【目印を見つけるノート】1559. 刀についてちょびっと分かりました
私ごとですが、
『オデュッセイア』が本日の更新で180万字になりました。たまたま見たら1,801,817文字でしたので「、」を入れて1,801,818文字にしました。
特に深い理由はありませんが、自分への景気づけでしょうか。
あと、
今日の回はイタリア戦争の終わりが書けたのでちょっと特別です。第1章からイタリア戦争を書いていて、第12章でようやく終わりました。公式には来週書くカトー・カンブレジ条約で終わるのですが、フランス王でいえば1494年のシャルル8世から1558年のアンリ2世まで延々続いた戦争です。長いこと長いこと。ここまでを一貫して通している縦糸のようなものだったかもしれません。
16世紀の半分以上費やしました。
小説についてはそんな感じです。
ヘロヘロと上野から帰ってまいりました。
仕事か?ぐらい東京国立博物館に滞在していました。本当に、全部きちんと見ようと思ったらたいへんな時間が必要です。
前回もですが、今回も一部でした😅
きちんと見られたかも自信なし。
そういえば、
なぜ頭に「東京」がつくのかずっと不思議だったのですけれど、東京・京都・奈良・九州とあるからなのですね。
今日は講演会を聞くのが目的だったのですが、その他の展示をポイント絞ってじっくり見ようということで早めに行きました。講演会の話はメインなので今日書いて、回った部分の感想は明日にします。
講演は月例講演会「『ことば』と日本刀」(講師は東京国立博物館主任研究員・酒井元樹氏)というテーマでした。
日本刀の特徴を表すとき、独特のことば(専門用語)が使われますが、それはどのような意味で、どのように使われてきたのかということについて、刀について著された書物の紹介と国立博物館で展示されている名品を例にとりながら丁寧な説明をいただきました。
例えば私のような素人がある日本刀の特徴を表現しろといわれたら、長い・短い、太い・細い、まっすぐ・反っているぐらいしか言えないと思います。
教えていただいたことばをいくつか挙げてみましょう。
まず「沸(にえ)・匂(におい)」という言葉が出てきました。両方とも刀の刃紋の部分の造形の様子を表すことばです。地金の鍛練した粒子がキラキラと輝いて見えるのが「沸」、粒子が細かくて鈍く見えるのを「匂」と表現するそうです。合っていますか。
また、「茎(なかご)」ということばも出てきました。刀の柄にあたるむき出しの部分のことです。ここには刀工の名前が記されています(銘)ので、それで特徴を説明できればよいのですが、偽物もあるし、フライングですが後の世になると茎の部分が削られて銘がなくなってしまうこともあったそうです。それでは誰の作った刀か、本物か偽物かも分からなくなっちゃう、ということで、鑑定するために細かく刀の特徴を記す媒体が著されるようになりました。
最も古い部類は14世紀始めに成立した『観智院本銘尽』(かんちいんぼんめいづくし)で刀工の伝記が記されています。そこからけっこう下って16世紀の始めに成立したと考えられる『往昔抄』(おうじゃくしょう)になると、840を超える茎を図解しています。1本1本改めたのだろうということですが、それはすごい追跡作業ですね。この時点では大半の茎に銘があるそうです。
戦国から江戸期の写本があるという『光徳刀絵図』では茎ではなくて刀身全体を図解するようになったそうです。ここでは無銘のものも多くみられるとのこと。
さっきフライングした「銘の部分を削ってしまう」というのは刀を短く加工する理由でされたもので、『大磨上』(おおすりあげ)というそうです。
ここまできたところで、展示品でもある『亀甲貞宗』と『相州行光』について、『本朝古今銘尽』という書物に書かれた特徴と比較がされました。詳細は割愛しますが、おおむね現存のものの特徴と合っているということでした。
特徴を割愛しておいて何ですが、名品です。受講後に見てきましたのでその写真だけ載せておきます(撮影可でした)。
刀を見るのも、「うーん、すごい」という大雑把な感嘆ではなく、細部から全体の姿を鑑賞するようにしたいと思いました。
そこで、
私は家に帰ってから改めて、水野勝成公が持っていたという『日向正宗』(国宝)の絵はがきを取り出してみました。小説を書いていた間お守りがわりに持っていたので本当にぼろぼろなのですが。
改めて刀の特徴も見てみましたが、どうして無銘なのに正宗なんだろうと思っていました。無銘な理由は私の見たものには書いてありません。もしかしたら今日伺った『大磨上』(おおすりあげ)をしていたのでしょうか。
こんな疑問、笑われちゃうのかなあ。
自分でも調べますね。宿題。
もう、今日が終わってしまう😱😱😱
スピッツ『青い車』
もう、まさむね、という音が聞こえたらこのバンドしか思い浮かびません。この曲は夏でしょうか。移動している感じが好きです。
それでは、時間がないのでこれにて失礼します。お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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