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台所の砂糖を黒糖に変えてみて起こった変化

本当に、おうち時間が増えましたね。

一昨日、久しぶりにディナーに行きました。それはそれは楽しいひとときでした。どれくらい久しぶりかよく数えてみると2ヶ月ぶりでした。外でのディナーは、すっかりイベントのようです。

年末年始は、またおうちにこもる予定です。
おうちごはんを楽しんで行きたいですね。

私の台所には、珍しい調味料はありません。
塩、砂糖、しょうゆ、味噌、みりん、酒、酢、バルサミコ酢、こしょう、コンソメ、鶏がらスープのもと、スパイス各種…。

だけど、少しだけこだわりがあります。それは、砂糖が白くないということです。

沖縄黒糖を砂糖として使っています。

この黒糖の使い方を始めて、3年目くらいでしょうか。最初は砂糖に混ぜて使ったりもしていましたが、今はすっかり黒糖の方がスタメンになり、砂糖は控えの選手です。

黒糖を日常づかいする前、3年前と比べて、なんだか変わったなぁというところがありました。それは、

・普通の料理が格段においしくなった
・舌で感じる味に敏感になった(味覚が育った)
・なんとなく調子がいい

この3つです。

そう、今回は個人的な感想が主題のお話です。


普通の料理が格段においしくなった

黒糖を日常的に食べ始めたのは、おばあちゃんの影響。からだにいいおやつ として家に常備していました。最初は料理に使う発想はなかったのです。

あるとき、料理をしていて、砂糖(上白糖)を切らしていることに気付きました。買いに行くのも面倒で、そこにあった沖縄黒糖を代わりに使ってみました。

出来上がった肉じゃがを一口食べたときに、驚きました。程よく甘く、どこか香ばしさが感じられ、いつもよりコクが出ていたのです。

何か特別な工程を加えた訳でもないのに、料理の腕を一つ上げたような感動がありました。

それから、私はいろんな料理に使ってみて試してみました。その結果、黒糖はあらゆる料理にマッチすることがわかりました。

・肉じゃが、角煮、根菜の煮物味のしっかりついた煮物
・トマトソース、トマト煮こみ
・ひじき煮、切り干し大根煮など定番の炒め煮
・トースト、パン
・カフェオレなどの飲み物

対して、仕上がりに色がついて欲しくないピクルスや飲み物、お菓子など、向いていない料理もありました。例えば、ココアクッキーを黒糖で作ってみたときはコクが強すぎてしまいます。
でもそれも好みなのかもしれません。

まずは使ってみて、おいしいかどうか自分の舌で確かめるのが一番だと思います。

舌で感じる味に敏感になった(味覚が育った)

この使い方を始めてからは、甘さに対する感度が上がったように感じています。
甘党の私ですが、砂糖を使った食べ物と、黒糖を使った食べ物とで味が全く違うのを感じて、それを楽しめるようになりました。

シュガートーストも白い砂糖で作っていましたが、今はすっかり黒糖トーストの方が好き。

黒糖で作った料理の甘さには、どこか奥行きがあります。そして舌にのせたときに、すーっと馴染む程よい甘さ。

それには理由があります。

黒糖は含蜜糖という種類の砂糖です。
甘さをもつ糖だけでなく、苦さをもつ蜜も含まれているのです。

甘味は「対比効果」と言って、苦味や塩味など対照的な味によって、より際立つ特徴があります。これが奥行きの正体です。

そして、舌に馴染む優しい甘さの秘密は、成分にあります。

砂糖やグラニュー糖では、甘味を感じさせる成分=ショ糖+還元糖が98〜100%なのに対して、黒糖は90%。

あとの10%はミネラルや水分です。それが雑味とも呼ばれますが、わずかに感じる香ばしさ(苦味)や、塩味の元になっています。

甘味に絡み合ったミネラルの味が、味覚をやさしく刺激するのですね。それが優しい甘さの理由です。

子供の頃は、この黒糖らしい甘さが苦手でした。ですが、あるときからそれがむしろおいしいと感じるようになりました。

砂糖の直接的な甘さも好きですが、黒糖の複雑な甘さも好き。
味覚が育ったのかな、と思っています。

なんとなく調子がいい

これこそ、個人的感想でしかないのですが。
黒糖を料理で使うようになってからは、ほぼ毎日黒糖を口にしています。

それ以前と比べると、体に幾分か変化はあるように思います。

体がむくみにくくなったり、お腹の調子も良い気がします。また、疲れにくさも感じます。
それはいつも一緒に食事をしている夫も同じようです。
体にいいことは色々試してみているので、黒糖だけのおかげとは言い切れませんが、そうでないとも言い切れません。

大さじ1杯でこの違い。

ミリグラム単位での違いです。
私としては、チリも積もれば山となる、という格言の通り、ミネラルの貯金を少しずつ毎日続けているような気持ちです。

そう、気持ちも大事なんですよね。
からだにいいことをしているとき、まずは心が喜ぶ気がします。

黒糖の選び方

黒糖ってネットで検索すると、たくさんの商品がヒットします。産地も様々ですし、値段もピンからキリまであります。これまで紹介したようなメリットと、日常使いするので高すぎず手に入ることが大事だと思います。

沖縄県産であること、沖縄黒糖の認証マークがついていること、が大切だと思っています。

国内の黒糖の中でもミネラル分が一番多いのは沖縄県産のもの。
そして余計なものを一切加えずに昔ながらの製法で作られる黒糖にはこのマークがついています。

ぜひ手にとってみてください。

スーパーでなかなか見つからないときは、Amazonで。

多良間産の粉黒糖

沖縄黒糖と検索すると数千件ヒットしますが、「粉末」そして「多良間島産」が私のおすすめ。

それは粉末の方があらゆる料理に使いやすいというのと、多良間島は甘味がしっかりとしているからです。

他の島の沖縄黒糖ももちろんおいしいのですが、ミネラル感が強いもの、甘さがやや控えめのものもあるので、料理に日常使いするには好みが分かれるのかなという気がするのです。

先日、実験してみてわかったこともあり、煮込み時間は砂糖を使うときよりも少し長めにしましょう。
砂糖の吸湿性が黒糖では低いためです。

実験レポート


さぁ、今夜は何を作ろうかな。

クリスマスのごちそう疲れもあるので、素朴なメニューが食べたい気分かもしれません。

食から人生を豊かに

今日もそう信じて過ごします。

瑞樹

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