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【短編小説集】偽王の晩餐と姫君の首

あらすじ

 評判の良い食堂を営む料理人である宵鈴は、ある日国に命じられて、王位を剥奪された廃王に仕えることになった。
 廃王は現在の帝である叔父に毒殺されかけた際の後遺症によって精神退行しており、偏食の激しい子供のような人物になっていた。

 宵鈴は味覚が過敏になっている廃王が美味しく食べられる献立を作り、廃王に気に入られる。しばらくの間、宵鈴は廃王のために料理を作り続ける穏やかな日々を過ごす。
 しかし平和な日常は長くは続かず、宵鈴は廃王を毒殺することになり…。

「料理×歴史×終末」をテーマに、中華風、西洋風、SF風などのさまざまな世界観の物語を集めたファンタジーロマン・オムニバス。


序詞

屠殺人に恋した姫も
皇帝の身代わりになった兵士も
人質として囚われた王女も
騎士に憧れた少年も
みんなあした死ぬためにきょうは食べる

各話リンク

第1章 雞蛋粥―廃された王に捧ぐ一膳―

第2章 羊肉泡馍―屠殺人と姫君―

第3章 Leberknödelsuppe―修道女と偽聖女―

第4章 Tortilla de patata―騎士と騎士見習い―

第5章 松鼠桂魚―皇帝の身代わりになった男―

第6章 雪濃湯―霊廟に仕える巫女と犠牛―

第7章 鯛と野蒜の和え物―役人と宴席―

第8章 بقلاوة―カリフと宰相―

第9章 Pain de seigl―囚人の王女と牢番の少年―

第10章 サバの水煮の缶詰―終末の味がする一口―

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