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『バベットの晩餐会』徹底解説

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イサク・ディーネセン(カレン・ブリクセン)の短編小説『Babette's Feast(バベットの晩餐会)』を徹底解説しちゃいます!映画を観たことある人なら、目からウロコ間違いなし!
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「クアドラプル・ミーニング(神業レベル)」『バベットの晩餐会』徹底解説:第五章・中篇

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さて、第五章「STILL LIFE」の続きを見ていこう。例によって無駄話はナシで進めるよ。

第五章の前篇はコチラ!

バベットがルター派プロテスタントの「しきたり」を、一週間悩んだ末に「形だけ」受け入れたところからやな。

そうだったね。

姉妹がバベットに実演して見せた「split cod(タラの開き)」と「ale-and-bread-soup(エールとパンのスープ)」とは、「Godを父と

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イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』徹底解説・序章

イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』徹底解説・序章



それではイサク・ディーネセン(カレン・ブリクセン)の『Babette's Feast(バベットの晩餐会)』を解説しよう。

1987年にアカデミー最優秀外国語映画賞を獲得したな。

日本でもファンが多い作品や。

知ってる、この映画!

お洒落女子の映画ガイドに必ず名前が出て来るやつ!

そうだね、名画ガイドには必ずと言っていいほど『バベットの晩餐会』は入っている。確かに「映画として」名作だと

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