人材戦略と人事戦略、何が違う?
人事の仕事において、ごっちゃにして使われる用語に「人材戦略」と「人事戦略」があります。
同じように見えて、それぞれ似て非なるものです。
両者の違いを明確に説明できるでしょうか?
人材戦略とは、戦略実現に必要なリソースをいかに確保するか
企業は経営目標達成のために、あらゆる戦略を策定します。事業戦略、組織戦略、営業戦略などです。
様々なレイヤーで、様々な戦略が立案されていますが、それら戦略を実現するには、現場で実行を担う人材が必要になってきます。
即ち、戦略を実現するために、人事は大きく以下の3つを定める必要があるということです。
何を人の力で行うのか?(ジョブ定義)
そのジョブを担うには、どんな人材が必要か?(人材要件)
それはどれぐらい必要なのか?(人材確保)
こうした人材に関する戦略を立てるのが「人材戦略」なのです。
人事戦略とは、従業員のアウトプットをどう高めるか
一方で、似た言葉である「人事戦略」。こちらの方が、多くの方々にとって馴染みのあるものかもしれません。
いわゆる人事全般の戦略に関わる話です。例えば、採用活動や人材育成・配置など。
こうした人事全般に関する計画を立て、組織の生産性を高める(言い換えれば、従業員のアウトプットを高める)戦略を「人事戦略」と言います。
さて、ここまで両者の違いを説明してきましたが、厳密にその違いを定義することにあまり価値はありません。
ただ、その違いを知っておくことが大事です。
なぜなら、それぞれで実際に取り組む戦略のフォーカスは違うからです。
ごっちゃにして考えてしまうと、なかなかうまく前に進めません。しっかり切り分けして前に進めていくことが大事でしょう。
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