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櫻、花びら、散る前に。咲いている内に…。

遂に忌々しい外壁工事の足場が取れました!
この週末は恐らくは今年最後の花見になりそうです。
然るに私も遅蒔き乍ら毎年恒例の自分だけの花見をバルコニーから愉しむのでありました。
流石に満開とはいきませんが、これも風流。最後迄愛でるのが正解だと思います。
時折風が吹けば見事な櫻吹雪。この刹那、一瞬一瞬が美しいのです。

この櫻吹雪が目に入ってとても幸せに思えます。

残り物のカレーをば

朝は昨夜の残り物のカレーを戴きます。勿論、日の丸を立てるのをお忘れ無く…。
このカレーは獨自に作った大辛カレー、題して「メラゾーマ」であります。
大の辛党である私でも汗が流れ出てくる位でタオル必須です。

春風に 汗も涼しく 花日和

食後の一服

さて一句詠んで朝食も濟んだところで、そんな最後の櫻の美しさを或る場所へ赴いて愉しむ事に致します。

徳榮山 本妙寺

これは私の地元に在る有名なお寺です。
何故有名なのかと申しますと…

ご存じ「遠山の金さん」

時代劇でお馴染みの遠山金四郎景元、通称「遠山の金さん」のお墓を參詣に行きました。
「背なの櫻吹雪」で有名なあの人です。史實ではどうであったかは定かではありませんが、彫り物が有ったであろう事は確かな様です。
戒名に「院殿・大居士」が附いているだけに立派な方だったと思われるこの人物の行った数々の逸話は色々にありますが、幕府側の都合で推し進められた改革の中にあって庶民の側に立った施策を行っていた事が今日の人氣に繋がったと見られます。

尚、間もなく日附変わり明日、4月15日(旧暦2月29日)はこの「遠山の金さん」の169回目の祥月命日であります。
櫻に因んだ歴史の偉人に敬意を表しましょう。

一面の櫻色

近所の公園では先日の雨で散ってしまった櫻の花びらが地面を染め上げておりました。

櫻と晩酌

花を見乍らの晩酌です。
今年もこれをやる事が出來て本當によかったです。
静かに風流に浸り、酒を愉しみます。

ルパン!俺はそろそろ、ずらかるぜ!!

手が泡の中に入ってしまった次元。麥酒の泡は今宵も絶好調。
40度ある「本物の電氣ブラン」のチェイサーは麥酒なのです。これが浅草は神谷バーの呑み方であります。

食後に珈琲

わざわざフレンチプレスで淹れる珈琲には定評があります。
夜風に當たり乍ら戴く珈琲。モカをベースに獨自にブレンドした豆の味わいは格別であります。

ほのかな明かりで…

金属製のプリンの型塩辛の瓶排水口の目皿で作ったお手製ランタンは雰囲氣を盛り上げる好アイテムです。

夜のとばりに

酔い冷ましに歩いてみれば最後の見せ場を彩っております。

勿論、日本茶でも一服…

夜の散歩から戻れば淹れたてのお茶で一服。
今、目の前にある風流を少しでも多く愉しみたいのです。

お便所も

便所の窓からはいつもバルコニーからお世話になっている櫻の花が見えます。
用を足した後に流す水の鹿威しも櫻の花と一緒に愉しめます。

お風呂も

何かと季節を愉しむ事が日々を豊かに過ごす秘訣かと存じます。
ひとっ風呂浴びて、すっかり良い心地の私は表題の通り、ずっと昔に放送していた松方弘樹さん主演の『遠山の金さん』の主題歌を唄い乍らバルコニーで風呂上がりの牛乳を戴いていたのでありました。

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