『ジーノの家 イタリア10景』内田 洋子
読み終えるのが惜しくなる一冊だった。10編のエッセイ一つずつが短編映画のように鮮やかにイタリアの魅力を描かれる。イタリア人は、行動の一つ一つが大袈裟だったり、芝居がかってる印象がある。でもそれがいい。老若男女関係なくシンプルにかっこいい。いわゆる絵になるという感じだ。日常の本当に些細な一瞬が映画のワンシーンのようにきらめいて見える。中でもグッとイメージが湧くのが食にまつわる描写だ。
バールのカッフェ・コルレット
とあるミラノの24時間営業のカフェ(バール)でのワンシーン。