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【戦国ショートSF】コンビニでアルバイトする小早川秀秋の熟思
徳川さんには行けたら行くと伝えた。
深夜のコンビニエンスストアでアルバイトを始めてからもう2年になる。もっと自分にあった仕事が見つかるまでの、繋ぎとして始めたアルバイトだったけれど、夜の真ん中で白く光るコンビニエンスストアで働く日々は、思いのほか居心地がよくて、辞める契機を見失ってしまった。客が入店して法螺貝の電子音が響く。
夜のコンビニエンスストアにはいろいろな人がやってくる。仕事を終えた疲
タイムスリップして新卒社員になった織田信長が合コンに参加したら
大きなガラスの向こうで、グロテスクな模様の熱帯魚が泳いでいる。信長はバーニャカウダのタレを暖める固形燃料の火をぼんやりと眺めていた。
同期の鈴木くんに誘われ、男と女とが共に酒を酌み交わす宴、合コンに信長はやってきたのである。
鈴木くんが週末に参加しているフットサルサークルのメンバーの女性と、その会社の同僚と、その幼なじみの三人が相手メンバーである。こちらは鈴木くんに、一年先輩である営業の田中さ