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【朗読日記】青空文庫 小川未明『青い石とメダル』についてと朗読所感

下手くそな素人朗読で、青空文庫にある小川未明さんの『青い石とメダル』を読んでみました。
自分としては10こめの朗読になります。

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補足、今後の雑記

(ちなみに作品の概要や感想まで書いたこの雑記もそろそろ終わりにしようかな……と思っています。朗読、タイトルカードのデザインや動画作成、それに加えてこの雑記……としんどくなってきました。でも何よりYoutubeの視聴者とnoteの読者は、どうも連動していないみたいなので……。
つまり結局この雑記は、「朗読視聴」の補足としては機能していないようなのでした……。)

今回のMy朗読モード

今回イメージしたMy朗読モードは、”子守歌がわり”。
この読み方の個人的な利点は”調子っぱずれ”、つまり音痴になりにくいところなのですが、ただ思ったより全体のトーンが暗かったのが残念でした。
昔から英語のオーディオブックをよく聴いていたのですが、楽しいミステリのはずなのに、オーディオブックになるとなぜか哲学書やホラーを連想させる”重厚さ”を醸し出したりしていて、それがひどく嫌いだったのですよね……。
もっとも、読みすすめているうちに、普段とあまり変わらないような読み方になっている気もしましたが……( ̄д ̄;)。

動画モード

一応本文付き。

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お話の概要と感想

本作は小川未明さんの童話です。

野良犬クロを野良犬狩りから守ってやりたい”心優しい少年・勇ちゃん”のお話といった印象もありますが、もう大人のせいか、どちらかというと愛を貫ける勇気の物語といった感じがします。

お父さんは言います、
「(居つくことはないから)おまえが、かわいがってやれば、それでいいのです。」

勇ちゃんは野良犬クロのことを大切に思っていますが、それでもクロは勇ちゃんの犬でもないし、自分の犬になることもない――、そんな犬です。
そしてこのお話のなかで少年がクロのためにやろうとしていることは、犬の命を救うことではなく、ただ単に、その可能性を高めるというだけのことにすぎません。

さて、何の保証もない、そんなただの”可能性”のために、あなたは自分の大切な大切な宝物を手放すことができますか――?
* * *
お父さんは言いました、
「おまえが、かわいがってやれば、それでいいのです。」
* * *
勇ちゃんがクロのために大切な大切な宝物を手放すには、勇気もいったでしょう。愛や優しさを貫いてカタチにするには、そうした勇気や強さは不可欠なのです。

言うコトではなく、やったコトを見ろ――でしょうか。

……だから「勇ちゃん」なのかな、「優ちゃん」ではなく――なんてこともふと思ったりしたのですが、それはちょっと深読みしすぎかなw。

おわり

青空文庫 【作品情報】

青空文庫「図書カード:No.52533」の作品です。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/card52533.html

作品名:青い石とメダル
著者名:小川 未明
初出 :「婦人倶楽部」1932(昭和7)年1月

底本:定本小川未明童話全集 8
出版社:講談社
初版発行日:1977(昭和52)年6月10日
入力使用版:1982(昭和57)年9月10日第6刷
校正使用版:1982(昭和52)年9月10日第6刷

底本の親本:青空の下の原っぱ
出版社:六文館
初版発行日:1932(昭和7)年3月

入力者名:特定非営利活動法人はるかぜ
校正者名:藤井南

TEXTファイル作成日:2015-12-12 (修正日:同日)
XHTMLファイル作成日:2015-12-12 (修正日:同日)

青空文庫ボランティアのみなさんに感謝感謝です。

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