【小説】バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)
急死したサー・チャールズ・バスカヴィルの死体のそばには、巨大な犬の足跡があった。
ダートムアのバスカヴィル家に伝わる魔犬伝説は、真実なのか?
遺産相続人サー・ヘンリーの依頼で、ホームズは捜査を開始する。
はたして、先に現地に乗りこんだワトスンを待ち受けていたものは...というお話し。
訳あって再読した作品。
迷信的伝承、怪物犬はいかにバスカヴィル家の当主を襲い殺したのか?
はたまた真実は?
にわかシャーロキアンなので何度読んでも楽しいのだが、それなりに年齢と読書経験を重ねたのもあり細かいところでツッコミを入れつつも、時代が進んでもなお変わらない面白さを再認識できた。
現代からみてその推理方法や捜査方法はどーなの?ってのが少々ありながらも、しっかりエンタメしてて、しかもこれが100年前に刊行された作品ってんだから凄いよな。
教科書にのってても良いレベルでは!?
現行の時流にのった一捻りニ捻りある作品では無いけれど、ホラー、活劇、推理でスリラーの要素満載。
順を追って謎を解く筋立ても、お決まりの登場方法も、脇役の活躍も、期待を裏らない。
ある意味19世紀末の全てが詰まっていて長編最高傑作の呼び名にふさわしい。
科学的、合理的な思考により世の非科学的、迷信的な不合理性は全て解決されるものとの万能感にも似た様な自信。
ドイルを読むとそんな古き良き時代を感じる気がする。
謎解きプロットは古典的なのだが、同時代的読者目線で見るとそれはそれでメッチャ新鮮なのではなかろうか?
初めて読んだ子供の時には「あ、ほんとに犬出てくんだ...」とある意味肩透かしをくらったのは良い思い出。
そんなこんなで再読した理由は書かなかったが、次に取り上げる本で明らかに...。
Elementary, my dear follower!
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