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駄洒落が止まらないリモートワーク

去年から転職して仕事がリモートワークになった。
リモートワークになって一番良かったことは、仕事中しゃべっても良いことだと思う。

え?一人でしゃべるの?とお思いの方もいるかもしれないが、その通り、一人でしゃべるのだ。

もともと学生時代も勉強するときは「声に出す」タイプの勉強法を活用していた。
さすがに人前ではやらないが、自室だったら、声に出して暗記したり、「えーっとxに代入して…」など思考をそのまましゃべって問題を解いていた。
そのほうが集中できるし頭に入るのだ。

今は求人広告を作成する仕事をしているので、集中してチェックしないといけない場面が多い。そんなときも、
「えーっと『駅チカ☆』…駅から5分だから駅チカやね、合ってるね、よしよし」
「最低賃金…割ってないね、おっけー」
と一人でしゃべりながら指さし確認のようにタスクを片付けている。

本当にそのほうが集中できて、ミスも防げるのだ。
それが仕事中一人でしゃべることのメリット。

またもう一つのメリットは、気持ちの切り替えがうまくいきやすいということ。

オフィスで働いていたときは、何かミスした後は気持ちを切り替えるのに時間がかかって大変だった。でも今は、何か小さなミスをして申し訳なさに耐えきれなくなっても、「ああん!!やっちゃった!!!!」と大きな声を出して気持ちを切り替えている(文字に起こすとオネエタレントみたいで我ながら驚く)。

チャット上で社内の人に謝っているときは、家でも心から「本当すみません…」と謝っているし、それでも申し訳なさがおさまらなければ「はーい、もう、ほんと、すいませーん、はいっ!」と言うのも有効だ。
区切ったしゃべり方をすることで本当に気持ちにも区切りがつく。

もはや、オフィスで人と一緒に働いていたときはどうしていたのか思い出せないほど、リモートワークを有効活用した働き方をしている。
オフィスだと、仕事で叫び出したいほどうれしいことがあっても泣き出したいほど悔しいことがあっても、真顔でPC画面をまっすぐ見据えてタイピングするしかなかった。隣の同僚に声を掛けることはあっても、何かあって即座に、ではなかったと思う。

でも今は、一人でいるから瞬時に心の声を漏らすことができてしまうのだ。うまくいけば「よっしゃ!」って言うし嫌な人に当たれば「な!ん!や!ねん!!!!」とPC画面の前で本気で怒る。

そうして気持ちを発散して自分の心に素直になりながら仕事を回す日々。

たまに仕事がスムーズに進むと気分が良くなって好きな歌を歌いながら働くことや、「♪最~低~賃金~、最低賃金~」と業務上出てきたワードでオリジナルソングを作って口ずさむこともあった。

さて、オリジナルソングブームも去って、今の私のトレンドは駄洒落だ。
(やっとタイトル回収)。

トレンドと言ったがわざとやっているわけではなく、癖のようなもので、心の声が漏れたときにそのまま駄洒落を言ってしまうのだ。

ミスれば「やべっ」と呟いてそのまま「やべっち寿司!」と言っちゃうし、
「すみません…」と反省した後は「すみま千利休!!」と叫んで景気づけをしている。

無理な注文を付けられれば「も~~う…」とぼやいた後「MOW!!!(アイスの方)」と叫んでイライラを吹き飛ばしている。

本当にもう、駄洒落が止まらない。
思考を止めずにのびのびと過ごすと、人は駄洒落に行き着くのかもしれない。

私は普通のOLだったはずなのに、リモートワークになってからというもの、家で不審者まっしぐらだ。

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