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日記

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休職前の日記をまとめたものと、退職後の日々を書いています🗒️
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記事一覧

花の香りとうれしかったこと(日記70)

花の香りとうれしかったこと(日記70)

今朝、外に出て、コンビニに向かって同居人氏2と歩いていたら、花の香りがした。

見ればツツジやバラや、いろんなお宅のたくさんの花が咲き乱れていて、春爛漫ってこういうことだ、と思った。

ねえ、ねえ、とってもいい香りがするよ、

と、同居人氏2に言うと、

あれ、ほんとだねえ。

と返ってきた。
でも多分、同居人氏2はそんなこと、あんまり気にしていない。
なぜなら頭の中は、今日の朝ごはんは何にしよう

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罠にはまる(日記69)

罠にはまる(日記69)

勉強をはじめて3日。
早々に罠にはまってしまった。

朝から、そわそわとしたきもちで起きる。
そわそわの正体は、勉強のこと。
やりたくてやりはじめたことなのに、3日目で、きもちがいっぱいいっぱいになりつつあった。

こういう時わたしは、同居人氏たちに、たすけて、と言う。
たすけて、を受け止めてもらえる環境にいられることは、ほんとうに、奇跡のようなことだなと、思う。

今朝も、同居人氏1に、たすけて

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挑戦する(日記68)

挑戦する(日記68)

資格試験に、挑戦する。
そんな日が自分に訪れるなんて、人生はなんて不思議なんだろう。

いままで、資格なんてひとつも持っていなかった。
持っているのは、運転免許くらいで、それも上京してから車に乗っていないから、ペーパーゴールドドライバー。

正真正銘、まっさらな、はじめての挑戦だ。

挑戦するのは、Microsoft Officeスペシャリストの、一般レベルの試験。
Wordと、Excelと、受け

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癒しの時間(日記67)

癒しの時間(日記67)

最近同居人氏1が、すごいものを買った。
プロジェクターである。

壁に投影して、映像をたのしむ、というもの。
YouTubeでも、Amazonプライムでも、ネットフリックスでも、なんでも見れる。

そんな同居人氏1のおこぼれに預かって、わたしも一緒に、このプロジェクターで、いろんな映像を見せてもらっている。

アニメや映画を見るのはもちろんなのだけれど、わたしが好きなのは、森や海、川の映像を、壁に

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おだやかなひとびと(日記66)

おだやかなひとびと(日記66)

今日は朝から雨が降っていた。
でも、わたしは、落ち込まなかった。

だってこの前、かわいい傘を買ったのだ。

つみき、と名前のついた傘は、透明の地に、透けたブルーとグリーンで、四角模様がランダムに積み重なっている。
その傘を差すのが、たのしみだった。

お気に入りの傘を携えて、家を出る。
雨の中、傘を開くと、ぱっと視界も開けた気がした。

傘をにこにこ差しながら、就労移行支援へ向かう。
今日は、午

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すきなものを思い出す(日記65)

すきなものを思い出す(日記65)

雨が降ってきた。
最近晴れ続きだったから、今日のようなおだやかな雨も、なんだかうれしい。
くもり空を眺めながら、アイスコーヒーを飲んで、ゆっくりしている。

就労移行支援は、毎日休まず、行けている。
ちょっと無理かな、しんどいかな、という日でも、とにかく玄関を出て、一歩一歩足を動かして、就労移行支援の玄関にたどり着いて、おはようございますとあいさつをして、今日は今日できることだけやろう、10%でも

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おすそわけ(日記64)

おすそわけ(日記64)

4月になった。
第1週目、休まず、就労移行支援に通えている。

今日は、月に一度の電話応対訓練の日。
コールセンターで働いていたときのことを思い出しながら、できる限り丁寧に、できる限り落ち着いて、電話の受け答えをした。

先月よりも、だいぶできるようになった。

昔はなんなく行えていたこと、失ってから気づくこと。
でも、0になったわけじゃなくて、自分のなかで、経験として、しずかに眠っているもの。

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春が来た(日記63)

春が来た(日記63)

こころの波に、じっ、と耐えているうちに、春が来た。

雨続きだったことが嘘のように、あらしのような風雨の1日を境に、ここ数日の東京は、すっかり晴れている。

今年初めて、日焼け止めを塗った。
日差しは春というより夏そのもので、おいおい、もうちょっと待ってくれよー、という気持ち。

今日は同居人氏1と、植物を買いにお花屋さんへ。

じりじりとする日差しの中、えっちらおっちら、行ってきた。

同居人氏

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波がきた(日記62)

波がきた(日記62)

日々、淡々と暮らせていたのだけれど、先週くらいから、おや?ということが増えた。

なんとなく、就労移行支援に、行きたくない。
なんとなく、出かける支度に、億劫さがつきまとう。

それでも、えっちらおっちら、家を出ると、わたしの両足は、一歩前へ、一歩前へとわたしを運んでくれて、なんとか休まず、通所することができている。

行ってしまえば、むねのなかのもやもやは、時間とともに薄れていって、なんとかプロ

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こころの傷と、生きてゆく(日記61)

こころの傷と、生きてゆく(日記61)

先日書いたこの記事が、多くの方に読んでいただけている。

ぽつ、ぽつ、と、日々すこしずつ増えてゆく「スキ」のお知らせに、ああ、いまこの瞬間、誰かにわたしの書いたものがたしかに届いたのだな、と、じんわりした気持ちになる。

読んでくださって、ありがとうございます。
出会ってくださって、ありがとうございます。

かなしさとうまく距離を取れずに、うずくまるしかできない日々が、今この瞬間も、たくさんの方々

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かなしさと距離を置く(日記60)

かなしさと距離を置く(日記60)

かなしさと距離を置けるようになったのは、ほんとうに、ここ最近のことだ。

日々はたおやかに過ぎてゆき、そのなかで、就労移行支援に行って勉強をしたり、おうちで洗濯したり、掃除したり、料理したり、同居人氏たちと笑いあっている合間に、ときたまひょっこり、「かなしさ」が顔を出すくらいの頻度になった。

「かなしさ」が顔を出すとき、理由はなくて、からだが重たく、胸が詰まるようになって、何もしたくないと、ただ

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苦手なこと(日記59)

苦手なこと(日記59)

いまだに苦手なんだなあ、と、思うことがある。
気がついた時には、苦手になっていた。

さかのぼれば多分中学生のとき、入学していちばん最初に思ったこと。

「ああ、みんなが変わってしまった」
「ああ、みんなが、『男』と『女』になってしまった」

思春期の、はじまりだったのだと思う。
どんどん変わっていくからだとともに、みんなの雰囲気も、だんだんと大人になっていって、なんだかわたしには、とても遠い、遠

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春が来る(日記58)

春が来る(日記58)

風がびょおびょお唸っている。
朝降っていた雨は、昼間止んで、明日は晴れるけれど、また夜から雨が降るのだそう。

弟の結婚式が終わってから、なんだか気が抜けて、それでも日々はつづくから、生活を淡々と、送っている。

弟の結婚が決まったときから、ずっとどきどきしていて、大幅に太ってしまった自分のままでは結婚式に出たくないなあと思って、ゆるゆるとダイエットをしていたものの、体重はびくともしなくて、わたし

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こころからの、ありがとう(日記57)

こころからの、ありがとう(日記57)

2024年2月10日は、わたしの大切な弟の、結婚式だった。

3連休の1日目、よく晴れた空の下、わたしの弟は、たいせつなひとと、結婚式をした。

弟とは、2歳離れている。
小さいころは、どこに行くのも一緒だった。

わたしはとても「お姉ちゃん」気質のこどもだったから、何をするにも、世話を焼いていた気がする。

一度、喘息で入院したことがあるのだけれど、なんと時期を同じくして、弟も体調を崩して入院し

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