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猫のようにくらしてみたい その4

身体的に自覚症状が出始めた場合、
すぐに精神科や心療内科に行く人はあまりいないだろう。

まずは病気の可能性などが心配になるはずだ。

内科、胃腸科、脳神経内科、耳鼻科、婦人科、
様々な外来を訪ね歩くことだろう。

私は頭痛や肩こりなどの痛みが酷く、
3種類の鎮痛剤をローテーションして服用していた。
薬に慣れると効果が下がってしまうからだ。

マッサージや整体も通い続け、
内科にも相談して薬も飲んでいた。

それからかなりのお酒を毎日のように飲んだ。
緊張状態が続いてしまって眠れないので強制的に眠るためだ。

そんな生活を続けたせいで酷い胃炎を二度ほど経験した。

その頃の私は仕事でかなりのストレスにさらされ、
お酒に逃げて痛みをごまかし自分をだまし、
それでも頑張らないと、しっかりしないと
我が身に鞭打つようにがむしゃらな毎日を過ごしていた。

夢中だったとも必死だったとも言える。
今だからこそ身動きが取れずにもがいていた自分を
客観的に見ることができる。


野良猫などは猫同士で争ったり盛りがついた時期などは
それなりに神経を研ぎ澄ませたり苛立ったり
時に攻撃的になったりするが、
家飼いの猫は去勢避妊手術を施していれば
ほとんどの猫が温厚でのんびりした雰囲気になる。

子猫の頃から一緒に暮らしている猫同士だと互いに
体を舐めあいぴったりと寄り添って眠るなど
親密な関係を築く事が出来る。

ほかにも個体差があるが、
新参者の子猫を先住猫が受け入れて寄り添う場合もあれば、
どうしても折り合いが悪くいじめたり寄せ付けなかったりする場合もある。

猫社会の中でも年齢差や猫たちの性格の不一致など
問題が起きる可能性があるのだ。
そういう時は猫といえどもストレスを感じるようだ。


警戒心が強くなり怒りっぽく、
おもちゃで遊ばなくなったり食事を取らなくなったり、
酷いときは毛並みに艶がなくなり脱毛したりする場合もあるので
それはそれで深刻だ。

だからと言って動物病院に連れて行って、
「元気がない」「食事を取らない」と訴えても
お薬などは処方してもらえない。

何故なら病気ではないからだ。

人間であれば「うつ病」と診断されるかも知れない。

しかし猫の場合の解決策としては
相性の悪い猫同士を引き離すしかない。

人間もそんな風に問題を回避できたらいいのに。

                      つづく。。。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。


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