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白いもけもけ 【奥入瀬 24/6/27】

以前の記事で、森の明太子と題して
粘菌の仲間を紹介しましたが、
今回の白いもけもけも粘菌の仲間。


ところで、もけもけって伝わりますか?

ニットやセーターなど、もこもこしていて
毛羽立っているような様子を表す時に
使うんですが、どうやら方言っぽい?


カビのようにも見える

遠目に見ると白カビに見えるんですが、
近くで観察すると全く異なることが分かります。

もけもけという表現は
近くで観察した時の印象なんです。

そんなわけでグッと寄った写真が2枚続きます。
集合体恐怖症の方は要注意で…。



ちょっとキモいかも…

イソギンチャクでこういうのが
あったような…?

さらに拡大すると、緑藻の一種のボルボックスを
思わせるような印象になります。

顕微鏡で覗いたような世界観

これはエダナシツノホコリという粘菌の仲間。※
(※厳密に言うとちょっと違うんですが、
ここでは簡単に粘菌の仲間と表記します。)

よく見るとプチプチと毛羽立っているように
見えることがわかると思いますが、
実はこれが胞子なんです。

身体の外側に胞子ができるという点が
この間の明太子(クダホコリ)と大きく異なる点。
明太子は身体の中で胞子を作り、
成熟すると外殻が破れて胞子が出てきます。
森で出逢う多くの粘菌はこのタイプなので、
また改めて紹介しようと思います。


発生後間もないエダナシツノホコリ

このタイミングに出逢えたらラッキー!
絶妙な透明感はほんの数時間で
失われてしまいます。

冒頭の写真は胞子散布の準備が整った個体と、
発生して間もない未熟な個体が並んでいます。

本当は一番拡大した写真を冒頭に使おうと
思ったんですが、ちょっとインパクトが
強すぎるかも…と思い控えておきました笑


これから本格的な粘菌シーズン突入です。
まだまだ個性的な面々が控えておりますので
どうぞお楽しみに!

…需要あるか?笑



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