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残念な盲人の心暖まらない話

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#仕事

見えなくても見えても私はフリーランさない

見えなくても見えても私はフリーランさない

先日Noteで興味深い記事を読んだ。

「フリーランスで働いている」なんていうとちょっとカッコよさげだけれど、そんな
楽なもんじゃないだろうなと私はかねがね思っていたけれど、それをこちらの記事が
とてもわたりやすく丁寧に説明してくれていた!!
そうだろう。そうだよね!!

フリーランスになるという事は何しろ一国一城の主になるわけだから、営業も企画も
経理も総務も全部自分でやることになる。
人を雇う

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見えなくても酔っ払い

見えなくても酔っ払い

最近体育会系のお友達が増えた。
あれ、アニメおたくだったんじゃなかったっけ、私?!

オタ仲間でもお酒が好きな人はいるけれど、彼女らは基本的に量より質。ほぼ下戸の
私もおかげさまでおいしいお酒なら日本酒半合程度飲めるようになった。

一方体育会系の人の飲みは豪快。いつの間にか一升瓶がゴロゴロ、ビール瓶がゴロゴ
ロ、人間もゴロゴロ。
私はと言えば、飲んでもジュースかお酒かわからないような缶チューハイ

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見えなくても見えても声は大事

見えなくても見えても声は大事

「顔は覚えているのに名前が出てこない」と言う人がよくいる。じゃあ見えない人は
どうするの?

ご想像の通り声を覚えるのである。人にもよるのかもしれないが、私はよほど付き合
いのある人じゃなければ声を覚えることができない。
会社などでたくさん人がいると本当に誰が誰だか覚えられないので、「20回くらい聞
くかもしれませんがよろしく」と言っている。一方全盲の理学療法士の友人は「患者
の声は一回で覚える」

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件名, 見えなくても働かざる者食うべからず1

いよいよ文字処理ができなくなって来ると今までやってきた仕事を続けるのは難しく
なってきた。

障碍者センターに相談に行くと、視覚障碍者の仕事は当時はり灸マッサージか電話交
換が手頃であるような説明を受けた。

今から30年くらい前だから、まだ音声パソコンはそこまで普及していなかった。

電話交換は当時からあまり先がなさそうな職業だったし、はり灸マッサージ、これは
三療と言われているが、私が卒業する

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見えなくても働かざる者食うべからず2

そしていよいよ就職。

そのころから企業内マッサージ、いわゆるヘルスキーパーが女性の職場として徐々に
増えてきていた。

それでも当時はなかなか見つからず、治療院なども視野に入れようかと考えていたら
先輩でもある友人に激しく反対された。

前回にも書いたとおり、私は三療の適性が皆無なので、治療院ではやっていけるとは
思えないという事であった。

ましてや歩合制のある所に入ってしまった日には就職した

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見えないからマッサージ!?

大学を出た後はり灸マッサージ、いわゆる三療の視覚を取りに盲学校の理療科に進学
したのだが、そこで驚いた。

皆が皆そうであるわけではないが、中高生の間では理療化に行くのは大学に行かれな
かったから・・みたいな雰囲気になっていたのである。

いやいや、大学を出ても仕事がなかったから私は盲学校に来たんだよ。

、以前にも書いた通りコスパ的にも三療の視覚を取らない選択肢はないはずである。

でも私の場合

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見えないからはり灸!?

視覚障碍者が消極的な選択としてはり灸マッサージ、いわゆる三療を仕事として選ん
でいるかというと決してそうではない。

具合が悪い人を治療して感謝されるのはとてもやりがいのある仕事である。

実際実力もあり、成功している視覚障碍のある治療家は数多くいるのである。

彼らは障碍者枠なんて関係なく、実力で健常者を凌いでいるのである。

かく言う私も視覚障害のある鍼の先生には大変お世話になっている。

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