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【朗読所感】山本周五郎『蕗問答』

下手くそな素人朗読で、青空文庫の山本周五郎作『蕗問答』 を読んでみました。
自分としては15こめの朗読になります。

とても楽しい時代小説で、個人的にはとても好きなお話です。
短編としても短い方ですので、すぐ読めると思います。本好きの方はぜひ読んでみてください。

朗読動画はこちら

※新チャンネルを立ち上げて、そこにアップしています。

……実はこの動画をアップしてからほとんどすぐくらいにいきなりパソコンが使えなくなってしまって、ちょっと(かなり)大変でした……とほほ……。
( ノД`)( ノД`)( ノД`)( ノД`)。
一時はもうデータの救出さえ全くできないのではないかと思いました。

この朗読雑記もやっとアップです。

今回の「朗読動画」と新チャンネル

今回の作品は山本周五郎さんの『蕗問答』という時代小説です。
新チャンネルをつくって、そちらにアップしました。

といいますのも、今あるチャンネルでは童話や民話などを中心に”少年少女”を意識して書かれたお話ばかりを読んできましたので、そこにいきなり時代小説というのもどうかな……という思いと、また母が昔よく本を読んでくれたことから、「子どもがよく読む本」を中心にしたチャンネルをそのままにしておきたい気持ちなどがあったりして、結局新チャンネルをつくることに決めました。

――なんて、要は本が大好きなので、気に入った作品を読んでいっていると何かごゃごちゃしそう……というのがシンプルな理由です。

ということで、新チャンネルの方は、今あるチャンネルのジャンルにはどうだろう??と思うものはみんなこちらにアップしようと思っています。

参考までに、新チャンネルの次作は 久生十蘭作「キャラコさん 01 社交室」の予定です。

また、「 (朗読してみた○○)」の番号は統一するつもりなので、チャンネル単位にみると番号がとぶことになります。

今回のMy朗読モード

(「煩い!」と思われなければいいなぁ……と気をつけつつ……、)普通に読んでいます。

動画モード

いつもと同じ――、見ないとわからない文字使いや、ちゃんとイメージしたいけれど一度聞いただけでは「ん?」というようなものについて、”聞くお話”を補助するようなものにしています。

お話の概要と感想(ネタバレなし)

忘れん坊すぎる――という欠点のある秋田藩の若き年寄役(顧問官)を主人公にした時代小説(短編)です。

~念のための注釈~
わ・す・れ・ん坊です、暴れん坊じゃないですよ。

<嘘>と<まこと>をテーマにした大変に”巧い”、楽しいお話で、個人的にはとても気に入っています。
この”巧さ”を一言で言ってしまうとネタばれになってしまうので、今はこれだけにして、もうちょっと詳しい概要と感想は最下部に記載しました。

青空文庫 【作品情報】


青空文庫「図書カード:No.57721」の作品です。
URL:https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/card57721.html

作品名:蕗問答(ふきもんどう)
著者名:山本周五郎
初出 :「冨士」大日本雄辯會講談社、1940(昭和15)年7月号

底本:山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜
出版社:新潮社
初版発行日:1983(昭和58)年6月25日
入力使用版:1983(昭和58)年6月25日
校正使用版:1985(昭和60)年1月30日2刷

入力者名:特定非営利活動法人はるかぜ
校正者名:noriko saito

TEXTファイル作成日:2022-08-27 (修正日:同日)
XHTMLファイル作成日:2022-08-27 (修正日:同日)

青空文庫ボランティアのみなさんに感謝感謝です。


お話の概要と感想(ネタバレあり)

では概要と感想――です。

実は”詳しく”ではなく、この作品を一言で言ってしまうのですが、

 本作は「<嘘>と思われた<まこと>をきっかけにした、<嘘から出たまこと>の素敵なお話」

でした。…………もうこれだけで「妙」!
* * *
短いお話の中で<嘘>と<まこと>が大変効果的に絡められ、そして見事にまとめられていました。
その点だけでも非常に"巧い作品"なのですが、さすが山本周五郎さん――思わず微笑んでしまうほどに可愛らしく温かく、楽しいお話で、人物もみな魅力的です。
"技巧"だけじゃない、本当の”お話の楽しさ”を味わえる作品でした。

山本周五郎さんは多作なうえに名作も数知れず――という方なので、こうした小さな作品はとりこぼされてもしまいがちですが、私は隠れた名作と呼びたいくらいです。
ぜひぜひ、読んでみてください。

おわり

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