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【目印を見つけるノート】1499. 庭園の話Reprise

1499年は京都の龍安寺の方丈と石庭が作られた年だそうです。
(この項目の通算回数に掛けています)
この前、江戸期に小堀遠州の設計した庭をふたつお出ししましたけれど、おそらくそのために龍安寺や天龍寺の庭園はじっくり、じっくり見られただろうと想像します。じっくり見たのは小堀さんだけではないでしょう。今でもずっと日本庭園のお手本ではないでしょうか。

これまたお恥ずかしいのですが、私、京都の寺院庭園って大徳寺大仙院の書院庭園しか行っていません。それも中学の修学旅行……恥ずかしいぞ😖もちろんよく見ていないことは言うまでもありません。夜の定番・枕投げと新京極の方をよく覚えているという、ありがちなパターンです。
ただ、掃きならされたきれいな地面の紋様だけは印象に残っています。

ですので滅多なことは書けませんが、ちょっとだけ書いておこう。

ふたつのお寺の創建はもっと前なのですが、たびたび焼失の憂き目に遭いました。もっとも手痛い打撃は応仁(~文明)の乱でしょう。有力守護と将軍家の跡継ぎ問題がからんだ「長い内戦」です。個人的な感覚では、30年続いたイングランドの『薔薇戦争』に通ずる状態と捉えています。ただ、薔薇戦争は百年戦争の後ですが、応仁の乱の場合は戦国時代の始まりでした。

京都の町は壊され、荒廃しました。
その復興にはかなりの時間がかかりました。きちんと直すだけの費用を出せる人もいなかった。ずっと後に信長が御所の修築をしていますね。そんな感じ。
龍安寺の方は応仁の乱の勝者である細川氏が再興したので、比較的早く元に戻りましたが天龍寺の方はとても時間がかかりました。

そこで黙々と勤めていたお寺さんのことを私は思います。
五山と呼ばれる名刹でもそうです。

壊れた柵や門を直し、木々を整え、石を少しずつ集めて積んでいく。あらかた整うと砂を撒いて掃きならし、小石を丁寧に配置していくーーって見ていたわけではありませんので、手順が本当かどうか分かりません。想像ですのであしからず。
諸行無常、万物流転であるとか、仏教の教えが根本にあるでしょうが、壊されたものをただただ直し、石を積み、整え、掃き清めていくというのが、この時期の庭園の誕生と再生に懸かる「心」だと私は思っています。

そのように庭園を観るのもまた興味深いと思います。
小堀遠州さんがお庭を作ったのは17世紀が主かと思いますが、様式だけではなく、そのような視点もお持ちだったのではないでしょうか。どうです、遠州さん。

もこもこ緑の頼久寺(岡山)

えーと、歴史小咄しのようになっていますね。ははは😅 歴史というより、私のものの見方ということなのですが。

ありゃりゃ、結構書いてしまいました。
「学芸員さんと司書さんには頼っちゃいます😆💦」という話を書こうと思っていましたが、また今度にします。

明日は、聖年の話かな🤔どうかな。
まだ未定です。

それでは、今日の曲です。
Ella Fitzgerald『Heart And Soul』

どの方のこの曲にしようか迷いますね。
結局、歌の方で😌いい声❤️
今日のテーマで書いた「心」というのは何でしょう。HeartともSoulともちょっと違うような気がします。書いておいて何を……Spiritでもない、Willでもない、atitudeでもない……うーん、保留という安直な回避で終わります。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 新京極で他校の人にガン飛ばすのはやめましょう(昭和の末にありがちだった、同級生の実話)。

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