭痛の種類は大きく2つに分類されます。

薬の宣伝をしているわけではありませんが、簡単な説明が載っております。気になる方はご参考に!

頭痛の原因は様々でありますが、まず「筋緊張性頭痛」の話をしたいと思います。

筋緊張性頭痛は…

頭全体が締めつけられるような痛みを伴います。精神的なストレス、身体的ストレス(長時間同じ姿勢をとるなど)が、首や頭の筋肉を固く緊張させ、血流が悪くなることが原因と考えられています。また、目の使い過ぎによる疲労が、筋肉の緊張を引き起こし、頭痛を誘発することもあります。頭痛が起きないようにするには、肩や首を温めて筋肉の緊張をほぐしてあげることが大切です

と上記のサイトでは定義されています。

ご存知かもしれませんが、簡潔に言うなれば、身体の皮膚は、頭の先から足のつま先まで繋がっています。その皮膚の下に筋肉があるのです。その筋肉はその上にある皮膚の状態の影響を強く受けるし、逆に皮膚はその下にある筋肉の硬さ、柔軟性の影響を受けています。

筋肉には組織自体に触覚はないのですが、痛みを感じる事はできます。その代表が筋肉痛です。そして、運動をしていると言う事は、筋肉が収縮していると言う事なんですが、筋肉痛というのは、筋肉の収縮が組織の許容範囲を超えたため、その組織が破壊されることによって伴う痛みのことです。(サッカー、バスケットボールなどの激しい運動の後に感じるもの)

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一方、筋緊張性頭痛というのは、筋肉の収縮の許容範囲を超えない範囲で、筋肉の組織が強く収縮し続けることによって伴う痛みのことです。筋肉が疲労しているにもかかわらず、収縮し続ける状態。(長時間のデスクワーク、スマホゲームの後に感じる体の硬さや痛みなど)

スマホを見ている姿勢が首と肩に及ぼす影響について

デスクワークをする人に対しては…

私達は普段から長時間とっている姿勢を(デスクに座っている姿勢や立ち仕事の姿勢)もう少し意識しないといけいない。姿勢の悪さに意識をおいて頂きたいが、ストレッチと痛み軽減との因果関係はわかっていない。個人的には効果は薄いと思っている。一時的には軽減するかもしれないが、私見ではあるが、長期的には有効でない印象。短くなっているものを伸ばすというは…  単純すぎる発想で、というか人間の身体はもっと複雑にできているのだ。

特に首や肩の関節の動きは、膝や肘のように一方向の動きしかできない関節に比べて、自由度が高い。その為、痛みや凝りという症状に対して、多くの原因が考えられるのである。接骨院はマッサージ店に行き、筋肉を指圧した方がいい場合もあるし、ストレッチ専門店でストレッチをした方が良い場合もある。だが、それらは一時的な対処療法(痛い時に痛み止めの薬を飲むのと同じ)であり、凝りや痛みの根本原因の解決には至らないというのが、私の見解である。痛みの背景には、それを引き起こした根本原因が必ずある。

したがって、全身のコンディションを整えなくてはいけない。

この点については、また別の機会に書きたいと思う。

考察すると、完全に脳と全身の神経ネットワークが関わってくるし、痛みや凝りというものが通常の意識レベルとして妥当な感覚なのか。あるいは、痛みの慢性化により、脳が作り出している異常感覚だろうか。単純に、当人が感じやすい敏感タイプなのだけかもしれない。これらの判断材料として、エビデンスを得ることが難しく、痛みの定量化ができない側面がある。

まず、普段の何気ない姿勢が、その頭痛に影響を与えているという事を気に留めて頂きたい。




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