Lighthouse illustrations

企業向けイラストレーター。 二児の父。 用途に合わせて割と色々なタッチで描いています。…

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企業向けイラストレーター。 二児の父。 用途に合わせて割と色々なタッチで描いています。 https://lh-illust.com/

最近の記事

ドラゴンクエスト1~5のパッケージイラストについての考察。

ドラゴンクエストというタイトルはもはや説明不要の名作シリーズなのですが、僕も1の発売当時からのファンでして、愁いを帯びたストーリーとゲームバランスの良さに毎回感激していますが、まず子供時代の僕が何故数あるゲームの中からこの作品を選んだかと言えば、何しろ鳥山明先生によるパッケージイラストの魅力に撃ち抜かれたからです。 数年前に会社を辞め独立する際にも、同僚や先輩方からの選別として僕はドラクエとドラゴンボールの画集をリクエストさせて頂き、今も一生の宝物と思って大切にしています。

    • 思えば通過儀礼だったもの

      現在僕はイラストレーターをしていて、少年時代から学校内では一番と思えるレベルには絵が上手いという自負もありました。 ただ当時の知識の中でこれを仕事にする場合、「画家」と「漫画家」以外の道があると分からず、前者に関しては感性、後者に関しては物語を考える能力の不足と判断し、高校生になる頃には親への経済的な負担を含めた理由から美術系の道を志望する気持ちはすっかりなくなっており、漠然と文系の大学に進学し、さらに「内定をくれた」という理由から求人広告会社の営業として新卒で働く事になり

      • Lihthouse 2022 年賀

        • レンタルオフィス・サーフィン

          独立して半年ほど経った辺りからレンタルオフィスを利用しており、色々あって3軒目でようやく落ち着いた感じです。 コロナ禍、こういう場所のニーズも増え今後も増えていくでしょうし、何より一利用者としてやはり有用なものだと感じていますので、自分の体験を書いてみようと思います。 【レンタルオフィス探しのきっかけ】 僕の場合、独立した時点で1人息子は幼稚園が始まり、妻もやっと子育てから解放される時間が作れるようになったタイミングでしたが、自宅での仕事を半年ほど続けた辺りで、妻から外で

        ドラゴンクエスト1~5のパッケージイラストについての考察。

          法人化した旨と自分なりの消化の話

          会社を辞めて個人事業主として独立し2年弱経ち、実は2020年の12月を持ちまして、株式会社Lighthouseという名前で法人化しました。 基本的に仕事そのものにはさしたる変化もありません。 結局1人で切り盛りする体制も変わらないため、社会的信用の変化に手応えもないですし、初めてお会いする方に企業名から名乗る事もほぼなく、名前を残してもらえるお仕事の際にも個人名にしてもらっており、僕の場合、法人化した理由はほとんどお金周りに関する事のみです。 企業の中で働いていた時には

          法人化した旨と自分なりの消化の話

          創作でなく制作

          イラストに限らずクリエイティブ制作全般に渡って誰しも抱える問題だと思いますが、制作時のクライアントとの関係に関してここ最近考えた事を書こうと思います。 会社員としてイラストを描いていた時代に常々考えてきた事として、クリエイティブ制作においてそのクオリティを高めていくに当たり、クライアントと制作側は出来るだけ「対等」である事が望ましく、それはブランドや企画の力点への理解と作り物へのこだわりと がなるだけ同じ重さで乗る事と、そして一方的な押し付けでない、より良い意見が残るように

          創作でなく制作

          「おじさん」の原理

          現状、僕は電子マネーにまだ二の足を踏んでいる状態ですが、自分が提出しなくてはいけない書類に関しては勝手な事に「PDFじゃダメなのかな。」と思ってしまったりします。 ※実際そう都合良くはいきませんが。 自分の仕事もWebやデジタルに関わる事が多いため、ここ10年を振り返るだけで各時代(年)に最新の何かが生まれては数年で消えてしまったり、残りつつもその性質を変化させたりといった事が多くありました。 それらに「ユーザー」と「担い手側」両方の立場で考えるよう心がける事で「イラスト

          「おじさん」の原理

          桃太郎 濃いめ

          注)思い付きで何の裏付けもなく書いています。   ご了承ください。 古来、日本には鬼という生き物がおりました。 成体となった身体は人の倍もあり、その腕力は熊を素手で殺すほど強く、更に知能も高く言語を有するだけでなく人語をも解し、金銀の宝と酒と色を好み生命力旺盛な彼らは、武器を持った人間にとっての唯一の捕食者として、食物連鎖の頂点に位置する種族でありました。 ただし、強い生物ほど数が少ない事は生物界の常であり、鬼もその例外ではありませんでした。 さらに強い雄の鬼が雌を独

          桃太郎 濃いめ

          大成功・中成功

          ビジネス的に大成功された方の書いた自伝的な本は沢山ありますし、本屋に行けば時代の主役達として入り口付近に平積みされ、多くの人が手に取る事になります。 自分が身を置く、或いは目指す業界のトップランナーであれば余計に興味も湧くでしょうし、度々メディアに取り上げられたり、結果として億万長者になるのはロマンだと思いますし、中には映画になったりもするケースもあったりと考えれば、人生に夢を見るためのエンターテインメントとも言えるでしょう。 という事を踏まえてですが、同時に僕自身はあく

          大成功・中成功

          独立ビフォーアフター

          会社から独立して3か月が経ちまして、少し気持ち的にも仕事的にもペースが掴めてきた中で感じる事、考えた事を書こうと思います。 そもそも会社員でありながらイラストレーターという経歴の人が珍しいため、この文章全体を直接参考にしてもらえる人は少ないかもしれませんが、やはり不確かものにしないように100%自身の経験から、当てはまりそうなところだけ参考にしてもられば、というスタンスで書こうと思います。 独立して良かった点 まず会社にいた時点での不便が改善された部分を書きます。 クリ

          独立ビフォーアフター

          イラストレーターとしての営業力

          僕は大学時代まで美術の専門的な教育を受けた実績もなく、そして就職活動そのものにも無頓着で本当に何も考えずに何となく人生を来てしまった文系の学生だったため、土壇場で選べる職種は極めて少なく、さらに面接でのテクニックのようなもの(※端的に、相手が欲しがる言葉を選ぶというような)もなく、それでも自分を落とす会社の方がおかしいと本気で思えるくらい真の馬鹿野郎でした。 結果、「縁あって」というよりも、仕事があまりに過酷(主に精神的に)なために新卒が殆ど1年持たずに辞めていく感じの会社

          イラストレーターとしての営業力

          キャラクターデザインの際に考える事

          SNSの隆盛も手伝ってか、キャラクターデザインの仕事の需要が増えたと感じます。 では一体どういうものにしよう?という際、とかく「カワイイorカワイクナイ」の議論に陥るのですが、これが実に不毛です。 キャラクターの外見の重要性に疑いの余地はありませんが、企業やサービス向けにデザインされるものである以上は建設的な理由付けと議論が必要で、逆にこれを軽視、或いは「キャラクターみたいなものに理屈はない」と断じて無いものにしてしまうと、それは「クライアントの最も発言力のある人の趣味に

          キャラクターデザインの際に考える事

          歯車としての美学

          年齢問わず割と良くない印象で使われる言い回しですが、社会の・会社の・組織の「歯車」という言葉の表現について考えた事を書きたいと思います。 近年、承認欲求を満たすツールとしてのSNSの台頭や、IT周りの発展で若い内から起業する人が増えたりといった状況の中、その逆位置からのネガティブな語り口の中でこれをよく耳にする気がします。 恐らく「機械」から連想される「心を持たない」「画一的な」というような意味合いから来るマイナスイメージだとは思いますが、反対に機械の構造から考えてみると

          歯車としての美学

          イラストのディレクションVol.2    ヒアリング編

          コミュニケーションのコツ 僕はクライアントや案件ありきでしか絵を描かないタイプのイラストレーターなので、自分のインスピレーションよりも話し合いやヒアリングといった企画を汲む段階を大事にしています。 そのためサラリーマン時代からイラストに関する話し合いの場には極力自分で参加するようにしていますが、クライアント側の事情もありますし、そもそもあくまで外部の人間ですので、その全てに参加する事は出来ませんし、さらにイラストレーターアサインへの多くは基本的な内容が色々と決まった後にな

          イラストのディレクションVol.2    ヒアリング編

          イラストのディレクションVol.1    提案書編

          イラストを描くのはイラストレーターの仕事ですが、ディレクションに関わる方はクリエイティブな職種に限らず割と多いのではないかと思います。 そして扱われる側として知る限り、これが上手に出来る人は本当に少ないと感じる事もあり、今回はイラストのディレクションに関して少し書こうと思います。 つきまして、自分の経験からなるべく確かな事を書きたいと思いますので、基本はクライアントと外注業者(イラストレーター)に挟まれた人にお届けする内容で、かつ「イラストレーターの扱い」を含んでしまうと

          イラストのディレクションVol.1    提案書編