【目印を見つけるノート】1067. 月夜のミケランジェロ
満月手前の月が昨夜はきれいに見えました。今日の21時が満月だそうです。
きのうはミケランジェロ・ブオナローティのお誕生日でした。ちなみに、1475年生まれです。
ミケランジェロの作品のこと、実ははじめあまり好きではなかったのです。人の(特に男性の)身体を多く描かれていて、それがちょっと苦手だったのです。
でも、たまたま2回続けて展覧会に行き、ルネサンスの「空気」に触れたらなぜそれがテーマになったのか、よく分かるように思いました。
ギリシア、ローマ時代の彫刻が「お手本」としてしっかりあるイタリアで、芸術家が大きな影響を受けるのは自然なことだなと。展覧会のひとつでは、『ダヴィデ』の原寸大(5mかな)レプリカやデッサン、手紙があったり、レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンもお腹いっぱい見られました。ヴァザーリの本『芸術家列伝』の原本もありました。
もうひとつでも、ミケランジェロの作品の他にギリシア・ローマ時代の彫刻もありましたし、紀元前100年代作といわれる『ラオコーン』をルネサンス期に再現させたものがドンとあって、インパクトがありました。本物は16世紀初頭にはバチカン所蔵になり、その時の教皇にミケランジェロは仕事を頼まれていましたから、当然見たでしょう。見ないはずがない。
そのラオコーンはこちらで。
また、
ここで置かれていたミケランジェロの大作二つは、どちらも深い背景、エピソードのあるものでした。
彼の手掛けたのは壮大なスケールの作品が多いですが、その人生も紆余曲折があって、安心して自分の思うような作品が作れない時期もありました。ローマやフィレンツェの政争がなければ、もっと自由な作品づくりができたのになって思います。
きのうの「ほぼ満月」を見て思ったのですが、ミケランジェロの絵には月夜があまりないのかなと。どうだろう、大作は夜ではないですね。
思い浮かんだのはこちらです。
これはピオンボという人の絵ですが、サジェッション(下絵を描いたとも)をしたのはミケランジェロです。その話を書くと長いので我田引水します。
この絵はラファエロ最後の大作『キリストの変容』の対面に飾る目的で描かれたものですが、それがお話のひとつのテーマになっています。
私の思う、夜を感じる絵でしょうか。
ずっと書いている『16世紀のオデュッセイア』で、ミケランジェロの壮年から初老までをすでに書きました。このお話前半の外せない登場人物です。マキアヴェッリもそうですね😆
マキアヴェッリは確か5月生まれ😉
現状、『16世紀のオデュッセイア』は信長が美濃を手にする辺りまで書いたらいったん区切って、次の章は舞台を西洋に変える予定です。ちょっとブランクを取るつもりです。
果心居士をどうしようかな🤔実のところ、私が小さい頃から名前を知っているのは彼なのです。なぜ果心居士😓
今と今後の書くものについてはもう少ししたら案内できる……といいな😑
それでは、今日の曲です。
Otis Spann『Moon Blues』
彼はマディ・ウォーターズとも活動している、たいへん重要なBLUESのピアニストです。
と書きつつも、「そうなのか」と感心していたりします(勉強中)。
うーん、BLUESだ(唸る)。
この時期の方々はレコード会社別に聞いたりするといいのかもしれません。どうかな。
思えば、ミケランジェロの頃は夜の酒場も現代ほど流行ってはいなかったでしょうから、夜を探求する方には行かなかったのかもしれません。あ、ミケランジェロってお酒飲まなかったのかも……今度調べておきましょう。
それでは、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
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