暗黒報道㊼第六章 暗号解読
■大学教授の死
大神は伊藤楓と都心の喫茶店で会った。2人とも変装していた。大神は40代のおばさん、楓は茶髪の超ミニスカートの若い女性になっていた。人の目には、親子のように見えたかもしれない。
「すっごい、格好ね。キャバクラで働いているの? 全然違和感ないんだけど」
「これだとさすがにわからないでしょ。解放感があって不思議な気持ちになりますね。大神先輩もご近所のおばさんですね。たまにはギャルになってみたら」
「いいかも」。2人は笑い合った。
「相当、インパクトがあったね、あの『ノース大連邦』との密約のニュース記事」
「ホントです。びっくりしています」。楓は目を輝かせた。
青木ヶ原での決闘の5日後、楓の名前で下河原へ質問状を出した。さらに記事になるまでには紆余曲折があった。
内閣府特別顧問の紺色仮面、鮫島次郎のノートパソコンの中に「密約」についての記述があった。大神、井上、伊藤楓の3人は、記載事項が事実かどうかの裏取りに走り回った。大神と井上は、外務省や防衛省の知り合いに密かにあたり、朝夕デジタル新聞政治部の同僚を通して、懇意の政治家や関係する官僚に調べてもらったりした。
大神は青木ヶ原での後藤田との決闘で肩をけがしてここ数日動きは鈍ったが、楓が持ち前の身の軽さで、取材に走り回った。短期間に幾多の経験、試練を乗り越えて逞しくなっていた。弁護士の永野洋子もチームに参加し、夫の田島速人民自党副代表は政界筋の感触をとった。
その結果、「密約」の内容は大筋で間違いないとの確信を得た。
井上と大神は、密約について原稿にしてみた。そして、新聞社やテレビ局の知り合いのデスクらに会って、記事になるかどうかの感触を探った。総理大臣のコメントはまだとっていないが、全面否定になるだろうという前提だった。
反応はかんばしくなかった。
「当事者である総理大臣が否定したとすると、リスクが大きすぎる。自分の社でチームを組んで独自に取材したものであれば、仮に否定されても内容の真偽を判断することはできるし、記事として配信することはありうる。持ち込みネタの場合でも、記事として使えば、すべて自分の社の責任になる」
「すごいスクープだ。社として改めて裏取りのためのチームを組んでじっくりと取材したい。そしていけるとの確信を持ってから記事にする。難しい取材で2カ月か3カ月ぐらいはかかりそうだ」
まっとうな反応ではあるが、国家間の「密約」であるにもかかわらず、どこも食いつきが悪い。マスコミ規制法の威力が日増しに高まっていて、報道機関自ら規制を強めているように感じざるを得なかった。
いずれにしても総理大臣のコメントをとる必要があった。下河原が一部でも認めれば、認めたところだけで記事にすればいい。十分にインパクトはある。
休職中の大神や井上の名前で質問状を送るわけにもいかず迷っていると、伊藤楓が「私の名前で出してください」と言った。楓はスピード・アップ社の記者のままだ。白蛇島での惨事の後、一時、雲隠れしたが、岸岡社長が逮捕されてからは、信頼のおける同僚たちとは会うようになっていた。編集長も骨のあるよき理解者で、楓が相談すると質問状の内容を読んだ上で、「真っ赤な嘘っぱちでなければ、出してもいいのではないか」と言ってくれた。政権との関係については、「岸岡社長が逮捕されて、政権からの援助はなくなることを通告された。関係が切れて、報道機関として独立したんだ。すっきりした。もう好きなこと、やりたいことをやっていこう」と言った。
楓はどきどきしながら質問状を出した。取材先に質問状を出すこと自体、初めての経験だった。「私の名前の質問状なんて無視されるに決まっている」と思い込んでいた。間髪をいれず、「全面否定」の回答が届いた。
大神と井上、楓の間で記事化について見解が分かれた。
大神は、情報を入手した手段が、盗み出したノートパソコンであることにひっかかりを覚えた。たとえ相手が巨悪な組織や人物であったとしても、データを盗み出したことは間違いない。それでも下河原総理が事実関係を大筋認めれば記事にすることは可能だったが、完全否定だった。捜査機関の違法な捜査手続きによって収集された証拠は、刑事裁判の審理で排除されることがあるが同様のケースが報道にも適用されると考え、現時点で記事化は難しいと思った。
井上は違った。盗んだデータであっても、それはあくまでも取材のきっかけであり、その後に防衛省、外務省、政治家への取材で「事実を確信できる」段階になれば記事にしてもいいだろうと主張した。
2人が深刻な表情で話し合い、時間ばかりが経過していくのを見た楓は心底、頭にきた。
「なにを悩んでいるのですか。ネットの世界では真偽不明な情報が乱れ飛んでいます。それをフェイクニュースかどうか判断するのは読み手の方です。私たちが足で稼いで得た貴重な情報なのだから迷うことはない。スピード・アップ社は今や、下河原総理から切られたのも同然です。幸いプロパーの編集長はこのニュースに理解を示してくれています。すぐに出稿のボタンを押しましょう」と言った。
下河原が進めようとしている危険な野心の行方にブレーキをかける必要がある。報道関係者が殺されている残酷な現場を目撃した。時間がないのだ。1日でもニュースとして流すのが遅れれば、さまざまな形の圧力がかかり、記事化ができなくなる可能性が大きい。
大神も記事化にゴーサインを出した。結局、伊藤楓の署名でスピードアップ社のニュースとして流すことになった。
昼近くになって、喫茶店が混雑してきた。ランチメニューを頼む客がでてきた。変装している大神と楓の声は低くなってきた。
「あの記事がこんなにも反響があるとは思いませんでした。海外からもスピード・アップ社に続々と取材がはいっています。記事の真偽を確認する内容が大半です」
「伊藤楓とはどういう記者なのか」「どうやってあの密約のスクープをものにしたのか」という問い合わせや、楓に対して、週刊誌がインタビュー取材を申し込んできたりもした。
「日本が新政権になってどういう針路を歩むかについては世界が関心を寄せている。専制国家が幅をきかせている中で、あの密約でしょ。『ああやっぱり。日本よ、お前もか』となったのだろうね。ただ、下河原はあんな密約はなかったと言い張っている。『あの記事はフェイクだ』と言って糾弾している。マスコミ規制法違反でスピード・アップ社は記事の配信ができなくなるかもしれない。楓にも危険が迫ってくる。当分身を隠さなきゃ。取材に応じたらだめよ。記者に扮した殺人者がくるかもしれないからね」。大神は念を押した。
「わかりました。ところで、続報ネタはいくらでもありますよね。白蛇島で見たことなどを書いていきましょう」と楓は元気よく言った。
「そうね。でもまずは、密約についての深掘りを進めよう。読者はまだ半信半疑の状態。新聞やテレビでも大々的に報道されるような証拠を集めないといけない。報道機関の記者も取材に走り回っているけど、なかなか記事化できないようね。密約文書の原本を手に入れることができれば一番いいのだけど」
「原本は、下河原総理しか持っていないはずだし、これ以上の証拠の入手は無理ですよ」
「コピーでもいいと思うけど。なんとかしなければ。手掛かりはないかしら。もう一度洗い直してみよう」と大神は言った。
「無理だと思うけどなー」。楓は不満そうだった。
大神にとって、こんな時こそ、橋詰圭一郎がいてくれたらと思う瞬間だった。「先輩、無理ですよ」「信じられねー」などと言いながら、何とか重要な証拠を取ってくる取材力が橋詰にはあった。民警団に潜入取材し命を落としてしまった。しばらく橋詰のことを考えた。涙がこぼれおちそうになるのをぐっと堪えた。そうだ、もう橋詰はいないのだ。真相究明を託されたではないか。楓も一緒に頑張ってくれている。なんとか切り開いていこう。そう自分に言い聞かせた。
大神たちは引き続き「密約」の裏付け取材を続けることにした。これまでの、「ノース大連邦」関係の記事、動画を検索していった。下河原総理の何代も前の総理の時代にまで遡って、「ノース大連邦」との交渉の記事を検索して読んだ。出版物を購入し多くの文献にもあたった。「ノース大連邦」に詳しい関係者にも手分けして連日取材した。しかし、スピード・アップ社の記事がすでにでているにもかかわらず、総理が否定したことで、当事者の口は堅くなっていた。
途方に暮れた大神は、夜中、ベッドで横になりながら、集めてきた首脳同士がくつろいでいる様子、握手をしている写真や動画を何気なく見ていた。
ふと気になる人物がいた。首脳同士、大臣同士が会話している時に後ろに控えている人物だった。相当以前の写真でも同一人物が写っていた。しかし、最近は別の人物に代わっている。
「外務省の関係者だろうか」
大神は永野洋子を通じて、田島に問い合わせたところ、すぐに返事がきた。通訳だった。
調べると、「ノース大連邦」との会談で通訳にあたったのは、関東外国語大学の教授竹島剛太郎だった。語学が極めて堪能で、政府から専属契約で通訳を依頼されたようだ。
大神は教授の自宅を調べると、杉並区の住宅地だった。すぐに向かった。政府側の人物であることは確実だし、「門前払い」を覚悟していた。
竹島と書かれた表札の横にあったインターフォンを押した。
「どちらさまですか」
「朝夕デジタル新聞社社会部記者です。お話しを伺いたくて来ました」
「お名前は?」。中から女性の声がした。
「大神由希です」
新聞社の身分証明書を画面越しに見せるように指示されたので、記者証を提示した。今は休職中だがそのことはあえて言わなかった。今日の変装はごく軽いものにした。警察や政府関係者に連絡されたらそれまでだ。民警団に取り囲まれたらどうしよう。緊張して体がこわばった。
玄関のドアがゆっくりと開いた。初老の品のいい女性が現れた。竹島教授の妻冬子だった。
居間に通され、紅茶まで出してもらった。
「なんの御用でしょうか」。冬子が聞いた。
「竹島教授にお会いしたいのですが」
「主人はもういません。死にました。というか、死んだという連絡がありました。まだ、遺体は見ていません」
「えっ」。地下に潜っての活動が多く、世情に疎くなっていた。事前に調べればわかったことだろう。
「申し訳ありません。知りませんでした。何と言っていいのか。いつお亡くなりになられたのでしょうか」。大神は恐縮して言った。
「わかりません」
「わからないのですか?」。予想外の答えに聞き返してしまった。
「ところで、いまごろ、竹島になんの用事ですか」。竹島教授が死亡しているのであれば、新聞記者が来ても、普通であれば門前払いのはずだ。それなのに大神を家の中までいれてくれて紅茶まで出してくれた。なにか言いたい事でもあるのだろうか。あるいは民警団が到着するのを待っているのだろうか。大神は迷った末に、手の内をさらすことにした。
「実は、日本の現政権と『ノース大連邦』との関係について取材しております。すでにネットではニュースとして流れていますが、下河原総理と『ノース大連邦』の大統領との間で『密約』が交わされていてその内容があまりにも常軌を逸しています。竹島教授は長く交渉の場で通訳をされていたので、経過をご存じだし、差し支えない範囲で取材に応じていただけないかと思いまして伺いました」
「そうですか。生きている時に来てもらえたらよかったですね」。そう言って紅茶を一口飲んだ後に衝撃的な言葉を口にした。
「実は、竹島は殺されたんです」
「えっ」
「私はそう思っています」。大神は言葉がでなかった。病気で亡くなったのだと勝手に思い込んでいた。
「1か月ほど前に警察から突然、出頭命令があり、そのまま帰ってきませんでした。そして死亡したと連絡がありました。一体なにがあったのか。いろいろなところに聞きに行ったのですが門前払いでした。外務省の古くからの知人だけが、白蛇島に連れていかれたようだと言ってくれました。訳がわからず、政府機関、警察に調査を申し立てていますが、なにも返事がありません。白蛇島がミサイル攻撃を受けたというニュースを見ましたが、竹島の死と関係があるのかないのかさっぱりわかりません」。語り口は淡々としていた。
大神は言葉がでなかった。白蛇島で折り重なっていた遺体の中に竹島教授の遺体があったのかもしれない。白蛇島に上陸した時のことを話すべきかどうか迷っていると、冬子が再び話し始めた。
「『ノース大連邦』との密約についてですか。私はそのネットニュースを読んでいませんが、竹島が通訳を担当していたことは間違いありません。竹島は、機密保持契約を結んでいましたが、殺されたのであればそれにとらわれる必要はないと思っています。死亡の連絡を受けた後、警察官らしき人たちから家宅捜索を受けて、パソコンや書類はほとんど持っていかれました」
「家宅捜索ですか。容疑はなんと言っていましたか?」
「聞いていません。私は主人の死亡の連絡を受けてただ動揺してしまって、死因についてばかり聞いたのですが『知らない』『聞いていない』の一点張りでした」
「政府に睨まれるような行動を起こされたことはあったのですか」。言葉を慎重に選んで聞いた。
「今思うと、竹島は『ノース大連邦』の通訳の仕事内容については一切の秘密を守り、他言しませんでした。ただ一度、大学のゼミの講義の中で、政権批判を展開したことがあったようです。それを聞いていた学生がその発言内容をネットで流したのです。学生はおもしろがって流したようですが、拡散されていきました。その動画を政権側が見た可能性があります」
大神は小さな仏壇に線香をあげて手を合わせた。昨日、設置したばかりだという。
冬子の話を聞いて確信した。竹島教授は民警団に殺されたのだ。「密約」の中身が漏れることを恐れて国家権力が動いたのだ。学生の流した情報がきっかけで、「ターゲット・リスト」に載ってしまったのだろう。
「なぜ、こんな目に遭わなければならないのか」と冬子の目から涙が流れ出た。
「よくお宅に上げていただきました。ありがとうございます。今の政権が水面下でやっていることは決して許されることではありません。不正をただすために私はできる限りのことはします」
「私はマスコミに不信感を持っています。『言論の自由』とか言っているけど、本当に自由を守るために闘っているのか。でも今日は身分証明書で大神由希さんだと確認できたのでお通ししました」
大神は一瞬、きょとんとした。
「実は、主人は大神さんのことを知っていました。専門の『ノース大連邦』の文学を研究しながら、通訳の仕事はこなしていましたが、内心は『孤高の党』に対して反発していました。でも党に向かっては何も言えなかった。『おかしいことをおかしい』と言って記事にする大神さんが前身の『孤高の会』の野望を打ち砕いた時にとてもうれしそうに話していました。『俺がやりたかったこと、やらなければならなかったことだ』とも言っていました」
「それは光栄です。私は実は新聞社を休職しています。政府からの追及を逃れてある場所に匿われています」
「知っています。ニュースで見ました。だから今日、大神さんが来られたのを確認した時はとても驚きました」
「私は一緒に活動しているメンバーと共に、白蛇島に上陸しました。そこには、複数の遺体がありました」。大神は思い切って打ち明けた。冬子はとても驚いた。
「それは記事になっていませんね」
「記事にします、必ず。政府はあの島で行ってきたことをすべてもみ消そうとしています。中途半端な形でニュースにするよりも、きっちりと動かぬ証拠を積み重ね、政府も認めざるを得ないような形で記事にしなければと思っています」
「わかりました。その覚悟を聞いて安心しました。竹島の死についても騒ぐことなく、1人でひっそりと生きて行こうかと思っていました。でも私も覚悟を決めました」
そう言うと、冬子は席をはずした。そして、メモリーカードを持ってきた。リビングの物入れの中にしまってあったのを、家宅捜索中に夫人が取り出し、自分の下着の中に入れて隠したのだという。
「突然の捜索は徹底していました。残ったのはこれだけです。お役に立てるかどうかはわかりませんが大神さんにお渡しします。重要なデータが入っているはずです。ただ、ロックがかかっていて、文書を開くためためには、パスワードが必要です。私も一度見てみようとしたのですがだめでした」
「竹島教授はパスワードには凝るほうでしたか」
「いえ、家庭で使っているのでシンプルなものだと思います」
「このメモリーカードをお借りしてもよろしいでしょうか。同僚とともにチャレンジしたいのです」
冬子の了解を得た。夫婦で関係する数字や言葉をありったけ聞き出して大神はメモリーカードを持ち帰った。
信じられない出会いだった。全く予想しない展開だった。
ネット全盛の時代。データ集めも人との連絡、やりとりも机に座っていても大概のことはできる。
記者の仕事もスピード感が求められるが、人に直接会ってじっくりと話を聞くことこそが、いかに大事であり取材の基本なのかを改めて思い知った。
(次回は、■国家反逆罪に問える案件があるよ)
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小説「暗黒報道」目次と登場人物
目次
プロローグ
第一章 大惨事
第二章 報道弾圧
第三章 ミサイル大爆発
第四章 孤島上陸
第五章 青木ヶ原の決闘
第六章 暗号解読
第七章 戦争勃発
第八章 最終決戦
エピローグ
主な登場人物
・大神由希
主人公。朝夕デジタル新聞社東京社会部の調査報道を担 当するエ ース記者。30歳独身。天性の勘と粘り強さで' 政界の不正を次々と 暴いていく。殺人集団に命を狙われる中、仲間たちが殺されたりして苦悩しながらも、「真相の究明」に走り回る。
・下河原信玄
内閣総理大臣、孤高の党代表。核武装した軍国主義国家を目指す。
・後藤田武士
国民自警防衛団(民警団)会長、元大手不動産会社社長。大神の天敵。
★朝夕デジタル新聞社関係者
・橋詰 圭一郎
東京社会部調査報道班記者。大神の1年下の最も信頼している相棒。
・井上 諒
東京社会部デスク。大神の上司で、大神と行動を共にする。
・興梠 守
警察庁担当キャップ。
★大神由希周辺の人物
・河野 進
「スピード・アップ社」社長。下河原政権の広報・宣伝担当に就任。大学時代の大神の先輩で婚約者だった。
・岸岡 雄一
「スピード・アップ社」のバイトから取締役へ。子供の時から「IT界の天才」として知られる存在。
・伊藤 楓
インターネット会社「トップ・スター社」を創設した伊藤青磁の長女。大神に憧れて記者になる。
・鏑木 亘
警視庁捜査一課警部補。夫婦とも大神のよき理解者。大神が時々夜回りに通う。
・永野洋子
弁護士。大神の親友でよき相談相手。反社会的勢力の弁護を引き受けることもある。
・田島速人
永野の夫で元財務官僚。総選挙で当選し、野党「民自党」副代表になる。
★下河原総理大臣周辺の人物
・蓮見忠一
内閣官房副長官。元警察庁警備局長。報道適正化法(マスコミ規制法)制定の責任者。
・鮫島 次郎
内閣府特別顧問兼国家安全保障局長。下河原総理の指示で、最新鋭のミサイルとドローンの開発にあたる。いつも紺色仮面を被っている。
・江島健一
民警団大阪代表から、民警団本部事務局長になる。
・香月照男
民警団員。精鋭部隊入りを目指している。
★事件関係者
・水本夏樹
スーパー美容液を売るマルチ商法の会社経営者。会社倒産後、姿を消していた。
・水本セイラ
水本夏樹の一人娘。知能指数が際立って高い小学3年生で、謎の多い少女。