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岡本かのん
2022年2月11日 18:39
(約3200文字・購読時間4分00秒) 同じ岡本太郎(以下、太郎 1911-1996)の名を冠していながら、違った展示方法、イベントが行われている、川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館を、博物館法第二条に定められている規定の中から、収集、展示・教育の観点から調査し、それぞれの施設の設立の経緯と岡本太郎の思想と合わせて考察する。さらに施策の違う両施設について事例をあげながら未来の美術館の方向性を
2021年12月31日 06:51
(約630文字・購読時間50秒) 芸術家の岡本太郎(1911-1996)がデザインした《太陽の塔》は、1970年に開催された日本万国博覧会のシンボルゾーンにテーマ館としてつくられた。塔の頂部には金色に輝き未来を象徴する黄金の顔、現在を象徴する正面の太陽の顔、過去を象徴する背面の黒い太陽という3つの顔を持っている。過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であると同時に、生命の中心、
2022年1月18日 08:44
(約1200文字・購読時間1分40秒) 東京から初めて沖縄に降り立った岡本太郎(1911-1996)は、王朝文化、戦争、占領、基地など、さまざまな沖縄の生々しい現実を目のあたりにした。何か芸術家としてのインスピレーションを与えてくれるはずだった沖縄で岡本が達した結論は、文化、文明として大成されたものは沖縄にはなかった、ということである。岡本にとって沖縄を感じさせるものは、首里城や琉球王に関する