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「サンテグジュペリ」という名の薔薇

【スキ御礼】「妻が「薔薇」だということは

星の王子様ミュージアムが2023年3月末で閉館になっています。
訪れたのは2021年の6月。
そこには、サン=テグジュペリが好んだという赤いバラを集めたバラ園がありました。その中に「サンテグジュペリ」と名付けられた薔薇がありました。
薔薇のほかにも写真を少し撮っていたので、あわせてお名残に公開します。

当時のフランスの街並みを再現
バラ園から
「サンテグジュペリ」と名付けられた薔薇

バラの「サンテグジュペリ」は、フランスのブランド、デルバール社の品種。
デルバールはフランス中部オーベルニュ地方の小さな町、マリコーンに本社を置く、1954年よりバラの育種を行う名門生産者。

「サンテグジュペリ」はどんなバラかというと、デルバールJAPO様のサイトで調べてみると、

サンテグジュペリ Saint-Exupéry

フリルがかったディープカップからクォーターロゼット咲きになる大輪花。鮮やかなローズピンクの花は、秋にはさらに深みを増して特に美しい。強い四季咲き性で、花つきが良くたわわに咲く。鉢栽培にも向く。世界的な名作「星の王子様」の作者の名を冠したバラ。

サンテグジュペリ | デルバールJAPON (delbard-japon.com)

とのことで、2003年に作出されているそうてす。

フリルがかった=花びらが波打っている」
ディープカップ=花びらの立ち上がりが高く、花を横から見ると深いカップのような形」
クオーターロゼット咲き=複数に分かれてそれぞれが渦を巻くようになる咲き方」
が特徴とのこと。
『星の王子さま』の絵に出てくるバラにできるだけ近づけたということなのでしょうか。

博物館内の展示「王子さまのバラの花」

 絵と実物と比較するのに私の撮った写真ではわかりづらいので、実物はデルバールJAPON様のサイトの写真で見比べてみましょう。

サンテグジュペリ | デルバールJAPON (delbard-japon.com)

・・・似てる感じはしますね。

では、そうなると今度は『星の王子さま』で、サンテグジュペリが描いたバラのモデルになったバラの品種は何だったのか気になってしまいます。

星の王子さまミュージアムでは見られなくなってしまったバラ「サンテグジュペリ」。
 ほかに見られるところはないのか、デルバールJAPON様にお尋ねしましたところ、長岡市にある国営越後丘陵公園 香りのばら園に植栽されているとのこと。6月中旬が見ごろだそうです。

レストランのメニューは、どれも星の王子さまにちなんだもの。
頂いたものは名前は忘れましたが、ライスと人参が星の形をしたカレーでした。

☆ミュージアム全体の紹介は、みゃーこ&うさ さんが動画のスライドショーで詳しく案内されています。

☆国立越後丘陵公園のバラ園は 福来Wako さんが最新のレポートをされていますので合わせてご紹介します。

(岡田 耕)

*参考文献
玉置一裕ほか『決定版 ブランド別 人気のバラ図鑑』講談社編

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