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【朗読雑記】小川未明『赤い蠟燭と人魚』~怪談の向こうに見る”親”の心持ちと身勝手さ~

序文:久しぶり所感、プチエッセイ久しぶりに note を書いている……。 youtube に 朗読動画を上げた際に、時たま動画の内容や朗読本の感想などを書いていたのだが、しばらくご無沙汰だった。 しばらく――とは? と、改めてみるに、最後の投稿は5月初旬となっていた。4か月以上前となる。 一方、youtubeの方は一応継続して朗読動画をあげている。 前回朗読したのは豊島与志雄さんの童話『雷神の珠』だった――が、これが哀しいかな、見向きもされない……。 豊島与志雄さんの童話、

    • 【朗読雑記】シャルル・ペローの『青ひげ』‥‥‥とは?

      (この記事の内容をサクッとYoutube動画で視聴するならこちら-約7分半) シャルル・ペローの『青ひげ』を読み上げてみました。 Youtubeの『青ひげ』朗読動画はこちら。 (今回特に動画に工夫などはないので、<目>で見るべきところはありません。) https://youtu.be/qy-H-anO71o とても有名なお話で、私も当然昔よんだはず‥‥‥なのですが、実は「あれ、こんな内容だったっけ?」と感じるところもあって、ちょっと驚いてしまいました。 例えば自分の

      • 【朗読雑記】山本周五郎『殺生谷の鬼火』あの有名なミステリーの‥‥‥

        今回は、少し前に朗読してみた山本周五郎さんの『殺生谷の鬼火』という作品についての概要や感想です。 ネタバレになりますので、未読(未視聴)の方はご注意ください。 ※ネタバレに考慮して、目次はもう少し下に配置しています。 spoon版 はこちら。 青空文庫はこちら。 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ‘The Hound of the Baskervilles'の翻案、その特徴さて、この『殺生谷の鬼火』ですが、これはシャーロック・ホームズの『バスカヴィル家の犬』のアレンジ

        • 【朗読日記】ヘッドセットと格闘&小川未明『ものぐさなきつね』

          4月に購入してそのままほうっておいたロジクールのヘッドセット「H111r」の使用テストの1つとして、小川未明さんの『ものぐさなきつね』やYOASOBIさんの『アイドル』などを読みあげてみました。 最初はヘッドセットを使った録音話で、最後に『ものぐさなきつね』の感想についてちょっと書いています。 ヘットセットを買ってみた訳 今まで"読み上げ"の録音は、PCの画面を見ながらスマホに向かって話す……という方法をとってきました。 ただ、体力がないので少しづつ読んでいるということもあ

        【朗読雑記】小川未明『赤い蠟燭と人魚』~怪談の向こうに見る”親”の心持ちと身勝手さ~

        • 【朗読雑記】シャルル・ペローの『青ひげ』‥‥‥とは?

        • 【朗読雑記】山本周五郎『殺生谷の鬼火』あの有名なミステリーの‥‥‥

        • 【朗読日記】ヘッドセットと格闘&小川未明『ものぐさなきつね』

          全仏オープンでの加藤未唯さん失格事件、大会ディレクターを務めるアメリ・モレスモ氏の会見は「ボールガールが泣き続けているから失格にした」と言ったも同じで本当にびっくり。私がこのボールガールだったら耐えられない……。なんて無責任でヒドイ発言なのでしょう……。「大人"失格"」では……?

          全仏オープンでの加藤未唯さん失格事件、大会ディレクターを務めるアメリ・モレスモ氏の会見は「ボールガールが泣き続けているから失格にした」と言ったも同じで本当にびっくり。私がこのボールガールだったら耐えられない……。なんて無責任でヒドイ発言なのでしょう……。「大人"失格"」では……?

          【朗読雑記】日本昔ばなし『一本のわら(楠山正雄)』≒『わらしべ長者』

          青空文庫にあった楠山正雄さんの『一本のわら』 を読みあげてみました。 自分としては19こめの朗読動画になります。 https://youtu.be/kE943aX84BA  (youtube) https://www.spooncast.net/jp/cast/5225905 (spoon)  今回の朗読モード子守唄がわり・・・・・ほどではないですが、ベッドのそばでお母さんが子どもに読んであげるイメージで…… が、あくまで「お話」として読んでいます。 (ちなみにサムネイル

          【朗読雑記】日本昔ばなし『一本のわら(楠山正雄)』≒『わらしべ長者』

          【朗読雑記】楠山正雄「舌切りすずめ」~スズメと洗濯糊~

          青空文庫にあった楠山正雄さんの『舌切りすずめ』 を読みあげてみました。 自分としては18こめの朗読動画になります。 今回のMy朗読モード子守唄がわり・・・・・ほどではないですが、ベッドのそばでお母さんが子どもに読んであげるイメージで読みました。 (ちなみにサムネイルが夜モードの朗読動画はだいたいがそんな感じで読んだものです。) 朗読、裏話このお話を録音したのは2023年1月半ばの、すさまじい寒気の頃でした。 電気代の高騰でエアコンなんてとんでもない――と思ってはいたもの

          【朗読雑記】楠山正雄「舌切りすずめ」~スズメと洗濯糊~

          【朗読雑記】旧字旧仮名でみると物語の雰囲気が違うなぁ……というお話(新美南吉『カタツムリノ ウタ』)

          青空文庫でふと見た、新見南吉さんの「カタツムリノ ウタ」というタイトル。表示してみると全文カタカナという、旧字モードだった。 深くも考えず、目がそのまま読もうとする……が、何かしら違和感を感じてしまった。旧字旧仮名で表されたこの文章は、どこか訳して読むような感じを与えるのだ。 これをぼ~とみているとどこか不思議な感じがしてきたので、気分のままにちょっと音読して、「アソビ朗読」としてyoutubeにあげてみた。(とはいえ、ちょっとした気分のまま読んだ、怖ろしくオカシなシロモ

          【朗読雑記】旧字旧仮名でみると物語の雰囲気が違うなぁ……というお話(新美南吉『カタツムリノ ウタ』)

          【朗読所感】山本周五郎『蕗問答』

          下手くそな素人朗読で、青空文庫の山本周五郎作『蕗問答』 を読んでみました。 自分としては15こめの朗読になります。 とても楽しい時代小説で、個人的にはとても好きなお話です。 短編としても短い方ですので、すぐ読めると思います。本好きの方はぜひ読んでみてください。 朗読動画はこちら ※新チャンネルを立ち上げて、そこにアップしています。 ……実はこの動画をアップしてからほとんどすぐくらいにいきなりパソコンが使えなくなってしまって、ちょっと(かなり)大変でした……とほほ……。

          【朗読所感】山本周五郎『蕗問答』

          【朗読日記】青空文庫 野村胡堂『向日葵の眼』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫にある野村胡堂氏の『向日葵の眼』を読んでみました。 自分としては14こめの朗読になります。 今回のMy朗読モードライトノベルのミステリなので、”物語感”と"ミステリの鍵を渡すためのわかりやすさ"の両方が大切だなぁ……と思いつつ読んだ(つもりの)感じです。 動画はこちら 動画モード見ないとわからない文字使いや、ちゃんとイメージしたいけれど一度聞いただけでは「ん?」というようなものについて、”聞くお話”を補助するようなものにしています。 野村

          【朗読日記】青空文庫 野村胡堂『向日葵の眼』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫 小川未明『青い石とメダル』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫にある小川未明さんの『青い石とメダル』を読んでみました。 自分としては10こめの朗読になります。 Youtubeの朗読はこちら 補足、今後の雑記 (ちなみに作品の概要や感想まで書いたこの雑記もそろそろ終わりにしようかな……と思っています。朗読、タイトルカードのデザインや動画作成、それに加えてこの雑記……としんどくなってきました。でも何よりYoutubeの視聴者とnoteの読者は、どうも連動していないみたいなので……。 つまり結局この雑記は、

          【朗読日記】青空文庫 小川未明『青い石とメダル』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫 小酒井不木『玉振時計の秘密』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫にある小酒井不木氏の『玉振時計の秘密』を読んでみました。 自分としては9こめの朗読になります。 今回のMy朗読モード実は”訳文”にうんざりして、ちょっと日本語作品を読んでみたくなり、自分が読むついでに読み上げた――というものです。 「読み方」は、”クイズの出題”のような読み方になっていると思います。 後述しますが”物語感”の低い作品のため、変な”声変え”をせずにすみました。結局のところ、読み方は作品内容に影響されるようです……。 (補足)作

          【朗読日記】青空文庫 小酒井不木『玉振時計の秘密』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫『フランダースの犬』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫の『フランダースの犬』(菊池寛訳) を読んでみました。自分としては8こめの朗読になります……といってもまだ途中なのですが……。 今回のMy朗読モード(う~ん……)このお話は私には非常に読みづらく、何度か読み直しもしたりして声は割れてくるし……と、もうモードどころじゃなかったです……。 なるべく物語の雰囲気に合った読み方をしたいと思っているのですが、今回は同じ調子で読めない欠点が”モロに”出てしまいました……。 「朗読リレー」だと思って聞いて欲

          【朗読日記】青空文庫『フランダースの犬』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫 林芙美子『ふしぎな岩』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫にある林芙美子さんの『ふしぎな岩』を読んでみました。 自分としては7こめの朗読になります。 今回のMy朗読モード&朗読所感今回イメージしたMy朗読モードは、深夜ラジオ風、または病人さんなどの、誰かの枕元で読む感じでした。 ちなみにどの動画もそうですが、まちがっても「寝落ち用」ではないです。 具体的にはあんまり邪魔にウルサク感じない程度で、それでも一応「読み聞かせ」になっているものがいいのですが、ただ正直なところ、どんな速さで読めばそうなるの

          【朗読日記】青空文庫 林芙美子『ふしぎな岩』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫 グリム童話『ネコとネズミのいっしょのくらし』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫のグリム童話『ネコとネズミのいっしょのくらし』(矢崎源九郎訳) を読んでみました。 自分としては5こめの朗読になります。 今回のMy朗読モード今回イメージしたMy朗読モードは、幼稚園の先生が園児たちにお話を読み 聞かせる感じ……。 私が子どもの頃は先生が<紙芝居>を読んでくれたものですが、今も紙芝居ってあるのかな……。 人気のない動画なのですが(^-^;、 情景描写のような風情のない童話(寓話)に、素人しかやらないような”読み”とお話の内容

          【朗読日記】青空文庫 グリム童話『ネコとネズミのいっしょのくらし』についてと朗読所感

          【朗読日記】青空文庫『アリ・ババと四十人のどろぼう』についてと朗読所感

          下手くそな素人朗読で、青空文庫の『アリ・ババと四十人のどろぼう』(菊池寛) を読んでみました。 自分としては6こめの朗読になります。 今回のMy朗読モード今回イメージしたMy朗読モードは、深夜ラジオ風、または病人さんなどの、誰かの枕元で読む感じでした。 元祖千夜一夜物語みたく――といいたいけれど、このお話は千夜一夜物語としては「あとづけ」のお話で、もともとのペルシアの民話集には含まれていないお話だったとか。 ちなみにこのお話に限らず『千夜一夜物語』は後付けの話だらけで、

          【朗読日記】青空文庫『アリ・ババと四十人のどろぼう』についてと朗読所感