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断片小説

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箸にも棒にもかからんかもしれん短い小説です。
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#恋愛

【断片小説】レタスを食べる女

【断片小説】レタスを食べる女

うめき声が聞こえたので台所に向かう。スーツ姿の彼女は、霜のついたジップロックをプラプラと振りながら言った。
「ねぇ、レタス冷凍したでしょ」
「したよ。だってたしかもう3日くらい放置されてたじゃない?」
「いいえ。このレタスは昨日買ったの。ねぇ、レタスは水分を多く含んでいるんだよ。そんなの解凍したときに本来のシャキシャキ感が失われちゃうじゃんか」
いや、そうじゃない。確かに3日前くらいに一緒に買い物

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【断片小説】インドライオンの悲劇

【断片小説】インドライオンの悲劇

ねぇ、と彼女は語りかける。
初秋の、柔らかくも芯のある陽光が窓からさしていた。僕らはよく空いている時間に空き教室を見つけ、窓際の席で二人並んで退屈な時間を過ごした。2、3年前に良く流行った音楽から当時の出来事をつぶさに思い出すように聞いたり、村上春樹の古い小説から何かを得ようと読みあさったりしていた。でも、数年前のことは上手く思い出すことはできなかったし、その古い小説を読み漁ることは、無いものを数

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