マガジンのカバー画像

参考にしたいステキなUX広域関連記事

38
UXの記事を中心に、リサーチ、ファシリテーション、ワークショップ、組織(EX)など広域範囲まで。私が参考にしたいと感じた記事をまとめさせていただきました。
運営しているクリエイター

#デザイン

「良いフィードバック」をするために覚えておいてほしいこと。

「フィードバックって難しい」配慮のないフィードバックをもらって傷ついたり、混乱したり..,。 逆にフィードバックの伝え方を失敗したり、言いたいことが言えなかったり... そんな経験のある人は多いのではないでしょうか?(特にデザインレビューのような定性的なフィードバックであればなおさら) 「良いフィードバックとはなにか?」を今一度考えるために、絶対に一度見てほしい動画があります。(約3分) 下記の動画はinVisionのクリエイターによる「優れたフィードバックを与える」

ユーザーインタビューで学んだ大事なこと

UXデザイナーとして仕事をしていたのでユーザーインタビューをする機会が多くありました。当時は初心者だったため、参考になる本をたくさん読みながら経験を元に学んだことをまとめてみたいと思います。あくまで個人の経験によるものなのでご了承くださいmm インタビューとは、「人と人との会話」である当たり前のことですが、そもそもインタビューとは人と人とのコミュニケーションです。そのため、仕事といえど「人への興味」と「会話を楽しむこと」の2つを忘れてはいけません。これらがあることで相手も心

グロースサイクルの本質とは何か?

私はGoodpatchという会社でクライアントワークを通じて、様々な企業や事業・組織にUXデザインやサービスデザインの専門性を持って携わってきました。 特に新規事業を立ち上げる際に「事業や組織共通のコアとなる循環をどのように作るのか」「複数の観点を統合するためにはどうすれば良いか」「何を持ってMVPを定義するのか」などを考える上で起点にしていたのがこのグロースサイクルです。 本記事では、グロースサイクルはなんのためにあり、どのような活用ができるのかを、幾つかの事業立ち上

アハ体験のあるデザインリサーチ

デザインリサーチはどこまでやればいいのか。割とよくある疑問だと思います。 もちろん期間を決めてやるのは当たり前のことですが、リサーチをする前と後で、そのリサーチ対象についてこれまで意識できていなかった発見があったのか。その発見は、プロジェクトの方向性を決める手掛かりになるものなのか。これがイエスならリサーチの目的は達成したと言えるでしょう。 自分の経験からすると、手掛りが見つかったときには、それまでの見え方がガラっと変わります。いままでの観察やインタビューを通じて見てきたこ

おすすめデザイン本: UX&サービスデザイン系

"UX&サービスデザイン"っていう括りも大概ふわっとしてますが、PdMさん向けということで、UIよりも抽象度高めな内容のオススメ本になります。 1. ざっくりUXが何か把握する目次的な書籍です。導入部を広くさらっと掴むのにおすすめです。 2.サービスデザイン系ユーザーの行動、サービス、サービスを運営するチーム全体の可視化のススメ的な内容です。フレームワークベースの説明ではありますが、それぞれメリットは何でどんな効果があるか、どうやるかが割としっかり説明されています。 サ

プロダクト開発チームの心理的安全性を高める「お悩み相談会」というシステム

こんにちは。atama plusというAI×教育のスタートアップでUXリサーチャー/UXデザイナーをしています野澤です。 以下の記事にあるように心理的安全性はチームにとって大切。そんな話をよく聞きます。 ですが、心理的安全性はどうしたら高まるのでしょうか?私達のチームで最近「お悩み相談会」というシンプルな仕組みを試したところ、チームに相談し合う文化が生まれ心理的安全性が高まり、良いことづくめでした。本記事では「お悩み相談会」によりチームに何が起きたのかのプロセスと実際に試

そもそも、UXデザインって、なんなのさ?

こんにちは。最近、いろいろなことをやりすぎて、自分が何屋なのかわからなくなりつつある、もりみです。 今日は、関連領域が広いせいか、一部のツールがひとり歩きをしているせいか、全体像がイマイチ掴めていない人をちょいちょい見かけるので、今回は「全体像ってこんなだぞー」という基本の型のお話。 以前に比べ、UXデザインについてかんたんにまとめた本だとか、記事だとか、世の中にたくさん出ているので、学習のハードルが下がったとは思うのだけれど。 目次 1. UXデザインのフロー 2.

UXデザインプロセスのちょっぴり細かい話〜前編〜

「そもそも、UXデザインってなんなの?」という、ざっくりとしたお話を書いたので、今回は各フェーズに対して、もう少し細かい話をしようと思う。 1. 全体像 細かいフェーズの分け方は、現場によって違う場合もあるかもしれないけれど、だいたい、下図のようなプロセスがスタンダードかと思います。 正しくものをつくるための前半パートは、ユーザーについてたくさん発見をして、どんなユーザーがそのサービスのユーザーなのか、どんなインサイトの持ち主なのかを定義します。 実際に正しくものをつく

UIしか見えていないサービスデザインは危ない

意味のあるサービス作りをする「サービスがクローズする」その裏には事業としての投資をし、様々な開発メンバーがこのサービスはリリースした後に世の中にとても意味のあるサービスになると信じて頑張って開発しています。できればどのサービスもリリース後、大成功を収める結果が得られればいいのですが、ほとんどのサービスは無くなってしまいます。デザイナーの立場からできることは、UIを作るところに留まらず、そもそも「価値」があるのか「ストーリー」はいいのかから考えた方がいいと思います。優秀なUIデ

そもそもUXリサーチとは何なのか

プロダクトマネージャーとして見よう見まねでUXリサーチを始めてから、UXリサーチって面白い!とハマった私はメルペイにUXリサーチャーとして転職しました。 特にここ1年間はUXリサーチをがっつりやってきて、自分の中でUXリサーチという言葉の定義が広がりアップデートされてきたので現時点での私個人の定義をまとめてみたいと思います。 UXリサーチはUXデザインの一手法UXリサーチは、大前提としてUXデザインの一手法です。UXリサーチを通して解決すべき問題を定義したり、仮説を検証し

ワークショップをデザインするとはどういうことか

ワークショップをデザインするとはどういうことか。ワークショップの定義と同様に、検討しておく必要があります。 ワークショップの「企画・運営・評価」のサイクルとして捉える考え方ワークショップデザインというと、当日のファシリテーションと切り分けて、準備段階の「プログラムデザイン」のみを指し示すケースもありますが、それではあまりに射程が狭すぎます。 ワークショップをデザインする営みを、もう少し広いサイクルで捉えるために、拙著『ワークショップデザイン論』では、事前の「企画」、当日の

1人から始めるUXリサーチOps

こんにちは、ChatworkでUIデザイナー兼UXリサーチャーの仁科です。 (ちなみに「UXリサーチャー」は勝手に名乗っています) 今日はChatworkでわたしがトライしている、UXリサーチの企画〜分析までを書いてみます。 UXリサーチは去年Chatworkに入社してから始めたことの1つなのですが、いざやってみるとタスクの多さにびっくりします。 1. インタビュー設計 2. 対象者選定 3. リクルーティングオペレーション 4. 実査(インタビュー) 5. 分析、レポ

エクストリームユーザーとアーリーアダプター

デザイナー界隈で話をしているときに、エクストリームユーザーとアーリーアダプターって同じようなもの?それとも違うもの?という話が出ました。答えとしては「違うよ全然違うよ」なのだけれども、どちらも正規分布のような図を使って説明されることが多く、混同しやすい概念なのかもと思わなくもありません。そこで、これら2つの違いに触れつつ、エクストリームユーザーについて書いてみようかなと思います。 まず、アーリーアダプターとは、イノベーター理論で提唱される5つの分類のうち、イノベーターについ

ユーザーインタビュー10の心得:やさしくできる傾聴 と 「聞く」技術 を参考に

UXデザインやサービスデザインなどの取り組みで、ユーザーにインタビューをしたことのある人は多いと思います。でもこれまで学校でインタビューの手法を学んだ人は少ないのではないでしょうか。 かくいう僕もその1人です。実践での経験を重ねて、これまで結構な数のインタビューを実施しましたが、はじめは人の様を見よう見まねでした。でも体系的に理解しておかないと亜流になってしまうので、書籍をベースに自分なりの心得をまとめてみます。 今回は2冊の本を紹介します。 やさしくできる傾聴 中村有