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映画三昧ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女

今日の映画はスウェーデン発の
ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女 2010年だ。

原作はスウェーデンの作家でスティーグ・ラーソンによる
長編推理サスペンス小説。
作者は前10部の構想を持っていたが、
第1部の出版を待たずして心筋梗塞で亡くなってしまった。
死後翌年2005年ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女、
2006年にミレニアム2火と戯れる女、
2007年にミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士が出版され、
世界的大ヒットを記録しながらも絶筆のため完結となってしまった。

この原作を元に制作されたのが
2010年ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女だ。

主人公は雑誌ミレニアムの敏腕ジャーナリストのミカエルと、
天才ハッカーで身辺調査などを仕事にしている
リズベット・サランデル

彼女を演じたのは当時新人であったノオミ・ラパス
かなり深刻でダークな重い役を新人だったノオミは
とにかく全身体当たりで演じている。

彼女はリズベットそのものになってしまったかのようだ。
裸のシーン有り、
背中全体にドラゴンのタトゥーをいれて、
耳にも鼻にもピアス、
痩せて少年のような体型に
パンクロックテイストの服装、
髪型も片方長く片方刈り上げ、
不健康そうで不良っぽい。
人付き合いができず、同性愛者だ。
その眼差しは一切を受け入れず、
しかし真実は見抜く野生の動物のような
緊張感がある演技が素晴らしい

かなりインパクトがあり、
彼女を一度観たらどうしても記憶に残ってしまう。
そんなノオミ演じるリズベット・サランデルに
どっぷりハマってしまった。

そして北欧スウェーデンの豪雪と閉鎖的な土地柄や
大富豪ヴァンゲル一族の秘密や殺されたという
少女ハリエットの捜索を依頼されるミカエル。
それを手伝う事になったリズベッド。
果たして真実は一体どうなっているのか。
ハリエットを調べる内に明らかになっていく恐ろしい秘密や、
自分のことは一切話さないリズベットが少しづつミカエルに
信頼を寄せるようなそぶりを見せるところが何とも歯がゆい。
ハラハラ緊張続きで息詰まる作品だ。

※R15指定で暴力的なシーンや、レイプ、
女性同士のセックスシーンなどかなりショッキングな映像がある。
性的な描写が苦手な人は観るのをおすすめ出来ません。※


ミレニアム2火と戯れる女

ジャーナリストのミカエルと天才ハッカーリズベットにより
ヴァンゲル家の連続殺人事件は解決した。
その後リズベットは行方をくらます。

一方ミカエルは雑誌ミレニアムに迎えた
新人ジャーナリストの追っていた少女売春組織についての
特集記事を出す予定だったが、
そのジャーナリストと恋人が銃で殺害されてしまう。
その銃にはなぜかリズベットの指紋が残されていて、
指名手配されてしまう。

リズベットの無実を信じるミカエルは仲間と供に
少女売春組織の調査を続け、
リズベットの関連を調べ始める。
ミカエルは真実にたどり着けるか。

リズベットは事件の背後に実父のザラがいる事を探り出し、
復讐をするため隠れ家へと近づく。
だがザラと大男のニーダーマンはリズベットが
来るのを待ち構えていた。

一方警察より先にリズベットを見つけようと
ミカエルも隠れ家へと車を走らせる。


ミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士

天才ハッカーのリズベットは、
殺人のえん罪を晴らすため、
命がけで真犯人を見つけ出す。
それはリズベットの実父と腹違いの兄だった。

リズベットは2人を殺そうと隠れ家を突き止めるが、
返り討ちに遭い瀕死の重傷を負ってしまう。
兄は逃亡し、父親はリズベットによって重症を負うが、
2人とも同じ病院で一命を取り留める。

実父のザラチェンコは公安に後始末させようとするが
かなり年老いた当時の公安担当は
ザラを殺害し自らも自殺してしまう。

怪我が回復するとリズベットは逮捕され
刑務所に入れられてしまう。
実父の殺害未遂容疑で裁判を受けるのだ。

ミカエルはリズベットが法廷で有利に戦えるよう
策を練ってバックアップする。
法廷でのリズベットの戦闘スタイルも見物だ。
正しい判断はなされるのか。


ノオミ・ラパスはこのミレニアムでの演技が評価され、
多くの映画に出るようになった。

黒髪短髪のリズベットのイメージが強すぎると思ったが、
金髪だったりメイクを変えたりすると
意外なほど別人になるから不思議だ。

女優としての実力が有るって事だと思う。

これからの活躍に期待したい。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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