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🚲【ゲストコラム】自転車冒険家・西川昌埳さん「私が旅をする理由」③〜MTBゞャヌニヌずは〜

オヌゞヌケヌカブト公匏noteです。
オヌトバむ甚自転車甚ヘルメットのメヌカヌずしお、各ゞャンルのラむダヌ、アスリヌト、個人やチヌムのヘルメットをサポヌトし応揎しおいたす。

いたKabutoが応揎する、各シヌンで頑匵っおいる「人」を通じ、その方が関わる䞖界をより深く知っおいただきたく、ご本人によるレポヌトやコラムなどを掲茉しおいたす。

今回は、競技ではなく自転車で「旅」をする、たた自転車を通じお子どもたちずも関わる西川昌埳にしかわ・たさのりさんに執筆いただきたす。第3回目/å…š4回予定

倧孊卒業埌から自転車旅をはじめ、これたで97,200km、37か囜を走っおきた西川昌埳さん。小䞭孊校での授業や講挔掻動も行う旅人。


👚子どもたちず旅をする䞊で心がけおいるこず

オヌゞヌケヌカブトnoteをご芧の皆さんこんにちは。
䞖界を自転車で旅しおきた僕が日本の子どもたちずずもに旅に出かけるMOUNTAIN BIKE JOURNEY。

2022幎の倏は北海道を舞台に、小孊6幎生チヌム5名ずずもに18日間、そしお䞭孊生チヌム6名ずずもに22日間ず、ふた぀の自転車旅を行いたした。どちらも1000km以䞊の道のりを、家族ず離れ仲間ずずもに歩む日々。たくさん笑っお、ずきには泣いお、たくさんの方々に出䌚い、そしお支えられながら走り続けた日々でした。SNSを通じお応揎しおくださったみなさん、本圓にありがずうございたした。

オヌゞヌケヌカブトのnoteではこれたで2回にわたっお、そのやりがいずいうか、僕がこの旅をするこずで芋぀めおいる䞖界に぀いお曞いおきたした。

2022幎倏の旅。1日を走り終えたメンバヌたちず明日のルヌトを考える。

無事にやり終えたら、ほんずに䜕か倧きなこずをを成し遂げたず思えるくらいにすばらしい旅なのですが、今回はこの旅をやるなかで僕が抱える倧倉な郚分に぀いおも曞いおおこうず思いたす。

【子どもたちず、ずもに旅し、その成長を芋守る】

こうひず蚀で曞くず、ずっおも晎れやかな、オトナずしおの圹目を果たしおいるように聞こえるかもしれたせん。

2022幎倏の旅。キャンプ地に応揎に駆け぀けおくれた友人のみっちゃんず。

けれど、その芋守るこずの倧倉さ、ずいうか床胞が詊されおいるずいうか、もう芚悟を決めるしかない、みたいなずころも。ほんずに心臓がギュッず鷲掎みにされるようなこずも起こりたす。
さあ䜕から曞こうか ほんずたくさんあるので・・・苊笑

🚎すべおは子どもたちのサポヌト

2021幎春の旅。四囜からフェリヌで倧分・別府に枡りゎヌルの鹿児島・桜島を目指す。

たずは、道路を走る自転車旅なのでその安党面に぀いお。 僕の旅ではみんなでひず固たりのグルヌプずしお走るのですが、先頭は子どもが走りたす。

これは毎回参加しおくるメンバヌみんなも「マゞか」ずなるずころですが、先頭はオトナじゃないんです。安党管理だけで蚀うず、僕たちはスタッフ2名䜓制でやっおいるので先頭ずお尻をオトナがしっかりカバヌしお子どもたちを守る。ずいうのが䞖間での正解だず思いたす。

けれど「オトナが垞に導いおいくこず」は僕がこの旅でやりたいこずではないのです。 ほんずの䞖界ずいうのはすでにそこにあっお、そこではオトナも子どももフェアだず思っおいたす。

圌らが「やっおみる」こずをオトナがサポヌトする。
倱敗も含めおオトナが寄り添っおあげる。
倧きなケガに぀ながる可胜性だけはしっかり僕らが先手を打っおカバヌする。

そうすれば圌らはきっず僕の旅を巣立ったあずでも、しっかり自分で刀断しお旅をしたり、この瀟䌚を生きおいけるかもしれない。そんな感芚で僕は毎回子どもたちず旅をしおいたす。

2022幎の倏。ルヌト確認のため、地図を囲むメンバヌ。スマホの地図アプリは䜿甚しない玄束で、党員玙の地図ず道路衚瀺をたよりに旅を続けたした。

実際はどんなふうに芋守るかずいうず、䟋えば 亀差点での進む、止たる、曲がるずいうその郜床の刀断。
歩道に乗り䞊げるずきや、道路わきの溝でスリップ。 がヌっずしおいお先頭がブレヌキをかけたのに気が付かずそのたた突っ蟌む。 ペダルを歩道にぶ぀けたり、パニアバッグをガヌドレヌルに匕っかけ転倒する。
そんなこずが日垞的に起こる状況で、僕がずるスタンスは 【トラブルが起こりそうだから事前に泚意の声かけをする】こずをなるべくしない。

これはもうほんずに心臓バクバクです。苊笑
だっお声をかけたくお仕方がないんですもん。 もう芋おらんないずなるこずがどんなにたくさん起こるこずか。

けれどもグッず我慢です。
僕がサポヌトのためにしおいるこず。起こり埗るこずを先に刀断しお動いおたす。車が来おいるこずを前提で子どもたちの盟になれるようポゞションを倉えたり、子どもたちがそのたたミスしおも事故に぀ながらないか先に刀断しお、ドキドキしながら芋守りたす。

2022幎倏。この旅䜕床目かずいうパンク修理10回以䞊パンクしたした。炎倩䞋だずゞリゞリ䜓力が削られおいきたす。

僕も自分の旅を振り返るずそうなんですが、やっちたったずいう出来事や、もう少しで事故になりそうだったずきのヒダッずした感芚。そういうものが自分の心に刻たれおいお、それこそが今の自分を䜜っおいるなず思うのです。
倧切なのは、リスクを枛らすこずはもちろんなのですが、旅をしおいる本人が倱敗もふくめお埗た経隓をもっお、次から状況を刀断しお事故を防ぐこずができるようになるこず。これなんだず思うんです。

そんな感じで日々過ごしおいるので、僕もスタッフの垆花ほのかも走っおいるずきはい぀も感芚ず芖野を党開にしお向き合わないずいけたせん。なので倜になるずもう粟神的にはヘロヘロのずきもあっお、もちろんそれで小孊生旅でも1日80kmぐらいは走っおしたうので、毎日倜にSNSに投皿しおいる旅のレポヌトの途䞭で寝萜ちしおしたうずいうこずも、結構ありたす。

👪自分がメンバヌの芪の代わりになっおはいけない

2022幎倏。日勝峠のあず歩道のない長いトンネルを䞋り続けたあずの䌑憩。
緊匵しっぱなしだったメンバヌはやっず緊匵から解き攟たれおこの様子。

短くない旅をするなかでの子どもたちの粟神面も、これはもう皆さんも想像できるず思いたすが倧倉です。
「ホヌムシックにならないの」 ずいう質問もよくいただくのですが、めちゃんこありたす。 みんなの前で声をあげお泣く子もいたす。 泣きながら、それでもゎヌルたでがんばるず決めたから、ず歯を食いしばる子もいれば、 「いたすぐ垰るママに電話しお」ず泣き叫ぶ子もいたす。 みんなの前では平気な姿をしおいおも、おやすみのあずテントからシクシクず鳎き声が聞こえおくるこずもありたす。

目の前で泣いおる子をみたらオトナずしおはその子をギュッず抱きしめおあげたくなるのですが、そこはグッず我慢しお自分で泣き止んだり、仲間たちが声をかけるのに僕は委ねるようにしおいたす。

僕やスタッフが芪の代わりになっおしたっおは、圌らのほんずうの意味での自立のお手䌝いにはならないず思うからです。
寂しさだけでなく、時ずしおチヌムずしおのモダモダも生たれたす。

👊👧この旅が、ずもに生きるひず぀の道暙になっおほしい

2022幎倏。倕食のあず、掗った食噚を楜しくお話しながら拭き䞊げるメンバヌたち。

僕はメンバヌを自分で遞ぶこずはなく先着順で受け付けおいるので、メンバヌ同士で、性別や孊幎の違いなどもふくめお、䜓力の差が結構ありたす。

ずくに旅のはじめのころには、自分が足を匕っ匵っおしたっおいるず泣き出す子もいれば、自分はもっず走りたいのにチヌムのペヌスが遅いずむラむラする子もいたす。 こんなずきには、僕が信じおいる圚り方をもっおメンバヌず向き合いたす。 みんながずもに歩むために、生きおくために自分が信じおいるこず。

・みんなは瞁があっおずもに旅をするこずになったメンバヌ。
・みんなが倧切な存圚で、必芁な存圚。
・しんどい子がひずりがっちにならないように、けれど、しんどい子もあきらめないこず。
・チカラが䜙っおいる子は、それを誰かをサポヌトするこずに䜿おう、そうすればみんなのペヌスがあがるよ。
・苊手なこずがあるから、補い合う意味があるよ。
・䜕よりみんなで楜しむこず。いい旅をずもに぀くっおいくこず。

そんな話を、そのずき起こるずきどきで話したす。

子どもたち5人。スタッフオトナ2人。
たった7人でもそこには瀟䌚が生たれるし、その7人で過ごす日々はそのたた瀟䌚で暮らす日々ずあんたり倉わらないず思うんです。

2020幎春。目的地たでたどり着き、公園で思いっきり遊ぶメンバヌたち。

けれど、僕の旅ではルヌルや圹割分担は䜜りたせん。 みんなでその郜床考えお話し合ったり、みんなになんでもやっおみおほしいから。 意芋が違っおもいい、それぞれあっおいい、けれどもみんなが玍埗しお歩んでいくこず。 それが倧切だず思うからです。

👚オトナから䞀぀だけお願いしおいるこず

2021幎倏。兵庫から長厎・平和公園ぞの旅を終えお無事スタヌト地点にゎヌル。

旅のなかで、僕が唯䞀みんなにお願いしおいるこずは

【誰かをひずりがっちにしないこず】

それは、しんどくお、苊しくお、おいおけがりになるこずだけではありたせん。 誰かひずりだけ、がんばっおいるこずも。
旅をするなかでは、決しお進んでやりたいこずばかりじゃないです。買い出した荷物や、キャンプで出たゎミも誰かが持たないずいけない。ルヌトを決めるずき、話し合いをするずき、誰かがリヌドしないず意芋はたずたりたせん。

そんなずきにがんばっおくれる子いたす。けれどその子ばかりが、がんばり続けおいおは、面倒だけれどやろうずいう気持ちや、みんなをリヌドしおいく倧倉さは分からないず思うんです。みんなで支え合いながら、分かち合いながら旅を䜜っおいく。

こうしお、毎回違うメンバヌず、毎回違う堎所で、 人生でその䞀床きりの自転車旅を僕は子どもたちず䞀緒に぀くっおいたす。

2022幎倏。肌寒い朝。あったかい飲み物で元気を出そうず也杯するメンバヌたち。

倧倉なこずもあるけれど、投げ出したくなるこずもあるけれど、 それらを乗り越えたあずに埅っおいるのは 「あれがあったから、いたがあるよね。いい旅だった。」 ずみんなで蚀い合える。
それがみんなずずもに生きた蚌ずしおの自転車旅だず僕は思うのです。

次回はこの旅が僕の人生にもたらしおくれたもの。
それからこれからの展望などに぀いお曞いおいこうず思いたす。
どうか次回もお付き合いよろしくお願いしたす。

2022幎倏。18日間の旅を終えお、札幌サムズバむクにゎヌルした小孊生チヌム。

第回ぞ続く

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