Nao
読んだ本と漫画の感想です
ここはカフェ・ド・ランデヴー。 午後3時だが平日ということもあり昼間の混雑は早くも落ち着き、テーブル席2つとカウンターしかない店内1階には、常連のおじさん客以外は、若い女性店員・シルコとベテランマスタァしかいなかった。 シルコはステンドグラスが嵌め込まれた壁をバックに慣れた手つきで食器を拭きながら、今ならまかないを食べられそうだと考えた。 コーヒーと小倉トーストにしようかしら。キッチンにいるマスタァにあんこの残量を訊かなくちゃ。 彼女は名前負けしないことを矜持としている無類の
確かになぁ、と思った。 かなり前のことだが横浜のさくらももこ展に行った時、さくらももこがプロフィールの「苦手」欄に「おこりんぼうな人」と書いていて、すごく共感した。 (ちなみに1番笑ったのは「自分はこれでいいと思うか」という欄の回答「しかたないと思う」だったw) 私もおこりんぼうな人、本当に苦手〜。 叱る、諭すことだってできるのに怒る人。 迷惑なら迷惑だよと、傷付いたなら傷付いたよと、不快なら不快だよと伝えたらそれで済む話。 なのに怒るという選択肢を採る人が苦手。 そう
引っ越すことになった。 今日引っ越し業者のトラックを見送って、マンションの管理会社の立ち会いの前に、うどん屋さんにお昼を食べに行った。引っ越しを手伝ってくれた母も一緒だ。 この町で食べる最後のランチだ。 私はカレーうどんを注文して、紙エプロンを掛けた首筋に汗が滲むほど夢中で食べた。 ずずっと勢いよく啜るにはちょっとたいへんなずっしりと重い麺に、とろみのあるカレーがよく絡んでおいしかった。 カレーのスパイスの香りと出汁の風味がたまらない。 カレーうどんが食べたい時というの
…と思った。 「阪急電車」などで有名な作家のあの方である。 私はこのことを、阪急西宮ガーデンズに行った時に「有川ひろ×西宮ガーデンズ」の大きな幟を見て知った。 調べたら、改名自体は2019年のことらしい。知らなんだ。 ただ、有川浩は「ありかわひろし」と誤読されがちだったので(加えて男性作家と勘違いされやすい)、よかったと思う。 それで思い出したのだが、 高校の時古典の先生が授業中に「えー、作家の有川…ひろさんやったかな、ひろしやったかな」と言い出した時があった。
去年から転職して仕事がリモートワークになった。 リモートワークになって一番良かったことは、仕事中しゃべっても良いことだと思う。 え?一人でしゃべるの?とお思いの方もいるかもしれないが、その通り、一人でしゃべるのだ。 もともと学生時代も勉強するときは「声に出す」タイプの勉強法を活用していた。 さすがに人前ではやらないが、自室だったら、声に出して暗記したり、「えーっとxに代入して…」など思考をそのまましゃべって問題を解いていた。 そのほうが集中できるし頭に入るのだ。 今は求
※不妊治療中の方など、一部の方々にとって配慮に欠けた内容になっている可能性があります。ただ私が今まさに悩んでいることなので、色んな人の目に触れる場に発表してみたくて書きました※ 今婚約中だ。 彼氏とはなるべく若いうちに妊娠・出産したいし早めに結婚したいよねと話し合っていて、いよいよ今年結婚することになった。 少し前まで多少の不安はあるものの、子供が欲しかった。 そもそも「結婚=妊娠」なんて考えがもともとなんとなくあった。それに、自分自身実家の両親と姉が大好きだし、自分が
だが、情熱はある の高橋海人の若林役がハマってて、 何がすごいって顔が全然若林に似てないのに だんだん若林に見えてくるところがすごかった それでいえば、 原作・モデルとルックス似てないのに 本物だと感じる実写化って 他にもあった気がする…と思いまして。 そう、たとえば 「凪のお暇」ゴンさん役だった中村倫也も 髪型から何から似てなかったけど ゆるりとした雰囲気がぴったりで、 原作読んでた私も 「あぁこれはゴンさんだ…!!」と思ったもの。 なんだろう、話し方とかもそこまで 原
2話は、山ちゃんと若林の大学時代、 ちょうど芸人を目指し始めたところまで。 春日は良い友達だな〜。 オードリーの関係性めちゃくちゃ良いな。 絶対若林の言うこと聞いてくれると思ってたのに相方に誘ったらあっさり断る春日。 でも「ごはんおごるから」と言われたらオーディションついてきてくれて(「なんでもいいんすか?カニとか…」て言い出すの笑った)、 合格してライブでたら若林より芸能人気取りでノリノリなの面白いなw (しかし春日が放送作家やプロデューサー志望だったとは…あんなにスター
逃げ恥で有名な海野つなみさん作の「スプートニク」。 海野つなみさんて社会問題を人の生活に落とし込んで漫画にしたり、生きづらい世の中で暮らす人たちの心の機微を描いたりがめちゃくちゃ上手な方だと思うんですよ。 そして突拍子もないけど、その解決策を考えて提示することもできる人。 そんな人が描いた「コロナ禍」… めっちゃ気になる!と思い手に取りました。 そしてめちゃくちゃ面白かった。 コロナ禍で働き方や人間関係が変わった人、そしてそれに戸惑ってる人、様々な変化の中で、じゃあ結局
BS松竹東急でやってる #めんつゆひとり飯 おもしろい。なんも考えず気楽に見れる〜。 (BSやけど無料) 自炊はしたいけど楽したいズボラOLが、めんつゆを使って肉じゃがとかパスタとか簡単料理するシーン中心のグルメドラマ。 (主人公の名前面堂露(めんどうつゆ)ってどうなんww) まぁそれだけやねんけど、参考になるし 「料理は時短やズボラせずに手間暇かけるべき!」って考え方のお嬢様系のキャラ・十越さんだったり 肉油炭水化物大好き!っていう太め社員・ほかべさんだったり 会社の同
結論から言うとめちゃ良いです、8枚目[Patrick Vegee]より好き!! 前作はいつものって感じでそんなに新しいと思わなかったけど、今作は新しいUNISON SQUARE GARDENが聴けました(この感想ベタ過ぎてあんま言いたくないやつ笑)!! TRACKLIST 01.スペースシャトル・ララバイ 02.恋する惑星 03.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ 04.カオスが極まる 05.City peel 06.Nihil Pip Viper 07.
日曜ドラマ「だが、情熱はある」 1話面白かったな〜 「たりないふたり」こと オードリー若林、南海キャンディーズ山ちゃんが 芸人を志してから、 一昨年の「たりふた」解散ライブをするまでを 描く物語っぽい。 芸人のエッセイ読んでる気分で気楽に見れそう、 と思って録画してて、今日見ました。 ひねくれた芸人ふたりのエッセイ読んでる気分で面白かったのは事実だけど、意外と気楽には見れなさそう。 タイトル通り熱い話で、意外とこちら側の忘れてた情熱を呼び覚ましてきたり、 青臭くて痛い
僕のマリ「常識のない喫茶店」おもしろいので、 つい自分の考えを後回しにして仕事頑張っちゃう!みたいな人に読んでほしい。 これはちょっと変わった喫茶店を舞台にしたお仕事エッセイ。 その喫茶店はきょうび珍しい「お客様は神様」とは真逆の考えを持っていて、 ・従業員に理不尽なクレームつけてくる人やめちゃくちゃマナー悪い人はお客様ではないから「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わなくていい ・そしてそう言う人たちは従業員の一存で出禁にしていい というルールのもと回
友人とのカラオケの帰り道、空いたJRのなか。車窓から見えるびっくりドンキーの看板を見て、いやこちらの心情の変化の方がびっくりだよ、と思った。 同じ金曜の夜なのに、終電で会社から家まで向かってたあの日と比べて、遊んでカラオケから家まで向かう今は、とても心穏やかな気がする。 今私が日々感じている、程よい、心地良い充実感は、あのころの乱暴な仕事量では得られないものだと感じた。 だからこそ今日は「金曜だから早めに上がるか」という自らの都合で以て定時に退社し、そのまま友人と飲みに
めっ…ちゃ後味悪い小説です。ただ、中編で読みやすいしめちゃくちゃおもしろい… 本筋とは無関係なところで気になったのが、そもそも主人公って二谷よね?ってこと。 押尾さん視点の話は「わたしは〜」って書かれているのに、二谷視点の話は三人称で描かれるからすごく違和感ありました。 なんで「おれは」って書かないんだろう。 え、つまりこの本の主人公って押尾さんなの???? わかった人います?笑 さて、内容ですが 主要人物は全員アラサー。芦川さんが1番年上です。 ・二谷 職場でそこそこ
あーだめだ今日も今日とておならがくさい。 やばいな。”プェッピオ“飲んでくればよかった。 馴染みの整腸剤のことを思い浮かべながらお腹にやや力を入れ、今そこにあるのは音が出るタイプの“それ”か否か、探る。 一色は、美容と健康に興味を持つ、普通のOLだ。しかしながら人よりおならの回数が多く、またにおいも酷い気がしており、ひそかに悩んでいた。4年前、”プェッピオ“を製造しているこの製薬メーカーに入ったのも、それがきっかけだった。 あ、これ、いける… …あぁー、ダメダメいけ