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時間ドロボーになってしまった全ての大人たちへ。~内田良子さんの言葉~


こんにちは、おあです🤗
3児子育て中で、小学生の娘2人はホームエデュケーションを選択しています✨
子どもたちが毎日を楽しく、自分らしく過ごせる社会にしていくために、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒
今回は、「時間ドロボーになってしまった全ての大人たちへ。~内田良子さんの言葉~」というテーマで書いていきます🖋


先日、内田良子さんの講演会に参加してきました🍀
内田良子さんは、50年にわたって心理カウンセラーとして子育て相談に携わり、「モモの部屋」という不登校の親子のための相談室を26年間主宰されています✨



この講演会は、「これからの学びの在り方を考える読書会」にも参加してくださった❝フリースクールito❞さん👇


が主催されていました💕


・・・さすが50年間、多くの親子と向き合ってこられたレジェンドのお言葉・・・💖
そんな内田良子さんのお話の中で、特に心に残っている言葉をご紹介したいと思います💐



■不登校対策の失敗の歴史


1つは、文部科学省の不登校対策が、過去、ことごとく失敗してきているという話です😣
子どもの数がこれだけ減っているのに、子どもの自殺は増えています💀
その、自殺をした子どもの多くが、❝不登校❞を経験しながら、しかし早期に学校に復帰させられているケースが多いという事実でした😔
学校でダメージを受けた心身が完全に回復しきれていないのに、無理に学校へ戻されてしまうケースが多いのだと。
すると子どもは追い詰められて、いよいよ休めなくなっていってしまいます。
再登校後に自分を殺して過剰適応してしまって、重圧に押しつぶされてしまった命がある、というお話でした😣
つまり、「早期学校復帰対策」が子どもたちを自殺に追いやっているということなのです・・・😨

登校を無理強いされる子ども



内田良子先生は、「信濃毎日新聞」の教育コラムも担当されています🗞
その記事に、胸をえぐられるようなエピソードが載っていたので、紹介させていただきます👇


・・・あるお子さんが、「早くおばあちゃんになりたい」って呟いたそうです。
「学校に行きたくない」という女の子です。
内田さんが「どうして?」と聞いたら、「おばあちゃんになればもう何もしなくていいでしょ」って。
「おばあちゃんになれば、学校もないし、宿題はないし、おいしいものを食べて旅行もできて、好きなだけ眠っていても怒られないし」と・・・💦

別のお子さんも、内田さんに将来の夢を訊かれて「早くおばあちゃんになること」と答えたそうです。
理由を聞くと、「1日も早く子どもをやめたいんだ」と。
「生徒をロボットにする学校工場に行かなきゃならないし、意味のない宿題は毎日のように出るし、先生は1日中イライラして心の病気みたいだし、どうしたら学校をやめられるか教えてほしい」と・・・💦

内田さんは、

「学校は子どもたちのためにある」という基本を見失った学校が、難破船のように座礁し、子どもたちが次々と船を降りていく事態を招いている。

「ちえぶくろ相談室」ジャパンマシニスト社より

と締め括っていらっしゃいます。


■子ども達の時間を奪う大人たち


ミシャエル・エンデの「モモ」という児童文学をご存じでしょうか?



「モモ」をまだ読んだことがない方、昔読んだけれど忘れてしまった方、お願いだからもう一度、今すぐに読み直していただきたいです🙇

内田先生は講演会で、そのモモの1節を取り上げていらっしゃいました👇

「光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのと同じに、人間には時間を感じ取るために心というものがある」。

ミヒャエル・エンデ「モモ」より


・・・今、この世の中は、子どもたちの時間を奪う❝時間ドロボー❞だらけだと思いませんか?
親も先生も、みんなでよってたかって💀
子どもたちの時間を全部奪い取って💦
「お前たちの時間を預かっておいてやる」と。
「よし、今から5分だけやるからさっさと着替えろ!」「さっさと食べろ!」「さっさと勉強しろ!」と😱
・・・皆さん、やってませんか??


印象的だったのが、❝学校のプール❞のエピソードです🏊
・・・学校のプールがとにかく大変だそうで💦
男女交代で部屋を使うから、トイレを済ませて、着替えも済ませて、全部5分以内に終わらせて急いでプールサイドまで行かなければいけません😨
ものすごく忙しくて、「早くしなさい!」「早くしなさい!」と。
だから、「家でも5分で着替えられるように練習してきてください」って先生に言われるそうなんですよ😱

楽しいはずの修学旅行も、みんな分刻みだそうです💦

・・・毎日の授業だってそう😔
何時から何時まで、何を勉強するかも全部大人が勝手に決めて。
やっと学校の授業が終わったと思ったら、帰って今度は宿題です😣
やっと宿題が終わったと思ったら、今度は塾に、ピアノに、英語に、水泳・・・。

これが「モモ」の世界でなくて何でしょう?
子どもたちの時間を奪っているのは、いったい誰なのでしょうか??



■不登校の子どもの権利宣言



2009年8月に、「不登校の子どもの権利宣言」というのが出されているそうです✨
その一部をご紹介します👇

①「教育への権利」
私たちには教育への権利がある。
学校へ行く、行かないを自身で決める権利がある。
義務教育とは、国や保護者が全ての子どもに教育を受けられるようにする義務である。子どもが学校に行くことが義務なのではない。


・・・これね、本当に多くの方が誤解しているところなんです‼️😱
❝義務教育❞というのは、❝国の義務❞なんですよ🎌
国が、子ども達に教育を提供する義務がある、ということであって、決して、子どもが学校に行かなければならないという子どもの義務ではないんです‼️
多くの方が、この意味を真逆に捉えちゃってるんですよね🙌
だから、❝ホームエデュケーションしてます❞って言うと「いや、子どもは学校に行く義務があるんだ💢」みたいに責められちゃうんです💦

頑固親父


②学ぶ権利
私たちには、学びたいことを自身に合った方法で学ぶ権利がある。
学びとは、私たちの意思で知ることであり、他者から強制されるものではない。
私たちは、生きていく中で多くのことを学んでいる。


・・・そう。
不登校の問題というのは、この「教育への権利」と「学ぶ権利」が保障されていないという❝子どもの権利❞に関わる問題なんだというのが、全くと言っていいほど理解されていないんですよね💦

 

⑤ ありのままに生きる権利
私たちは1人1人違う人間である。
大人は子どもに対して、競争に追い立てたり、比較して優劣をつけてはならない。
歩む速度や歩む道は自身で決める。


・・・他にもいろいろあるんですけど、最後に。

⑬子どもの権利を知る権利
私たちには子どもの権利を知る権利がある。
国や大人は、子どもに対し、子どもの権利を知る機会を保障しなければならない。
子どもの権利が守られているかどうかは子ども自身が決める。


・・・大人の皆さん💖
❝子どもの権利❞ちゃんと知ってますか?


この「子どもの権利」については、
「【第38回】あなたは今日がなんの日か知っていますか?」
という放送で詳しく解説しておりますので、よろしければお聞きください👇


もう1つ、内田先生のお話の中で、そうだったのか‼😮と衝撃を受けたトピックがありまして。
それは、不登校の原因について、1990年代まで、国がどう説明してきたのか、というお話でした😨

❝学校に行けない❞のは「子どもの問題」「親の育て方のせい」だと言って、家庭にその罪を全部押し付けてきた歴史があるというのです💦
そのあまりの酷い言いように、心底びっくりしました😱

・・・まずは父親バージョン👇

「父親が社会性に乏しく、無口で内向的であり、男らしさや積極性に欠け、自信欠如であるといった場合には、子どもの成長過程でモデルとなるべき父親像を子供に示してやることができず、登校拒否の下地となりやすい。
また、子どもに対して専制的であり、仕事中心であまり子どもと接触がない場合にも、モデルとしての父親像が与えられないことが多い。」



こんな風に、国が「不登校は父親のせいだ」と言っているんです😨

・・・次に母親に対して。
母親にも酷い言いようですよ~😱
こちらが、母親バージョン👇

母親の不安傾向や自信欠如、内気などの性格傾向と、 過保護的養育態度が登校拒否の重要な背景の1つ

・・・なんて失礼な🤣
いやいや、全く笑いごとじゃありませんけど💦

父母の実質的な不在、例えばシングル家庭、単身赴任家庭や、父親の心理的不在が登校拒否の原因

性的役割分業がなされない家庭が問題

・・・だそうで😱
これ全部、❝教育の専門家❞からの見解だとして、当時文部科学省が言っていた言葉なんです😩

つまり、不登校問題は全て「父親の権威喪失」と結びつけられて語られていたわけなんですね💦

地震雷火事親父



現代に起きている様々な社会問題・・・例えば、日本経済の停滞や、教育虐待、不登校、引きこもり等・・・の原因も、私は、一言で言えば「教育の失敗」だと思っているんですけれども💦

・・・ただ、この「不登校」の原因が❝学校教育❞にありましたと。
子どものせいでもなければ、親のせいでもなく、❝学校教育❞が失敗だったと認めてしまったら・・・。

これまで、学校が原因で命を落としてきた、たくさんの子どもたち💐
その死が、学校のせいだったと認めてしまったら、下手したら賠償責任を問われかねないわけですよね?
だとしたら、せいぜい「家庭だけの問題じゃないですよ」ぐらいがやっとなのだろうなと😔
口が裂けても、「学校教育に問題がありました。」「申し訳ございません、国のやり方が間違っていました」とは言えないでしょうと、内田さんのお話を聞いて妙に納得してしまいました💦
まるで、第二次世界大戦時の末期のよう・・・😣
「負けを認めてはいけない」
「失敗を知られてはならない」

ということで、国が不登校問題の火消しに躍起になっているのではと思ってしまいます😰

原爆ドーム(時事通信より)


親としては、子どもが元気に学校に行っていてくれるのが一番楽ですし、安心ですよね🍀
子どもに「学校行きたくない」って言われちゃうと、親は困っちゃいますよね💦
特に、今はほとんどの家庭が共働きですから。
お昼ご飯の準備とか、いろいろ「無理~!😩」ってなっちゃうと思います💦
・・・分かります。
「なんとか登校してもらわないと」って思っちゃうのは仕方ないことです😔

・・・けれど。

本来、❝子どものため❞であるはずの学校が、逆に子どもの権利を踏みにじってしまっている状況の可能性もあるということを、もう少し親も認識しないと、同じことがまた繰り返されていってしまうと思うのです😣



令和も6年になりますが、いまだに❝学校信仰の呪縛❞が凄まじいですよね😱
❝国民総洗脳❞状態です😨



私も、この❝学校信仰の呪縛❞を解くために、色々と情報発信をしているわけですが💦
1~2年同じことを言い続けて状況が変わらなかったら私、疲れちゃう気がするんですよ😅
同じことを繰り返して言い続けること自体にも飽きそうで😅

でも、この内田良子さんは、もう50年間、❝学校信仰の呪縛を解く❞ための活動を続けて、50年間ずっと訴え続けていらっしゃる。
・・・本当に頭が下がります🙇


それにしても、内田さんがこれだけ50年言い続けていても、こんな状況って・・・💦
人々の意識が変わるのには50年、100年かかると言われますが、ほんとにその通りですね・・・😣

洗脳された人々


私も、地道にこういうnoteを通して、「学校行かなくても大丈夫だよ」ってことを、しつこく言い続けるしかないと思っています✨
・・・あとは、実際に❝見せていく❞こと🤗
子どもたちが元気いっぱいに、毎日ハッピーに生きている姿を、大人の皆さんに見てもらうのが一番早いのかな、と思っています🍀


この4月から私たちが始めた「フリースクール★これまな」では、子どもたちがいきいきと楽しく活動していますので、よろしければそんな子ども達の様子も覗いてみてください💖


また、お近くで内田良子さんのお話を聴く機会がございましたら、ぜひ足を運んでみてください✨
書籍も出版されていますので、手に取ってみてくださいね👇


お読みくださりありがとうございました🌺
また次回お会いしましょう✨
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