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みんな俺に大丈夫か?って聞くがみんなは逆に大丈夫か?

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せるふいんとろだくしょん

【ぽりしー】 主に読んだ本の感想兼読書記録。 たまーに映画とかアニメとか聴いた音楽の話とか。 批評はしない。 あくまで感想。 決してオススメを書くわけではない。 面白いものは勿論、つまらないものもある。 なるべく素直に書く ...が、他人様の感想を参考にする事もある。 ネタバレをする事もある。 【ぱすたいむ】 読書 (小説・漫画、それは人生) 音楽 (鑑賞とレコード収集、そして人生) 映画・アニメ鑑賞 (癒しと生き甲斐) ギター (へっぽこ) プラモデル (全面塗装派、メッ

    • 【小説】シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗 (高殿 円)

      2013年秋、ベイカー街221bで顧問探偵シャーリー・ホームズと同居生活を送る女医のジョー・ワトソンに、叔母キャロルがから結婚すると報せが届く。 夫となる男性はデヴォン州の名家バスカヴィルの当主で、ジョーは屋敷に招かれるが、脱獄した殺人鬼と魔犬伝説が街を騒がせ、さらに叔母夫妻に脅迫状が。 ジョーたちに見えない危険が迫っていた。 半電脳と人工心臓のためロンドンを離れられないシャーリーはジョーを助けられるのか...というお話し。 性別逆転現代版ホームズ・パスティーシュ第2弾。

      • 【批評】シャーロック・ホームズの誤謬『バスカヴィル家の犬』再考 (ピエール・バイヤール)

        長編『バスカヴィル家の犬』におけるホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘。 事件の真相に迫るのみならず、探偵と作家の関係を分析した知的スリルに満ちた文学批評...という内容。 前回『バスカヴィル家の犬』を再読したのは、この本を読む為。 正直前置きが長くそこいら辺の内容については退屈だったな...。 遡る推理、シャーロックホームズの人物解説等々。 この本読む人々は少なくともそんな事は耳タコなんでダルかったなぁ。 問題となる主題については決して全否定される性質のものではない?と

        • 【小説】バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)

          急死したサー・チャールズ・バスカヴィルの死体のそばには、巨大な犬の足跡があった。 ダートムアのバスカヴィル家に伝わる魔犬伝説は、真実なのか?  遺産相続人サー・ヘンリーの依頼で、ホームズは捜査を開始する。 はたして、先に現地に乗りこんだワトスンを待ち受けていたものは...というお話し。 訳あって再読した作品。 迷信的伝承、怪物犬はいかにバスカヴィル家の当主を襲い殺したのか? はたまた真実は? にわかシャーロキアンなので何度読んでも楽しいのだが、それなりに年齢と読書経験を重

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        • 【小説】シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗 (高殿 円)

        • 【批評】シャーロック・ホームズの誤謬『バスカヴィル家の犬』再考 (ピエール・バイヤール)

        • 【小説】バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)

          【小説】三体 (劉 慈欣)

          文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔。 彼女がスカウトされた軍事基地では、人類の運命を左右するプロジェクトが進行していた。 数十年後、科学者の連続自殺事件を追って謎の学術団体に潜入したナノテク素材の研究者・汪淼を、怪現象「ゴースト・カウントダウン」が襲う! そして、汪淼が入り込むVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは...というお話し。 久々にハードで本格的なSFを読んだ気がする。 難しかったなぁ...。 科学や物理や中国の歴史や数学や宇宙、知識のない自分に

          【小説】三体 (劉 慈欣)

          【小説】エレファントヘッド (白石 智之)

          精神科医の象山は家族を愛している。 だが彼は知っていた。 どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを。 やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく...というお話し。 プロローグから惜しみなく披露される数々の表現、次の章で主人公に驚き、急展開に驚き、倒錯していくストーリーに溺れていく。 あまりの特殊設定ぶりというかSF的というか、自分の脳が付いて行けるのか心配になるほどにストーリーもキャラも背景も凄まじすぎる。 その

          【小説】エレファントヘッド (白石 智之)

          【小説】世界でいちばん透きとおった物語 (杉井 光)

          大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。 それが僕だ。 宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。 「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」 奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる...というお話

          【小説】世界でいちばん透きとおった物語 (杉井 光)

          【小説】自由研究には向かない殺人 (ホーリー・ジャクソン)

          イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。 題材は5年前の少女失踪事件。 交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。 少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る...というお話し。 警察に解けなかった事件を女子高生が解決するってのは現実味はないけど、SNSを活用した現代の高校生ならではの捜査方法が斬新で、ピップと一緒に捜査して推理してい

          【小説】自由研究には向かない殺人 (ホーリー・ジャクソン)

          【小説】シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (高殿 円)

          2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。 怪我で除隊して以来、次の就職先が見つからない女医ジョー・ワトソンに、ベイカー街221bでのフラットシェアの話が舞い込む。 だが、シェア相手が特別だった。 同居人シャーリー・ホームズは、頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵だという。 ある日、女刑事グロリア・レストレードが訪ねてくる。 遺体がピンク色に染まる中毒死が頻発しているらしい。 いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。 それは、二人がコ

          【小説】シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (高殿 円)

          【小説】僕の殺人計画 (やがみ)

          これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた 編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。 そこに書かれていたのは、自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった! 「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」 一人の人間として恐怖心を抱きながらも、編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。 かつての天才ミステリー編集者は、謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか...というお話し。 日頃YouTubeで拝見しているやがみ氏が書いた本という事で読

          【小説】僕の殺人計画 (やがみ)

          【小説】十戒 (夕木 春央)

          殺人犯を見つけてはならない。 それが、わたしたちに課された戒律だった。 浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。 島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。 “この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。 犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まる...と

          【小説】十戒 (夕木 春央)

          【小説】堕天使拷問刑(飛鳥部 勝則)

          両親を事故で亡くし、母方の実家に引き取られた中学1年生の如月タクマ。 が、そこではかつて魔術崇拝者の祖父が密室の蔵で怪死した事件が起きていた。 さらに数年前、祖父と町長の座をめぐり争っていた一族の女三人を襲った斬首事件。 二つの異常な死は、祖父が召喚した悪魔の仕業だと囁かれていた。 呪われた町で、タクマは「月へ行きたい」と呟く少女、江留美麗に惹かれた。 残虐な斬首事件が再び起こるとも知らず……というお話し。 初版本から再販されず、数万円ものプレミア価格で出品される本書が再販

          【小説】堕天使拷問刑(飛鳥部 勝則)

          【小説】火蛾 (古泉 迦十)

          12世紀の中東。 聖者たちの伝記録編纂を志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。 男が語ったのは、アリーのという若き行者の《物語》──姿を顕さぬ導師と四人の修行者だけが住まう《山》の閉ざされた穹盧(きゅうろ)の中で起きた連続殺人だった...というお話。 「23年間、文庫化されなかった作品が遂に文庫化された!」と話題になっていたので手に取ってみた次第。 世にも稀なるムスリム・ミステリ! とゆー訳でどんなもんだろうかとワクワクながらも自分理解できる

          【小説】火蛾 (古泉 迦十)

          【小説】疾走 (重松 清)

          誰か一緒に生きてください——。 犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目にあったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。 途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。 孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人——。 人とつながりたい......。 ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡...というお話し。 表紙のインパクトと評判を聞いて手にとった。 もー兎にも角にも救いがない。 その救いのなさというか展開が漫画「四丁目

          【小説】疾走 (重松 清)

          【小説】容疑者Xの献身 (東野 圭吾)

          天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。 金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てるのだが...というお話し。 昔やってたTVドラマを飛び飛びで見ていたけど、もう記憶に無いな。 柴咲コウが演じていた登場人物がいないのは、アレはドラマ都合的なサムシングなんだろう

          【小説】容疑者Xの献身 (東野 圭吾)

          【小説】むらさきのスカートの女 (今村 夏子)

          近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し…というお話し。 胸糞ってわけじゃないけど、なんだこの嫌な読後感は…というのがなんか芥川賞っぽい。 「何も起こらないのに面白い」と帯に書かれているけどそんなことはなくて、日々歪な変化は起こってるんだよな。 むらさきのスカートの女は、不気味なのは最初だけで、よくよく聞いてみると学生時代は運動部で子供を可愛がったり、

          【小説】むらさきのスカートの女 (今村 夏子)